フランク・ヴェーデキント
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フランク・ヴェーデキント(Frank Wedekind、1864年7月24日-1918年3月9日)は、ドイツの劇作家、演劇プロデューサー。日本語では「ウェーデキント」あるいは「ヴェデキント」と表記されることもある。ドイツ表現主義の先駆者、不条理演劇の先駆者として評価されている。
ハノーファーで医師の父と女優の母のあいだに生まれる。本名はベンヤミン・フランクリン・ヴェーデキント(Benjamin Franklin Wedekind)で、父が敬愛するベンジャミン・フランクリンにちなんで名付けられた。少年期を主にスイスで送った。青年時代はボヘミアン的生活を送り、父が遺した莫大な財産を浪費した。新聞記者や食品会社マギー(現ネスレ)の広告部員など様々な職業を転々としたのち劇作家となった。この間、女流作家フリーダ・ウール(かつてストリンドベリの妻だった)との間に子を儲けている。晩年はミュンヘンに住み、1918年に虫垂炎手術後の合併症のため死去した。
代表作に『春のめざめ』(1891年)、『地霊』(1896年)、『パンドラの箱』(1904年)が挙げられる。このうち、『地霊』と『パンドラの箱』(ルル二部作)は、アルバン・ベルクにより作曲され、歌劇『ルル』となった。『春のめざめ』は少年少女の性の目覚めによる悲劇、ルル二部作はファム・ファタールを主人公とした作品で、いずれも人間の性欲の問題をテーマとしている。
閉ざされた環境で過ごす少女たちを手記の形で描いた小説『ミネハハ』(1903年)は、2004年にフランス・ベルギーで『エコール(原題はInnocence)』として映画化され、これとは別に2005年にイタリアにおいて原題で(『 ミネハハ 秘密の森の少女たち』 )映画化されている。
日本語訳 [編集]
- 『犠牲の女・肉の愛』深沢白人訳 泰平館書店 1914
- 『此れが人生だ! 戯曲』池田極外訳 牧民社 1914
- 『春のめざめ』(野上豊一郎訳、東亞堂書房 1914 岩波文庫、1927 角川文庫、1955年)
- 『春のめざめ』柴田咲二訳 新栄閣 1924
- 『春のめざめ・地霊』河原万吉等訳 潮文閣 1927
- 『世界戯曲全集 第16巻 独墺篇 6 ウエデキント・シユテルンハイム集』世界戯曲全集刊行会 1930
- 『春の目ざめ』川崎芳隆訳 三笠文庫 1951
- 『春のめざめ』(菅藤高徳訳、河出文庫、1955年)
- 『春のめざめ』(酒寄進一訳、長崎出版、2009年)
- 『地霊・パンドーラの手筺』楠山正雄訳(近代劇全集)新潮社、1920
- 「地霊」(内垣啓一訳、現代世界演劇2、白水社、1971年)
- 『地霊、パンドラの箱―ルル二部作』(岩淵達治訳、岩波文庫、1984年)
- 『ミネハハ』(市川実和子訳、リトルモア、2006年)
参考文献 [編集]
- F.ヴェーデキント 『地霊 パンドラの箱―ルル二部作』 岩淵達治訳、岩波文庫、1984年