メロカ

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メロカ CIWS
Meroka Príncipe de Asturias.JPG
軽空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」に装備されたメロカ
種類 近接防御火器システム
運用史
配備期間 1986年-現在
配備先 採用国と装備艦艇を参照
開発史
開発者 バサン
開発期間 1975年
諸元
重量 4,500 kg

口径 20 mm
銃砲身 12本
仰角 -20度~+85度
旋回角 360度
発射速度 毎分2,700~3,600発
初速 1,215 m/秒
最大射程 3,000 m

メロカ (Meroka)はスペインバサンが開発したCIWSで、スペイン海軍軽空母フリゲート等に装備されている。

概要[編集]

スペイン海軍の要求を受けて、1975年に開発が開始された。開発はスペイン陸軍の対空機銃システムをもとにして進められており、実艦への最初の搭載は1986年後半に行われた[1]

マウントはメロカSPG-M2Bと呼称されており、120口径20mm機銃を横6列×縦2段の計12門束ねて配置している[2]。射撃は毎秒2バースト射が基本とされており、それぞれのバースト射は3発ずつ4群によって構成されている。これは、全門を同時に射撃した場合、相互の反動の干渉によって射撃精度が低下する恐れがあるための措置であった。射距離1,500メートルで最初の命中弾を得て、500メートルで目標を撃破する想定とされていた[1]

射撃指揮装置(FCS)は、試作機ではマウントとは独立して設置されていたが、実用機では砲側装備とされている。ただしアメリカのファランクスなどで一般的なクローズド・ループ制御は導入されていない。またファランクスなどではシステム固有の目標捕捉レーダーが組み込まれていたのに対し、本システムでは艦の戦闘システムの一部としてRAN-11L/Xが搭載されて、PDS-10戦術情報コンソールを介してそのデータを受け取るかたちとされている[1]

最初の実用機であるMod.2では、Xバンドロッキード社製AN/VPS-2が射撃指揮レーダーとして採用されて、マウントの右側に設置された。さらに電子攻撃を受けている状況を想定して、1988年からはこれらのレーダーを補完する光学追尾装置としてイスラエル製の超低光量カメラ(LLLTV)が導入されたが、これはまもなくENOSA(Epresa Nacional de Optica)によって更新された。その後、1992年に実用化されたMod.2Aでは赤外線捜索追跡システムが追加された。また1996年から1997年にかけて、射撃管制コンピュータをアナログ式からデジタル式に換装し、全自動射撃モードを導入するMod.2A3改修が行われた。さらにその後開発されたMod.2Bでは、AN/VPS-2をイタリア製のRTN-30Xに、またRAN-11L/XをRAN-12L/Xに更新しており、Mod.2Aに対しても順次に同様の改修が行われる計画となっている[1][3]

採用国と装備艦艇[編集]

スペインの旗 スペイン

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. pp. 448-449. ISBN 9781557502681. http://books.google.co.jp/books?id=l-DzknmTgDUC. 
  2. ^ Matthew Rodchenko (2012年2月18日). “Spain 20 mm/120 Meroka” (英語). 2014年6月3日閲覧。
  3. ^ Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 669-670. ISBN 978-1591149545. 
  • 海人社『世界の艦船 別冊 艦載兵器ハンドブック 改訂第2版』2002年1月
  • 海人社『世界の艦船』1991年11月号 No.443
  • 海人社『世界の艦船』2003年4月号 No.609