ラウターシュタイン

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紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: バーデン=ヴュルテンベルク州
行政管区: シュトゥットガルト行政管区
郡: ゲッピンゲン郡
市町村連合体: ミットレーレス・フィルス=ラウタータール自治体行政連合
緯度経度: 北緯48度42分36秒 東経09度51分41秒 / 北緯48.71000度 東経9.86139度 / 48.71000; 9.86139座標: 北緯48度42分36秒 東経09度51分41秒 / 北緯48.71000度 東経9.86139度 / 48.71000; 9.86139
標高: 海抜 468 m
面積: 23.31 km2
人口:

2,561人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 110 人/km2
郵便番号: 73111
市外局番: 07332
ナンバープレート: GP
自治体コード:

08 1 17 061

行政庁舎の住所: Hauptstraße 75 
73111 Lauterstein
ウェブサイト: www.lauterstein.de
首長: ミヒャエル・レンツ (Michael Lenz)
郡内の位置
地図
地図

ラウターシュタイン (ドイツ語: LautersteinDe-Lauterstein.ogg 発音[ヘルプ/ファイル]) は、ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルト行政管区ゲッピンゲン郡に属す市である。

地理[編集]

位置[編集]

ラウターシュタインの市域は、ラウター川流域の海抜およそ 440 m から、シュヴェービシェ・アルプの尾根のやや裏側にあたるベルンハルドゥス山の海抜 778.1 m に位置している。これには、ラウター川やその短い2本の支流の谷の他、シュヴェービシェ・アルプの森に覆われた高地が含まれている。

ラウターシュタインは、郡庁所在地ゲッピンゲンから東に直線距離で約 16 km、オストアルプ郡の隣町シュヴェービッシュ・グミュント中心部から南東に約 12 km、州都シュトゥットガルトからは東に約 52 km、大都市ウルムからは北北西に約 35 km の距離にある。

市の構成[編集]

ラウターシュタインはかつて独立した自治体であったネニンゲンとヴァイセンシュタインで構成されている。ネニンゲンにはネニンゲン集落が属す。ヴァイセンシュタインにはヴァイセンシュタイン旧市とハウス・リュッツェルアルプ、ハウス・ルーペルトシュテッテン、ハウス・シュタインクハウスおよび廃村ブイティンゲンが含まれる[2]

隣接する市町村[編集]

ラウターシュタインには、北西はヴァルトシュテッテン、北はシュヴェービッシュ・グミュント、北東はバルトロメ(以上、いずれもオストアルプ郡に属す)、南東から南はベーメンキルヒ、南西は小都市ドンツドルフ(ともにゲッピンゲン郡)と境を接している。

土地利用[編集]

用途 面積 (ha) 占有率 (%)
住宅地 54 2.3
商工業地 16 0.7
レクリエーション用地 7 0.3
その他市街地 27 1.2
交通用地 75 3.2
農業用地 637 27.3
森林 1,482 63.6
水域 9 0.4
その他 24 1.0
合計 2,331 100

2022年現在の州統計局のデータに基づく[3]

歴史[編集]

市町村合併[編集]

ラウターシュタインは、バーデン=ヴュルテンベルク州の市町村再編に伴い、1974年1月1日に、ネニンゲンとヴァイセンシュタイン市が統合されて成立した[4]

ネニンゲンの歴史[編集]

ネニンゲンは中世後期からレヒベルク家の支配下にあり、ヴァイセンシュタイン家の領土の一部であった。陪臣化により1806年ラウター川右岸がヴュルテンベルク王国領となり、1810年までオーバーアムト・グミュントのデーゲンフェルトに属した。ラウター川左岸側は当初バイエルン王国に属したが、1810年に領土交換によってヴュルテンベルク領となった。1810年以降、再度統一されたネニンゲンはオーバーアムト・ガイスリンゲンに属した。ナチ時代のヴュルテンベルクの行政改革により、1938年にゲッピンゲン郡に編入された、

1643/1656年のマテウス・メーリアンの銅版画に描かれたヴァイセンシュタイン

ヴァイセンシュタインの歴史[編集]

