ハインリヒ・マン

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生誕100年を記念した東ドイツの切手(1971年)

ルイス・ハインリヒ・マンLuiz Heinrich Mann1871年3月27日 - 1950年3月11日)はドイツ作家。弟にやはり作家であるトーマス・マンがいる。

目次

[編集] 生涯

ハインリヒ・マン(左)とトーマス・マン(1900年)

ハンザ同盟都市であるリューベックに、裕福な穀物商の長男として生まれ育つ。少年時代から作家を志し、内外の文学を読みふける。しかし何冊もの小説を出版したがなかなか一般には認められず、第一長編小説『ブッデンブローク家の人々』で一躍名声を獲得した弟トーマスに遅れをとった。

ただしこの時期の作品もそれなりに見るべきものはあり、『逸楽境にて Im Schlaraffenland 』(1900年、『伯林ソナータ』の題で1930年に邦訳された)、『女神たち Die Göttinnen』(1903年、未邦訳)、『ウンラート教授 Professor Unrat』(1905年、邦訳あり)、『小さな町 Die kleine Stadt』(1909年、邦訳あり)などの長編小説が挙げられる。なお『ウンラート教授』はのちに映画『嘆きの天使』(1930年)となり、女優マレーネ・ディートリヒの魅力もあって大ヒットした。

第一次世界大戦直前に執筆した長編『臣民 Der Untertan』と戦時中に執筆したエッセイ『ゾラ Zola』がドイツの敗北を予言しその権威主義を批判したものとして、戦後に一躍高い評価を受けるようになり、以後、ヴァイマル共和国時代を代表する作家・知識人として活躍。この時期の長篇小説には、『臣民』の続編とも言うべき『貧民たち Die Armen』(1917年、未邦訳)と『首領 Der Kopf』(1925年、未邦訳)があり、三作を合わせて「帝国三部作」と言われる。

1933年にヒトラーが政権を掌握すると、ただちにフランス亡命ナチスを批判する亡命知識人の代表格として活動した。この頃にアンリ四世を主人公とした『アンリ四世の青春 Die Jugend des Königs Henri Quatre』『アンリ四世の完成 Die Vollendung des Königs Henri Quatre』2部作を完成した。

第二次世界大戦が始まると、弟トーマスの後を追ってアメリカ合衆国に亡命した。戦後、東ドイツからの招きでヨーロッパに戻る予定でいたが、直前に客死。アメリカ滞在中も長篇小説を複数書いているが、難解とされている。

[編集] 参考文献

ハインリヒ・マンの墓
  • 山口裕『ハインリヒ・マンの文学』(東洋出版)
  • 三浦淳『若きマン兄弟の確執』(知泉書館)

[編集] 日本語訳

長編小説

  • 『臣下(臣民)』(筑摩書房版『世界文学全集 ハインリヒ・マン』所収)
  • アンリ四世の青春』『アンリ四世の完成』(晶文社)
  • 『小さな町』(三修社)
  • 『ウンラート教授』(松籟社)

短編小説

  • 『ハインリヒ・マン短篇集 全3巻』(松籟社)

エッセイ

  • 『歴史と文学』(晶文社)

[編集] 外部リンク

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