リノ・バンフィ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リノ・バンフィ
Lino Banfi
リノ・バンフィ Lino Banfi
リノ・バンフィ
本名 パスクアーレ・ツァガリーア
Pasquale Zagaria
生年月日 (1936-07-09) 1936年7月9日(87歳)
出生地 イタリア王国の旗 イタリアアンドリア
国籍 イタリアの旗 イタリア
職業 俳優テレビタレントテレビ司会者
ジャンル 映画テレビドラマ
テンプレートを表示

リノ・バンフィ: Lino Banfi, 本名パスクアーレ・ツァガリーア : Pasquale Zagaria , 1936年7月9日[1]–)は、イタリアの俳優・喜劇役者・テレビタレント。テレビ番組の司会業もこなすキャリアの長い芸能人。

続・青い体験」(1974年)などセクシー路線のほか、長いキャリアを積み喜劇にも悲劇にも出演しルチアーノ・サルチェナンニ・ロイステーノディーノ・リージなど数々のイタリアの有名な監督の作品に出演した。

欧米市場におけるヒット作にルチアーノ・サルチェ監督「アホは前に出ろ」(原題、以下同イタリア語: Vieni avanti cretino)、セルジオ・マルティーノ英語版監督「トレーナー・オン・ザ・ビーチ」(L'allenatore nel pallone」や同じく「目、邪視、パセリ、フェンネル」(Occhio, malocchio, prezzemolo e finocchio)などがある。テレビも俳優としてばかりでなく番組の司会もする。

来歴[編集]

信心深いカトリック教徒の家庭に生まれ、神学校に進むように勧められるが芸能界に関心を持ち、村の音楽祭で歌手としてデビューする。18歳(成人)になる1954年にミラノに出ると舞台役者として腕を磨き、やがて俳優として続ける自信を得て映画界へ進出する。

映画[編集]

ローマに移り住んで映画とテレビの仕事を始める。やがて1970年代にヒット作「続・青い体験」(1974年)に恵まれると、「青い経験 誘惑の家庭教師」(1978年)、「エロチカ・ポリス コスプレ大作戦」(1979年)[2]などでイタリア風セクシー喜劇で主役を張れる俳優という評価を固めると、ルチアーノ・サルチェナンニ・ロイステーノディーノ・リージなど大物監督との仕事を増やしていく[要検証]。日本に紹介された作品は「大喜劇 ゴッドファーザーPARTO(ゼロ)」(1973年)、「あきれた刑事(デカ)南の島へ行く」(1986年)、「Mr. レディの私の男を女にして」(1987年)ほか[2]。主題歌などのLPレコードがCD版で再販されている。

テレビ[編集]

1980年代から俳優として、また司会者として民間放送にも国営放送にも出演する。テレビ映画「ぼくの名犬テンペスト」(2001年テレビ映画)Il Destino ha 4 Zampe にも配役された。また娘のロザンナ・バンフィ : Rosanna Banfi とも‘‘it:Un medico in famiglia’’ などでなんどか共演している。

脚本家、作家[編集]

著作物[編集]

