チャリチャリ

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チャリチャリ株式会社
Charichari, Inc.
チャリチャリのポート (福岡市)
チャリチャリのポート (福岡市)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
福岡県福岡市中央区長浜1丁目1番34号 KBC会館2F
設立 2019年7月
業種 サービス業
法人番号 8010401147191 ウィキデータを編集
事業内容 自転車シェアリングサービスの運営
代表者 家本 賢太郎 (代表取締役)
資本金 7,520万円(2024年4月1日現在)
主要株主 クララ株式会社、株式会社丸井グループ、KBCグループホールディングス株式会社、株式会社QTnet、名古屋テレビ・ベンチャーズ合同会社、東海テレビ放送株式会社、中京テレビ放送株式会社、豊田合成株式会社、株式会社メルカリ、SGインキュベート株式会社、肥銀キャピタル株式会社、株式会社佐銀キャピタル&コンサルティング、三重テレビ放送株式会社等
外部リンク https://charichari.co.jp/
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チャリチャリ(Charichari)は、チャリチャリ株式会社(チャリチャリ)が日本国内で展開する自転車シェアリングサービスである。2024年4月1日現在、福岡市名古屋市東京都区部熊本市久留米市で展開されている。

概要[編集]

QRコードが付けられた自転車の鍵

スマートフォンアプリを使った自転車シェアリングサービスである[1]。利用料金は、ベーシック(非アシスト車)が7円/1分、電動アシストが17円/1分である。

利用者はアプリ上の地図で自転車のあるポートを探す。自転車につけられたQRコードをアプリで読み取って解錠し、目的地のポートまで移動したら自転車を施錠することで利用が終了する。1日分の利用料が翌日以降まとめて課金され、クレジットカードで支払うことができる[1]

沿革[編集]

メルチャリのポート (福岡市、2018年)

2018年2月27日、メルカリの子会社のソウゾウと福岡市が共同で「メルチャリ」として福岡市の中心部でシェアサイクルサービスを開始する。2018年6月22日には「福岡スマートシェアサイクル実証実験事業」に認定された[2]。2019年夏にメルカリのシェアサイクル事業撤退によりソウゾウからneuetに事業継承され、2020年4月からは2023年度までの「福岡スマートシェアサイクル事業」となり、2021年4月にチャリチャリと改称された[3][4]。さらに、2024年4月1日には会社名もチャリチャリ株式会社に変更された。

2020年7月15日には名古屋市で、2020年9月16日からは浅草でサービスが開始された。2021年には九州朝日放送中京テレビ放送[5]と、2022年7月には肥銀キャピタル、2023年1月には佐銀キャピタル[6]、2023年3月には豊田合成[7]、三重テレビ放送とそれぞれ資本提携を結び、福岡・名古屋での事業拡大を目指している。2021年5月より電動アシスト自転車導入やエリア拡張のため利用料が1分4円から1分6円に値上げされた[8]。また、2024年4月1日には、自転車の管理費用や人件費の増加に対応するため、ベーシックが1分6円から1分7円に、電動アシストが1分15円から1分17円に値上げされた[9]

2022年4月28日には熊本市でサービスが開始された[10]

2024年4月1日には久留米市でサービスが開始された[11]

ポート数・車両数[編集]

2020年3月時点でのポート数は260箇所、車両数は1100台[4]であった[3]。2020年6月時点でのポート数は280箇所、車両は1200台であった[12]。2020年9月、福岡市郊外部へのエリア拡大により福岡市内のポート数は330箇所となった[13]。福岡市内のみで2023年度末にポート600箇所、自転車4000台となる計画である[4]。福岡市の2021年5月現在のポート数は370箇所、車両数は1500台である[14]。2021年8月には東区にエリアを拡大した[15]。なお、福岡市の2024年4月現在のポート数は700箇所、車両数は4200台である。

一方、名古屋市内では2024年時点でポート300箇所、車両数900台となっている。2025年末までにポート400箇所、車両数2500台を目指している[16]