ヴァイセンシュタインは、ネニンゲン同様、ヴァイセンシュタイン家の構成要素として、レヒベルク家の様々な家系が入れ替わり所有した。14世紀にヴァイセンシュタインは都市権を取得した。陪臣化によりヴァイセンシュタインは1806年にバイエルン王国領となったが、最終的には1810年にヴュルテンベルク王国領となった。これ以後ヴァイセンシュタインはオーバーアムト・ガイスリンゲンに属した。1938年4月25日の行政改革でゲッピンゲン郡の所属となった。

第二次世界大戦後ネニンゲンとヴァイセンシュタインは、アメリカ占領地区ドイツ語版英語版の一部となり、新設されたヴュルテンベルク=バーデン州ドイツ語版英語版に属した。この州は1952年に現在のバーデン=ヴュルテンベルク州に再編された。

住民[編集]

人口推移[編集]

出典: 1961年以降の数値はバーデン=ヴュルテンベルク州統計局のデータによる。

時点 人口(人)
1837年 1,090
1907年 1,201
1939年05月17日 1,596
1950年09月13日 2,314
1961年06月06日 2,457
1970年05月27日 2,673
1983年12月31日 2,563
1987年05月25日 2,660
1991年12月31日 2,781
1995年12月31日 2,865
2005年12月31日 2,811
2010年12月31日 2,681
2015年12月31日 2,561
2020年12月31日 2,583

行政[編集]

議会[編集]

ラウターシュタインの市議会は12議席からなる。議会はこれらの選出された名誉職の議員と議長を務める市長で構成される[5]。市長は議会において投票権を有している。

首長[編集]

2006年からミヒャエル・レンツが市長を務めている。彼は2014年1月19日の選挙で 97.9 % の支持票を獲得して2期目の[6]、2022年2月6日の選挙で 99.3 % の支持を得て3期目の再選を果たした[7]

紋章[編集]

図柄: 金地。下縁からオベリスク風の銀の岩が突き出している。向かって左に左前脚を伸ばし、岩に抱きつく赤い獅子。向かって右にの翼(爪のある翼)[8]

経済と社会資本[編集]

旧ネニンゲン駅

交通[編集]

ラウターシュタインは連邦道466号線および州道1160号線でアクセス可能である。

1901年から1980年までヴァイセンシュタインはジューセンからのラウタータール鉄道の終点であった。王立ヴュルテンベルク邦有鉄道はネニンゲンとヴァイセンシュタインに Typ IIa と Typ IIIb の統一駅舎をそれぞれ建設した[9]

地元企業[編集]

最も重要な雇用主はバネ工場のモニンガー・フェーデルン GmbH である。この大企業の他には小規模業者がいくつかある。

2016年、市域内に16基の Typ General Electric 2.75-120 が稼働するヴィントパルク・ラウターシュタイン(ラウターシュタイン風力発電所)が設けられた[10]

教育[編集]

ラウターシュタイン市にはラウターシュタイン基礎課程学校がある[11]。その他の上級学校の生徒は、ドンツドルフジューセンに通学しなければならない。

文化と見所[編集]

建築[編集]

ヴァイセンシュタイン城

クラブ・団体[編集]

ラウターシュタインには地区ごとに TV ネニンゲンと TV ヴァイセンシュタインの2つの体操クラブがある。両者のハンドボール部門は1995年に SG ラウターシュタインとして統合された。SG ラウターシュタインの男子第1チームは、オーバーリーガ・バーデン=ヴュルテンベルクに参加している。TV ヴァイセンシュタインのバレーボールチームは、トゥルンガウ・シュタウフェンのガウルンデで Mixed 1B とユースに参加している。テニス部門は男子チームと女子チームが活動している。

子供のカーニバル、敬老活動、市祭、夏祭、聖ニコラス祭、独自の劇団が毎年の演劇祭で新作を上演することで、文化的成功を収めてもいる。

ラウターシュタインにはいくつかの合唱団オーケストラがある。合唱団には、Chorisma(旧青年合唱団)、リーダークランツ・ヴァイセンシュタイン、ネニンゲン教会合唱団、TV ネリンゲンのゼンガーリーゲがある。ネニンゲン音楽協会とシュタットカペレ・ヴァイセンシュタインの2つの音楽協会は活発なオーケストラやユースオーケストラ、音楽グループを擁しており、街の文化生活に寄与している。

