リチャード・ハインズ

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リチャード・ハインズ(Richard Hynes)
人物情報
生誕 1944年11月29日(70歳)
ケニアナイロビ
居住 米国
出身校 英国 ケンブリッジ大学 、米国マサチューセッツ工科大学
学問
研究分野 生物学
研究機関 英国 王立がん研究基金
米国マサチューセッツ工科大学
米国ハワード・ヒューズ医学研究所
米国 ブロード研究所
博士課程
指導教員
Paul R. Gross
主な業績 細胞接着分子生物学
主な受賞歴 ガードナー国際賞(1997年)、英国王立協会・フェロー、米国科学アカデミー・会員、アメリカ細胞生物学会ウィルソン勲章
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リチャード・オールディング・ハインズ(Richard Olding Hynes、1944年11月29日 - [1])は、英国育ちの米国生物学者。白人男性。米国マサチューセッツ工科大学コッホ研究所教授ハワード・ヒューズ医学研究所・研究員[2]Ph.D.。専門は、細胞接着分子生物学

細胞接着の分野にノーベル賞が授与されれば、最有力候補の1人。弟子は、Martin Schwartz(イエール大学・教授)、Jean Schwarzbauer(プリンストン大学・教授、女性)など著名な生命科学者が多数いるが、日本人の弟子はいない[3]

略歴[編集]

英国ケンブリッジ大学生化学を学んだあと、米国マサチューセッツ工科大学大学院細胞生物学を修め、26歳の時に生物学の博士号を取得する。

博士号取得後に英国へ戻り、王立がん研究基金 (Imperial Cancer Research Fund) で研究員、その後、同所で研究室を主宰し、28歳でその後大発展する細胞接着分子フィブロネクチン(fibronectin)を発見した。

38歳で、大学院時代を過ごした米国マサチューセッツ工科大学のがんセンター・生物学科の教授に就任する。

41歳の時、フィブロネクチンレセプターインテグリン(integrin)を発見・命名する。インテグリンはその後、大発展する。

数百編の原著論文を発表し、「Cell」「Blood」など多数の著名な研究雑誌の編集委員、研究費配分審査員、英国・米国の多数の研究機関・大学・委員会のアドバイザー、米国科学アカデミー・会員、ガードナー国際賞・受賞、アメリカ細胞生物学会・会長などを勤め、米国の生命科学者の典型的な王道を歩んできている。弟子の多くは大学教授になっているが日本人の弟子はいない。

研究概要[編集]

生物は細胞から成り立ち、細胞は細胞あるいは細胞外マトリックスに接着し、組織を形成し維持している。ハインズは、中心となる細胞接着分子とその受容体を発見、命名、構造解析、機能解明をしてきた。彼の研究は、生物学の基本原理の発見であり、周辺分野に及ぼす影響はとても大きい。特に、細胞生物学分子生物学発生生物学がん転移組織修復などでの影響は大きいが、それら基礎分野だけでなく、病気の診断予防医薬品の開発などの応用分野にも広範に影響を及ぼしている。

1973年、28歳、主宰した研究室の最初の研究で、フィブロネクチン(fibronectin)を発見する。細胞のがん化に伴い細胞表面から消失するタンパク質として発見した[4]

1986年、41歳、フィブロネクチンレセプターcDNAクローニングを行ない、インテグリン(integrin)と命名した[5]

略歴[編集]

(この節の出典)[1][7]

主な著作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b PM Kalte, KH Nemeh, N Schusterbauer (eds.) (2004). American Men and Women of Science (22 ed.). Gale Group. ISBN 978-0787673925. 
  2. ^ HHMI Scientist Bio: Richard O. Hynes, Ph.D”. HHMI.org. 2013年7月19日閲覧。
  3. ^ Past Postdocs The Hynes Lab
  4. ^ Hynes, R.O. (November 1973). [http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=427194 “Alteration of cell-surface proteins by viral transformation and by proteolysis”]. Proc Natl Acad Sci U S A 70 (11): 3170-3174. PMC 427194. PMID 4361679. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=427194. 
  5. ^ Tamkun, J.W., DeSimone, D.W., Fonda, D., Patel, R.S., Buck, C., Horwitz, A.F. and Hynes, R.O. (Jul 1986). “Structure of integrin, a glycoprotein involved in the transmembrane linkage between fibronectin and actin”. Cell 46 (2): 271-282. PMID 3487386. 
  6. ^ http://www.nasonline.org/member-directory/members/3000462.html Richard Hynes
  7. ^ RICHARD O. HYNES curriculum vitae
  8. ^ *RO Hynes, Google scholar

外部リンク[編集]