リン・マーギュリス

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リン・マーギュリス
リン・マーギュリス(2005年)
人物情報
生誕 1938年3月5日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イリノイ州シカゴ
死没 2011年11月22日(満73歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州アマースト
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
学問
研究分野 生物学
研究機関 ボストン大学
マサチューセッツ大学アマースト校
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リン・マーギュリスLynn Margulis, 1938年3月5日 - 2011年11月22日)は、アメリカ生物学者マサチューセッツ大学アマースト校地球科学部教授。

人物[編集]

1957年シカゴ大学から学士号、1960年ウィスコンシン大学マディソン校から修士号、1963年カリフォルニア大学バークレー校から博士号を取得。

1967年ボストン大学で奉職中に真核生物細胞内共生説の核となる論文『有糸分裂する真核細胞の起源』(The Origin of Mitosing Eukaryotic Cells)を発表した[1]

ジェイムズ・ラブロックが提唱したガイア理論の支持者。

天文学者カール・セーガンの最初の妻で、著述家ドリオン・セーガンDorion Sagan, 1959年 - )、ソフトウェア開発者でセーガン・テクノロジーの創設者ジェレミー・セーガン(Jeremy Sagan)、ニューヨーク市の弁護士ザカリー・マーギュリス=オーヌマ(Zachary Margulis-Ohnuma)と教師で著述家のジェニファー・マーギュリス(Jennifer Margulis)の母である。

1995年から1998年の間に世界芸術科学アカデミー、ロシア科学アカデミーアメリカ芸術科学アカデミーの会員となり、1999年には、アメリカ国家科学賞を受勲した。

2011年11月17日に出血性脳梗塞を起こし、同年11月22日にマサチューセッツ州アマーストの自宅で死去[2]。73歳没。

共生進化論 [編集]

マーギュリスは、ネオダーウィニズムに代表される適者生存、すなわち強い種が生き残っていくという進化の原則に真っ向から反対する立場をとる。競争ではなく、共生こそ進化の原動力であり、重要なプロセスであると主張している[3]

ネオダーウィニズムへの批判 [編集]

1996年、ボストン大学で開かれたシンポジウムにおける「生物学の未来」と題された会議での席上、マーギュリスは次のように宣言した。

ネオダーウィニズムは、知性を働かせるなら、アングロサクソン系の生物学が宗教的な定見を拡大する中で生じた20世紀の弱小学派として忘れ去られるべきものである。ネオダーウィニズムは、異色でおもしろくはあるが、潜在的な危険性を秘めた逸脱したものとしての地位を占めるべきなのです。」[4]

著書[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Lynn Sagan (1967). On the origin of mitosing cells. J. Theoretical Biology 14(3), 255-274. PMID 11541392 doi:10.1016/0022-5193(67)90079-3
  2. ^ Evolutionary biologist Lynn Margulis dies in Mass. Boston.com 2011-11-23
  3. ^ 金子隆一・中野美鹿 『大進化する進化論』 NTT出版、1995年、268頁。ISBN 4-87188-403-1 
  4. ^ 矢沢サイエンスオフィス 『最新科学シリーズ 科学10大理論 進化論争特集』 学習研究社、1997年、58頁。ISBN 4-05-601738-7 

外部リンク[編集]