リスト (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州)

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リスト

List
Skyline of リスト
リストの公式ロゴ
自治体章
リストの位置(ドイツ内)
リスト
リスト
北緯55度01分00秒 東経08度26分00秒 / 北緯55.01667度 東経8.43333度 / 55.01667; 8.43333
ドイツの旗 ドイツ
 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州
ノルトフリースラント郡(Nordfriesland)
アムト ラントシャフト・ジルト(Landschaft Sylt)
政府
 • 基礎自治体長 ヴォルフガング・シュトレンガー(Wolfgang Strenger)
面積
 • 合計 18.47 km2
標高
3 m
人口
(2021年12月31日)[1]
 • 合計 1,557人
 • 密度 84人/km2
郵便番号
25992
市外局番 04651
ナンバープレート NF
基礎自治体コード 01 0 54 078
ウェブサイト ラントシャフト・ジルト公式サイトドイツ語
郡内におけるリストの位置。

リスト(List)は、ドイツシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州ノルトフリースラント郡にあるラントシャフト・ジルトというアムト(小規模自治体の集合体)に属する基礎自治体(以下、便宜的に「町」とする)である。

この町はドイツの最北端(北緯55度03分00秒 東経08度24分00秒 / 北緯55.05000度 東経8.40000度 / 55.05000; 8.40000)にあり、ジルト島と言うデンマークとの国境に近い北海に浮かぶ島に位置する。

地理[編集]

リストの気候。

リストはドイツ最北端の町であり、エルボーゲン半島ドイツ語版の最北端に位置する。なお、この町にあるドイツ最北端の集落干潟に面するケーニヒシャフテンドイツ語版である。

言語学的には、リストは中央ヨーロッパ共通語であるドイツ語で意志の疎通ができる北限である。なお、南限は1,005km離れたスイスマッターホルンに位置する基礎自治体ツェルマットである。

リストの住民は移動砂丘ヒース(ドイツ語ではハイデ=Heide)、塩沼といった地形に居住している。これはリストラント(Listland)と呼ばれる景観であるが、2つあったスターフェン広場を区別するために東にあるものを東園、西にあるものを 西園と名付け、私有地の共同体を結成した100年前からその名で呼ばれている。

南部と東部は、ドイツで初めて誕生した国立公園であるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン干潟国立公園(Nationalpark Schleswig-Holsteinisches Wattenmeer)に登録されている。この国立公園にはハーリッヒ(Hallig)やヨルトサント(Jordsand)などのデンマーク領時代の遺跡が見られる。リスト港からエレンボーゲン半島まではケーニヒシャフテンという地区で、干潟は国立公園の第1保護区のため立ち入りが禁止され、隣のテールン島と共に鳥獣保護区に指定されている。

歴史[編集]

リストは本来、2つの農場からなるデンマーク領の町であった。この町はシュレースヴィヒ公国内にあり、小さなデンマーク王領の飛び地の一部をなし、その後も長くデンマーク王によって統治されてきた。

1864年に勃発した第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争を経てプロイセン領に編入された。1920年には住民投票が行われ、ちょうどリストの北にある島(レム島)よりも北の地域がデンマークに返還され、国境線が画定した。

第一次世界大戦後、リストはドイツ海軍の拠点へと変貌した。ナチス・ドイツ時代に多くの建造物が建てられた。

1950年代以降、リストの経済観光産業に重点を置くようになった。

交通[編集]

海上交通では、デンマーク領のレム島行きのフェリーが就航している。

陸上交通では、リストのあるジルト島の主要な町であるヴェスターラント(Westerland)へと続く1本道が南へ延びている。

観光[編集]

リストの観光資源砂丘原野、そして砂浜である。

行政[編集]

町役場はC.-P.ハンセン・アレー(C.-P.-Hansen Allee)9番地にある。

関連項目[編集]

引用[編集]