出演作の映像パッケージは除外した。

  • Lino Banfi racconta la storia dell'orso.(1989年)Lino Banfi; Jose Bernabent Loiseau; Laurent Quaglio; Gérard Brach; Eric Mauer. (制作:ジョゼ・ベルナバン=ロワゾー; ローラン・ガグリオ(編曲); ジェラール・ブラッシュ(脚本); エリック・マウアー). オーディオブックLP盤)、Italia : Fonit Cetra. (イタリア語) (仮題『熊の話をしよう』[注 1]
  • リノ・バンフィ (1991年) Alla grande! : la mia vita dall 'avanspettacolo all'eurovisione. Milano: Sugarco. (イタリア語)(仮題『すごい!:我が人生、映画からユーロビジョンまで』)
  • リノ・バンフィ (2003年) Una parola è troppa-- : Nonno Libero racconta. Roma : Gremese Editore. (イタリア語) 自伝(仮題『一言、余分だ:リベロじいさんは言う』)
  • リノ・バンフィ、フランチェスコ・トッティ(序文) (2004年) C'era una volta _ nonno Libero : storielle strampalate. Pietro Vitrano(絵). Roma : Gremese G. (イタリア語) 小学5年生〜中学3年生対象、小説(仮題『むかしむかし : リベロじいさんの奇妙な物語』)
  • リノ・バンフィ (2005年) La pace e i bambini : pensieri e disegni. [出版地不明] : Schena. (イタリア語)(仮題『平和と子供たち:思考と計画』)
  • リノ・バンフィ (2006年) Ti racconto una storia : ricordi di vita e di scena. Milano : Rizzoli. (イタリア語)(仮題『お話をしてあげよう:人生と出来事の思い出』)
  • リノ・バンフィ (2009年) Il chèlcio secondo Oronzo Canà. Milano : Mondadori. (イタリア語)(仮題『オロンツォ・カナー、サッカーを語る(チェルシオ)』)[注 2]
  • リノ・バンフィ (2016年) Hottantavoglia di raccontarvi ... : ... la mia vita e altre stronzéte. Milano : Mondadori. (イタリア語) 自伝(仮題『伝えたい...:...我が人生とその他のでたらめ』)

栄典[編集]

イタリア共和国功労勲章を2級授与される。

出演作品[編集]

映画[編集]

冒頭が「:it:」で始まる題名はイタリア語版へのリンク。

テレビドラマ[編集]

  • ‘‘Biblioteca di Studio Uno’’ (1964年)
  • ‘‘it:Il giornalino di Gian Burrasca’’ (1964年)
  • ‘‘Il triangolo rosso’’ (1969年)
  • ‘‘Dal primo momento che ti ho visto’’ (1976年)
  • ‘‘Arrivano i mostri’’ (1977年)
  • ‘‘Il superspia’’ (1977年)
  • ‘‘Il vigile urbano’’ (1989年 - 1990年)
  • ‘‘Un inviato molto speciale’’ (1992年)
  • ‘‘Nuda proprietà vendesi’’ (1997年)
  • ‘‘it:Un medico in famiglia’’ (1998年-2009年、2013年-2016年)
  • ‘‘Vola Sciusciù’’ (2000年)
  • ‘‘Piovuto dal cielo’’ (2000年)
  • ‘‘Angelo il custode’’ (2001年)
  • ‘‘Un difetto di famiglia’’ (2002年)
  • ‘‘Il destino ha quattro zampe’’ (2002年)
  • ‘‘it:Un posto tranquillo’’ (2003年)
  • ‘‘Raccontami una storia’’ (2004年)
  • ‘‘it:Un posto tranquillo 2’’ (2005年)
  • ‘‘it:Il mio amico Babbo Natale’’ (2005年)
  • ‘‘it:Il padre delle spose’’ (2006年)
  • ‘‘it:Il mio amico Babbo Natale 2’’ (2006年)
  • ‘‘Scusate il disturbo’’ (2009年)
  • ‘‘Tutti i padri di Maria’’ (2010年)
  • ‘‘it:Il commissario Zagaria’’ (2011年)

脚注[編集]

[編集]

  1. ^ ジョゼ・ベルナバン=ロワゾーはジャン=ジャック・アノー監督『子熊物語』の脚本家。同作は第14回セザール賞(1989年)2部門をとった。
  2. ^ 出演映画の主役でサッカーコーチのOronzo Pugliese(1910年–1990年)をモデルにした人物。

出典[編集]

  1. ^ Chiambretti Night - L'identità di Lino Banfi” (英語). videomediaset.it. 2011年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月4日閲覧。 パスクアーレ・ザガリアは7月9日アンドリア生まれ、戸籍登録は同月11日。«Pasquale Zagaria, nato ad Andria il 9 luglio ma registrato l'11»
  2. ^ a b allcinema. “リノ・バンフィ(Lino Banfi)について 映画データベース”. allcinema. 2020年9月16日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]