自然[編集]

ラウターシュタインは、人口密度が高いゲッピンゲン地域において重要な近郊保養地の1つである。北東部のアルブーフには、広さ 2,332 ha の森が広がっている。アルブーフや、貯水池(クリステンタール洪水調整池)のある絵画的で伝承に満ちた雰囲気のクリステンタールは人気の散策地である。冬にはスキー愛好家のためにロイペドイツ語版英語版ノルディックスキー用の溝)が設けられる。

関連図書[編集]

  • Christoph Friedrich von Stälin, ed (1842). “Weißenstein”. Beschreibung des Oberamts Geislingen. Die Württembergischen Oberamtsbeschreibungen 1824–1886. Band 17. Stuttgart / Tübingen: Cotta’sche Verlagsbuchhandlung 
  • Josef Seehofer (1981). Stadt Lauterstein. ed. Stadt Weißenstein und Gemeinde Nenningen sind seit 1. Januar 1974 Stadt Lauterstein in Vergangenheit und Gegenwart. Schwäbisch Gmünd: Einhorn-Verlag. ISBN 978-3-921703-32-8 

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Statistisches Landesamt Baden-Württemberg – Bevölkerung nach Nationalität und Geschlecht am 31. Dezember 2021 (CSV-Datei)
  2. ^ Das Land Baden-Württemberg. Amtliche Beschreibung nach Kreisen und Gemeinden. Band III: Regierungsbezirk Stuttgart, Regionalverband Mittlerer Neckar. Stuttgart: Kohlhammer. (1978). pp. 298–299. ISBN 978-3-17-004758-7 
  3. ^ Fläche seit 1996 nach tatsächlicher Nutzung / Stadt Lauterstein (Kreis Göppingen)”. Statistisches Landesamt Baden-Württemberg. 2024年2月2日閲覧。
  4. ^ Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27.5.1970 bis 31.12.1982. Stuttgart / Mainz: W. Kohlhammer. p. 461. ISBN 978-3-17-003263-7 
  5. ^ Gemeinderat”. Stadt Lauterstein. 2024年2月3日閲覧。
  6. ^ “Bürgermeisterwahl in Lauterstein / Lenz holt fast 98 Prozent”, Stuttgarter Zeitung, (2014-01-19), https://www.stuttgarter-zeitung.de/inhalt.buergermeisterwahl-in-lauterstein-lenz-holt-fast-98-prozent.e496b2c1-bc55-4e39-a46d-4166c29a7dec.html 2024年2月3日閲覧。 
  7. ^ Bürgermeisterwahl - Stadt Lauterstein / 06.02.2022”. 2024年2月3日閲覧。
  8. ^ Lauterstein / leo-BW”. 2024年2月3日閲覧。
  9. ^ Rainer Stein (1996). “Der württembergische Einheitsbahnhof auf Nebenbahnen”. Eisenbahn-Journal Württemberg-Report (Fürstenfeldbruck: Merker) 1 (V/96): 80–83. ISBN 978-3-922404-96-5. 
  10. ^ “Windpark Lauterstein eingeweiht / Die Hauptstadt der Windkraft im Land”, Stuttgarter Zeitung, (2016-09-18), https://www.stuttgarter-zeitung.de/inhalt.windpark-lauterstein-eingeweiht-die-hauptstadt-der-windkraft-im-land.c31b6c62-334d-4244-8534-4e6af99ea8e7.html 2024年2月3日閲覧。 
  11. ^ Grundschule Lauterstein”. 2024年2月3日閲覧。
  12. ^ Ingrid Bauz, Sigrid Brüggemann, Roland Maier, ed (2013). Stuttgart. p. 292 
  13. ^ Weißenstein (Stadt Lauterstein, Kreis Göppingen) / Jüdische Geschichte”. 2024年2月3日閲覧。
  14. ^ Karsten Preßler (2013), “Eine ikonografische Rarität. Die Maria-Joseph-Doppelfigur in Lauterstein-Weißenstein”, Denkmalpflege in Baden-Württemberg 42: 88–94 
  15. ^ Pieta von Franz Ignaz Günther in Nenningen”. 2024年2月3日閲覧。

外部リンク[編集]