伊藤弘之

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伊藤 弘之(いとう ひろゆき、1963年4月1日 - )は、現代音楽作曲家山形県出身。

略歴[編集]

東京音楽大学卒業、カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部大学院博士課程修了。博士号(Ph.D.)を得る。作曲を湯浅譲二池辺晋一郎ロジャー・レイノルズブライアン・ファーニホゥに師事。ヌオヴェ・シンクロニー国際作曲コンクール第1位(1995年ミラノ)、シュティペンディエン賞(1996年ダルムシュタット)、第8回芥川作曲賞(1998年)、ISCM World Music Days入選(2000年ルクセンブルク大会、2004年スイス大会)など入賞・入選多数。現在は作曲活動と並行して、日本大学芸術学部で後進の指導にもあたる。

活動[編集]

秋吉台フェスティヴァル、横浜市文化振興財団、サントリー音楽財団、Orkest de Volharding、クラングシュプーレン音楽祭、ミュージック・インやまがた、埼玉近代美術館、紀尾井ホール・いずみホールなどから作品委嘱を受けるほか、新日本フィル、東京シティフィル、神奈川フィル、大阪シンフォニカー交響楽団、山形交響楽団、いずみシンフォニエッタ大阪、アールレスピラン、アンサンブル秋吉台、Nieuw Ensemble (アムステルダム)、Klangwerkstatt Weimar (ドイツ)、Klangforum Wien(ウィーン)、アルディッティ弦楽四重奏団など、国内外の主要なオーケストラや演奏団体により作品が取り上げられている。

作風[編集]

「揺れるイメージ」と「フラジリティ」の追求をテーマに作曲活動を行っている。同質性と異質性を追求する為に、グリッサンドとそうでない音、パルスとロングトーンまでのグラデーションのように、テーマをあらかじめ設定して緻密な書法で装飾してゆく。代表作の「ミラー」、「ミラーII」は彼好みの柔和な音色が様々なテクスチュアのズレの中で巧妙にひしめき合う。近年は技法の徹底から、さらに聴きやすい音楽性に傾斜している。

外部リンク[編集]