熊本市内では、2024年3月時点でポート300箇所、車両数1100台となっている[17]。熊本市内の展開エリアを2026年度までに段階的に拡げ、熊本市の江津湖や県民総合運動公園、JR西熊本駅周辺までカバーするとしている。

東京都内では、台東区墨田区を中心に2024年4月時点で60箇所のポートが設けられている。[18]

利用実績[編集]

月間利用実績[編集]

  • 2019年5月:約12万回[3]
  • 2020年5月:175,802回[12]
  • 2020年6月:約21万回[19]

累計利用実績[編集]

  • 2019年9月20日:100万回[13]
  • 2020年5月15日:200万回[13]
  • 2020年9月29日:300万回[13]
  • 2022年7月 : 1000万回[20]

脚注[編集]

  1. ^ a b あなたの街の赤い自転車 チャリチャリ -セブンイレブン 2021年9月4日閲覧
  2. ^ 【終了】福岡スマートシェアサイクル実証実験事業 - 福岡市、2020年4月1日更新、2021年9月4日閲覧
  3. ^ a b c メルカリが手放した「メルチャリ」、別会社のもとで「チャリチャリ」に名称変更 福岡市内でエリア拡大へ - ITMedia News、2020年3月25日、2021年9月4日閲覧
  4. ^ a b c 福岡スマートシェアサイクル事業がスタートします! - 福岡市、2020年3月24日、2021年9月4日閲覧
  5. ^ シェアサイクル「チャリチャリ」のneuet、中京テレビ放送と資本業務提携”. Mirai.Response (2021年8月24日). 2021年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月4日閲覧。
  6. ^ ニュートに佐銀が投資 自転車シェアサービス運営 | 経済 | 佐賀新聞ニュース”. 佐賀新聞 (2024年4月2日). 2024年4月2日閲覧。
  7. ^ シェアサイクルを運営する「neuet社」に出資 | ニュースリリース・お知らせ | 豊田合成株式会社”. www.toyoda-gosei.co.jp. 2024年4月2日閲覧。
  8. ^ 福岡のシェア自転車「チャリチャリ」5割値上げ - 日本経済新聞
  9. ^ 福岡のシェアサイクル「チャリチャリ」4月値上げ 通常の自転車は1分7円に”. 日本経済新聞 (2024年3月1日). 2024年4月2日閲覧。
  10. ^ シェアサイクル、熊本市中心部で実験開始 42カ所に110台、有料貸し出し|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社 (2022年4月29日). 2023年5月10日閲覧。
  11. ^ 久留米市:シェアサイクル「Charichari」”. www.city.kurume.fukuoka.jp. 2024年4月2日閲覧。
  12. ^ a b 2020年7月中旬より、名古屋市内でシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」を開始 - PRTimes、2020年6月23日
  13. ^ a b c d チャリチャリが累計300万回のご利用を達成 - さらなるサービス拡大のため第三者割当増資を実施 - PRTimes 2020年10月12日、2021年9月4日閲覧
  14. ^ サービス開始3年で定着 シェアサイクル「チャリチャリ」が挑む交通変革 - 自転車のある暮らし、2021年6月14日、2021年9月4日閲覧
  15. ^ シェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」福岡市東区へ利用エリアを拡大”. 博多経済新聞 (2021年8月2日). 2021年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月4日閲覧。
  16. ^ 名古屋で台数、駐輪場拡大へ シェアサイクル「チャリチャリ」2021年5月15日 中日新聞、2021年9月4日閲覧
  17. ^ チャリチャリと熊本市が協定 サービスエリア拡大へ(KAB熊本朝日放送)”. Yahoo!ニュース. 2024年4月2日閲覧。
  18. ^ ポートマップ”. チャリチャリ. 2024年4月2日閲覧。
  19. ^ 東京 浅草エリアを中心にシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」開始 - FRAME
  20. ^ シェア自転車、1000万回利用達成 福岡でサービス開始4年半”. 毎日新聞. 2023年5月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]