ハコベ

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ハコベ属クロンキスト体系
Chickweed (aka).jpg
コハコベStellaria media
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ハコベ属 Stellaria

約90-120種。本文参照

ハコベ(繁縷、蘩蔞)とは、ナデシコ科ハコベ属Stellaria)の総称のこと。単にハコベというときは、ハコベ属の1種であるコハコベのことを指す場合が多い。コハコベは越年草ハコベラとも呼ぶ。春の七草のひとつ。

ここでは、主にハコベ属について記す。

ハコベ属の特徴[編集]

背の低い草本で、一年草越年草または多年草は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとにを互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。雄蕊はふつう10個。花柱はふつう3個。果実蒴果でふつう6裂する。

世界に約120種あり、日本には約18種ある。

日本の主な種[編集]

人里や低地、草地に出現する種[編集]

ウシハコベ
  • ウシハコベ Stellaria aquatica (L.) Scop.
    • 雌しべの先端が5つに分かれることで他種と見分けがつく(このため、ウシハコベ属に分類する場合もある)。
  • イトハコベ Stellaria filicaulis Makino
  • エゾハコベ Stellaria humifusa Rottb.
  • ナガバツメクサ Stellaria longifolia Muhl. ex Willd.
  • コハコベ Stellaria media (L.) Villars
    • 一般的に春の七草とされるのはこの種である。
  • ミドリハコベ Stellaria neglecta Weihe
    • 全体に柔らかい草。成長した際の高さは15~50cmくらいとなる。は卵型となり、短い柄をつけ、対生する。春~に径6-7mmの白い五弁のをつける。花びらは小さく目立たないが、よく見ると細い花びらが10枚あるように見える。これは、5枚の花びらがそれぞれ2つに深く裂けているためである。雌しべの先端は3つに分かれる。
    • おしべの本数がミドリハコベでは8から10本、コハコベでは3から5本であること、花弁ががく片にくらべて短い(コハコベはほぼ同長)であることなどで区別する。
  • エゾオオヤマハコベ Stellaria radians L.
  • ノミノフスマ Stellaria uliginosa Murray var. undulata (Thunb. ) Fenzl
    • ハコベの名を持たないがハコベ属。葉は他のハコベと違って細い楕円形でハート形にならない。シノニムStellaria alsine Grimm var. undulata (Thunb.)

山間部や谷間に出現する種[編集]

サワハコベ

高山植物として出現する種[編集]

シコタンハコベ

ハコベと名の付く植物[編集]

ハコベは身近な柔らかい雑草の代表として、多少似たところのある類縁のない植物の名としても使われている。以下のような例がある。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]