タランテラ

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タランテラを踊る女性(1846年)

タランテラ (tarantella) は、イタリアナポリ舞曲

3/8または6/8拍子のテンポの速い曲である。曲名は、タラントという町の名前に由来するという。また、同じ町の名を由来とする蜘蛛タランチュラに噛まれると、その毒を抜くために踊り続けなければならないとする話から付けられたという説もあるほか、その毒の苦しさゆえに踊り狂って死に、それを表現したという説もある。

タランテラの歴史は中世にまで遡ることができ、より古い形式のダンスが起源とされる。マンドリンタンバリンの演奏に合わせて踊られるが、1つのスタイルに固まるまでいろいろなリズムが存在したらしい。ショパンリストなども、タランテラを作曲している。

タランテラは、1人で踊ることよりはグループ、特にカップルや女性のペアで踊られることが多い円舞曲である。最初は右回りに踊るが、曲の一区切り毎に回る方向も左になり、テンポも速くなる。これが何回か繰り返され、遅れずについていくのがだんだん難しくなっていく。

タランテラは舞台ではヘンリック・イプセンの『人形の家』、映画では『ゴッドファーザー』などに登場する。

タランテラの有名な曲[編集]

関連項目[編集]