ストライク・アップ・ザ・バンド (曲)

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ストライク・アップ・ザ・バンド』(Strike Up the Band) は、1927年のジョージ・ガーシュウィンが作曲、ミリー・ローシュのコラボレートによりアイラ・ガーシュウィンが作詞した曲。1927年のミュージカル『ストライク・アップ・ザ・バンド (ミュージカル)英語版』のために戦争や軍歌への皮肉を込めて作曲された。ミュージカルはヒットしなかったが、楽曲のインストゥルメンタル版「March from Strike Up the Band」はよく知られている。1940年、この曲はジュディ・ガーランドミッキー・ルーニーが出演する映画『ストライク・アップ・ザ・バンド』で使用された。

UCLA[編集]

1936年、UCLAの学生たちは新たな応援歌を探していた。ガーシュウィン兄弟はロサンゼルスでのフレッド・アステアの映画『踊らん哉』の制作のため、ニューヨークからビバリーヒルズに転居した。音楽業界の代理人であるマクソン・ジャデルはUCLAの楽曲についてガーシュウィン兄弟に連絡をとった[1]。ガーシュウィン兄弟はUCLAにこの曲を提供することにした。「Strike Up the Band for UCLA」と改題し、アイラ・ガーシュウィンは歌詞を改訂した[2]。以降、UCLAでよく演奏される曲の1つとなり、「Sons of Westwood」や「Mighty Bruins」が演奏されるようになるまでライトモティーフとして用いられていた[1]。UCLAバンドにより、以前は大学バスケットボールの試合前に演奏されたが、現在はUCLAブルーインズ・フットボールの試合前に「Strike Up the Band for UCLA」の編曲が演奏されている[1]

毎年、学内のポーリー・パビリオンまたはロサンゼルス・テニス・センターにて「スプリング・シング」が開催され、ジョージ&アイラ・ガーシュウィン賞授賞式が行なわれている。これまでの受賞者にはフランク・シナトラクライヴ・デイヴィススティーヴィー・ワンダーk.d.ラングジェームス・テイラーベイビーフェイスバート・バカラッククインシー・ジョーンズライオネル・リッチージュリー・アンドリュースブライアン・ウィルソンがいる[3]

著名なレコーディング[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Gordon, Larry - At 81, tune is a hit at Big Dance. Los Angeles Times, March 20, 2008. George and Ira Gershwin originally wrote the tune for 'Strike Up the Band for UCLA' in 1927.
  2. ^ Strike Up the Band at UCLA - The UCLA History Project (ucla.edu)
  3. ^ Spring Sing – Gershwin Award, UCLA Alumni Association, March, 2011
  4. ^ A Bing Crosby Discography”. BING magazine. International Club Crosby. 2017年12月9日閲覧。
  5. ^ allmusic.com”. allmusic.com. 2017年12月9日閲覧。

外部リンク[編集]