テンペル第1彗星

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テンペル第1彗星
9P/Tempel 1
彗星
周期彗星の一覧 / 非周期彗星の一覧
発見
発見者  エルンスト・テンペル
発見日  1863年4月3日
符号・別名  9P/1867 G1; 1867 II;

9P/1873 G1; 1873 I; 1873a
1879 III; 1879b
9P/1967 L1; 1966 VII
9P/1972 A1; 1972 V; 1972a
1978 II; 1977i
1983 XI; 1982j
1989 I; 1987e1
1994 XIX; 1993c

軌道要素 - IAUNASA
元期 2009年5月1日
離心率 (e)  0.517
近日点距離 (q)  1.509 AU
軌道長半径 (a)  3.124 AU
遠日点距離 (Q)  4.739 AU
公転周期 (P)  5.52
軌道傾斜角 (i)  10.5251°
近日点引数 (ω) 
昇交点黄経 (Ω) 
前回近日点通過 
次回近日点通過 
2005年5月30日ディープ・インパクトによって撮影されたテンペル第1彗星
ディープ・インパクトの衝撃弾から撮影されたテンペル第一彗星の核
衝撃弾衝突の映像

テンペル第1彗星(9P/Tempel 1)は、1867年4月3日ドイツエルンスト・テンペルによりマルセイユで発見された周期彗星である。木星に接近して摂動を受けやすい軌道にあるため公転周期は変動しており、1881年までは5.68年だったが現在は5.5年。このため、1898年から1967年まで一時消息不明となった。

テンペル第1彗星の最大の明るさは11等級ハッブル宇宙望遠鏡(可視光)およびスピッツァー宇宙望遠鏡(赤外線)での観測により、彗星の核の大きさは14×4km、アルベドは4%、そして自転周期は2日であることが分かった。

テンペル第1彗星へは、2005年7月4日(アメリカ時間)にディープ・インパクトが接近し、370kgの銅・アルミ製の衝撃弾を撃ち込んで、生じるクレーターと塵を観測し、彗星の核を本機及び衝撃弾に搭載されたカメラで撮影した。

この彗星がディープ・インパクト計画に選ばれた理由としては、エッジワース・カイパーベルト由来の天体であること、大きさが弾丸を撃ち込むのに適切であること、表面が比較的滑らかで衝突させやすいことが挙げられる。この調査により、彗星の核の内部の構造が明らかになると期待された。

実際には、衝突後に予想された彗星の増光はほとんど起こらず、ハッブル宇宙望遠鏡などでわずかに確認されたのみであった。このことから、テンペル第一彗星の表面は丈夫な殻状の物体に覆われていると考えられている。また、テンペル第1彗星の成分はヘール・ボップ彗星などの長周期彗星の成分とほぼ同じであることが判明した。また、ロゼッタの観測により、テンペル第1彗星の塵の量は水蒸気の量よりも多いことが判明した。これらの結果から、従来の彗星モデルの修正が必要となった。

2011年2月14日ヴィルト第2彗星を探査したスターダストが接近・観測した。

外部リンク[編集]


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