坂井製粉製麺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
坂井製粉製麺有限会社
種類 有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
950-0871
新潟県新潟市東区山木戸2-3-9
設立 1970年4月
業種 食料品
法人番号 2110002002691 ウィキデータを編集
事業内容 製粉業、製麺業、麺類小売
代表者 坂井政雄(代表取締役)
資本金 300万円
売上高 1,500万円
従業員数 18人
関係する人物 坂井秀博(専務取締役・取引担当)
外部リンク https://www.sakai-ssu.com/
テンプレートを表示

坂井製粉製麺(さかいせいふんせいめん)は新潟県新潟市東区にある製粉・製麺を行っている有限会社。新潟県学校給食指定工場で、学校給食のソフト麺などを約50校に納品している。

キャッチコピーは毎日おいしい麺造り

概要[編集]

表側が店舗で斜め裏側が工場という店構えになっている。工場では、そば粉米粉の製粉と、業務用生ラーメンを中心に学校給食のソフト麺、米粉を使った米パスタや米ラーメンなどの製造を行っている。製品は基本的に業務用となっているが、予約をすれば個人注文にも応じている。

ポリフェノール生ラーメン」や「ぶどう樹液麺」など、独自製品の開発に取り組んでおり、麺の製造に関する特許を3件取得している[1][2][3]。また、米粉を使用した麺の開発も取り組んでいる(詳細は後述を参照のこと)。

主な製品[編集]

  • 業務用生ラーメン
  • お米の揚げめん - 味なしの普通麺と味付のおつまみ用。キャノーラ種のなたね油を使用、健康にも気を遣った製品である。
  • 柿のポリフェノール入り生ラーメン - 佐渡島の柿を使用している。

米粉を使用した製品の開発[編集]

新潟県では、小麦粉消費量の10%以上を米粉に置き換えることで食料自給率の向上を図る「R10プロジェクト」を2008年に提唱し、様々な活動を展開している[4]。しかし、このプロジェクトが提唱されるよりも前——1995年から坂井製粉製麺は米粉を使用した麺の製造に取り組んでおり、開発された製品の一つである米粉うどんは2009年に県内の給食用食材として採用される見込みとなっている[5]。2008年に小麦粉の価格が世界規模で高騰したことを契機に、同社の製品に対する飲食店からの問い合わせが増加し、県外にも販路を拡大している[5][6]

現在、新潟大学や新潟県などで構成された産学官研究グループに参加し、アミロペクチン長鎖型の超硬質米による米粉を使用した食品の開発を行っている[7]

“米を主原料にしたパスタ製造法の開発”で、平成13年度新潟県技術賞受賞者に坂井秀博(専務取締役)が選ばれている[8]

出典[編集]

  1. ^ 米粉を主原料にした揚げ麺の製造方法 - 特許電子図書館 2009年9月6日ウェブ魚拓
  2. ^ γ-アミノ酪酸を好適に保持または蓄積させる麺類及びパスタ類の製造方法 - 特許電子図書館 2009年9月6日ウェブ魚拓
  3. ^ 無かん水および無塩麺製品およびその製造方法 - 特許電子図書館 2009年9月6日ウェブ魚拓
  4. ^ にいがた発「R10プロジェクト」 (PDF) 2009年8月28日閲覧
  5. ^ a b 小麦高騰で注目株! 食感も良い“米粉” - 日経レストラン オンライン 2008年11月27日 2009年8月28日閲覧
  6. ^ R10プロジェクト:「めんもおいし〜い」小麦粉消費の1割、米粉に / 新潟 - 毎日jp 2009年1月14日 2009年8月28日閲覧
  7. ^ 農林水産省の施策等の紹介 - 農林水産省 2009年3月 (PDF) 2009年9月5日閲覧
  8. ^ 平成13年度工業技術年報 - 新潟県 (PDF) 2009年9月5日閲覧

関連項目[編集]