南浜町 (石巻市)

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南浜町
「がんばろう!石巻」の看板
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南浜町の位置(宮城県内)
南浜町
南浜町
北緯38度25分4.316秒 東経141度18分7.641秒 / 北緯38.41786556度 東経141.30212250度 / 38.41786556; 141.30212250座標: 北緯38度25分4.316秒 東経141度18分7.641秒 / 北緯38.41786556度 東経141.30212250度 / 38.41786556; 141.30212250
日本の旗 日本
都道府県 宮城県旗 宮城県
市町村 石巻市の旗 石巻市
地域 本庁地域
地区 南浜地区
設置 1966年昭和41年)
人口
2020年令和2年)3月現在)[1]
 • 合計 13人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
986-0835[2]
市外局番 0225[3]
ナンバープレート 宮城

南浜町(みなみはまちょう)は、宮城県石巻市にある町丁で1丁目から4丁目を擁し、住居表示を全域で実施済[4]。旧石巻市南地、石巻市門脇字後谷地門脇字善海田門脇字土手東西門脇字原田門脇字浜の各一部に相当する。郵便番号は986-0835[2]

概要[編集]

南浜町の全景

石巻市の中心部に位置しており、雲雀野町や門脇町とともに石巻南浜津波復興祈念公園として整備されている。東日本大震災で深刻な被害をうけ、罹災後は以前の賑わいの面影が見えないまでに被害を受けた。

地価[編集]

2022年令和4年)一月時点での南浜町での平均地価は21,000円/m2(71,000円/坪)になっている[5]

歴史[編集]

住宅地が広がる南浜町(画面左下・東日本大震災以前)
津波により壊滅的被害を受けた南浜町(画面左下・東日本大震災後)

明治時代から大正時代のとき、当域では新田開発が盛んになり、湿地と耕作地(主に水田と桑田)が混在しており、家屋はほとんどなかった[6]
昭和時代になると開発が進み、1938年には東北振興パルプ(現在の日本製紙の前身)が石巻に工場を建設したのを機に社宅を当域に建設したり、近隣に漁業関連施設や貨物鉄道画整備されたりした[6]
高度経済成長期に差し掛かると、石巻市は工業都市として発展し始め、住宅地としての需要が増し、日和大橋の開通に伴い交通網も発展して開発は一気に加速していった[6]

古くは門脇字(後谷地・善海田・土手東西・原田・浜)の一部であり、520人の応募から南地(なんち)と命名された[6]。なお、地名は『南地』、『船歌町』、『汐見町』の三つから選定された[6][7]

南浜町の由来[編集]

『南浜町』という名称の由来は旧石巻市(合併前の石巻市)の南部にある浜であるからという説と、旧名称である『地』から一文字を取ったという説がある[6]

沿革[編集]

ここでは南浜地区(おおよそ日和山の麓)の沿革を述べる[6]

施設[編集]

交通[編集]

道路・橋梁[編集]

バス[編集]

学区[編集]

域内の児童は石巻市立石巻小学校石巻市立石巻中学校に進学する[11][12]

人口[編集]

2021年令和3年)2月末時点での人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数
1丁目 2世帯 1 2 3
2丁目 1世帯 1 0 1
3丁目 3世帯 0 4 4
4丁目 2世帯 2 1 3

また、2020年令和2年)3月末時点での住民基本台帳による年代別・男女別の人口は以下の通りである[1]

世代
0歳-4歳 0 0 0
5歳-9歳 0 0 0
10歳-14歳 0 0 0
15歳-19歳 0 1 1
20歳-24歳 1 0 1
25歳-29歳 0 0 0
30歳-34歳 0 0 0
35歳-39歳 0 0 0
40歳-44歳 1 0 1
45歳-49歳 1 0 1
50歳-54歳 1 2 3
55歳-59歳 0 1 1
60歳-64歳 1 1 2
65歳-69歳 0 0 0
70歳-74歳 0 0 0
75歳-79歳 1 1 2
80歳-84歳 0 0 0
85歳-89歳 0 0 0
90歳-94歳 0 1 1
95歳-99歳 0 0 0
100歳-104歳 0 0 0
105歳-109歳 0 0 0
110歳- 0 0 0

東日本大震災[編集]

南浜町での東日本大震災震度は概ね6弱であったと推測され、域内の犠牲者は218人(石巻市内で2番目に多い犠牲者数)で場所によっては7m以上の津波が押し寄せた[13][14][15]
また、域内の世代・男女別の犠牲者・死亡率は以下の通りである[16]

世代と性別 犠牲者 死亡率 当時の人口
男性 99 8.01% 1236
女性 119 8.51% 1398
15歳未満 9 2.81% 320
15-64歳 85 5.45% 1560
65歳以上 124 16.56% 749
合計 218 8.28% 2634

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 人口・世帯数(最新版)”. 石巻市. 2021年3月17日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2021年3月18日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2021年1月28日閲覧。
  4. ^ 住居表示申請について”. 石巻市 (2022年4月6日). 2024年2月27日閲覧。
  5. ^ 南浜町の価格相場 石巻市”. ウチノカチ. 2022年1月29日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 第一回「南浜町の地名由来」”. 永遠の南浜、門脇 - Facebook. 2021年3月15日閲覧。
  7. ^ 石巻市南浜地区復興祈念公園(仮称)基本構造 参考資料”. 宮城県 (2014年3月). 2021年3月15日閲覧。
  8. ^ 都市計画課都市整備班 (2022年2月25日). “都市計画道路門脇流留線門脇工区の供用開始について” (PDF). 宮城県. 2022年5月3日閲覧。
  9. ^ a b c 第182回宮城県都市計画審議会 参考資料”. 宮城県. 2016年10月閲覧。
  10. ^ 石巻市中心図路線バス案内”. 石巻市. 2021年3月17日閲覧。
  11. ^ 小学校学区一覧”. 石巻市. 2021年2月1日閲覧。
  12. ^ 中学校学区一覧”. 石巻市. 2021年3月17日閲覧。
  13. ^ 後藤洋三「石巻市門脇・南浜地区の事業所と住民の津波避難行動」『土木学会論文集A1(構造・地震工学)』第71巻第4号、土木学会、2015年、I_930-I_942(図-4, 図-5)、doi:10.2208/jscejseee.71.I_930NAID 1300051002792021年4月1日閲覧 
  14. ^ 谷謙二小地域別にみた東日本大震災被災地における死亡者および死亡率の分布」『埼玉大学教育学部地理学研究報告』第32号、埼玉大学教育学部地理学研究室、2012年、1-26頁、doi:10.24561/00016186ISSN 0913-2724NAID 1200063880162021年4月1日閲覧 
  15. ^ 石巻市 東日本大震災による津波浸水域図”. 石巻市. 2021年2月23日閲覧。
  16. ^ 2 災害状況の整理(東日本大震災の災害検証)”. 石巻市. 2021年3月17日閲覧。

参考文献[編集]