バーバラ・タックマン
バーバラ・ワートハイム・タックマン(Barbara Wertheim Tuchman, 1912年1月30日 – 1989年2月6日) はアメリカ合衆国出身の女流作家、歴史家。東欧系ユダヤ人出身。
タックマンの父は、アメリカ・ユダヤ人委員会(American Jewish Committee)議長も務めたことのある銀行家モーリス・ワートハイム(Maurice Wertheim)、母はヘンリー・モーゲンソーの娘であるアルマ・モーゲンソー・ワートハイム (Alma Morgenthau Wertheim)[1]で、恵まれた知的環境で育った。
1933年に、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるラドクリフ・カレッジ(私立女子の単科大学で、1999年にハーバード大学に統合)において学士号を受け、ジャーナリストとして働いた後、作家に転じた。1939年、ニューヨーク在住の医師・資産家であるレスター・R・タックマン(Dr. Lester Reginald Tuchman)と結婚した。
歴史家としてのタックマンは、中世から現代まで広範な歴史上のテーマを扱い、生き生きとした筆致によって多くの読者を獲得した。特にサラエヴォ事件前後に進められたヨーロッパ各国の政府・軍部の行動の累積によって、誰もが望まなかった第一次世界大戦を生み出された過程を描いたThe Guns of August(『八月の砲声』)は出世作で代表作。同書は、ジョン・F・ケネディ大統領が1962年のキューバ危機に際して、座右の書として参照検討したことでも有名。
The Guns of August および Stilwell and the American Experience in China でピューリッツァー賞を二回受賞。A Distant Mirrorで全米図書賞を受賞している。 1989年2月6日、脳卒中の際の合併症で死去。
著作 [編集]
- The Lost British Policy:The Lost British Policy: Britain and Spain Since 1700. (1938)
- Bible and the Sword:England and Palestine from the Bronze Age to Balfour. (1956)
- The Zimmermann Telegram. (1958)
- The Guns of August. (1962)
- 『八月の砲声』(山室まりや訳、筑摩書房、新版1986年/ちくま学芸文庫、上下巻、2004年)
- The Proud Tower. (1962)
- 『世紀末のヨーロッパ――誇り高き塔・第一次大戦前夜』(大島かおり訳、筑摩書房、1990年)
- Stilwell and the American Experience in China: 1911-45. (1970)
- 『失敗したアメリカの中国政策――ビルマ戦線のスティルウェル将軍』(杉辺利英訳、朝日新聞社、1996年)
- A Distant Mirror:The Calamitous 14th Century. (1978)
- The First Salute. (1988)
- 『最初の礼砲――アメリカ独立をめぐる世界戦争』(大社淑子訳、朝日新聞社、1991年)
- The March of Folly: From Troy to Vietnam. (1984)
- 『愚行の世界史――トロイからヴェトナムまで』(大社淑子訳、朝日新聞社、1987年/中公文庫、上下巻、2009年)
- 歴史上の愚行 (unwisdom) についての考察
- Fin De Siecle - 小説