スターリング・ポンド紙幣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

スターリング・ポンド紙幣(Banknotes of the pound sterling、Sterling banknotes)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(以下イギリス)イギリスの王室属領そしてイギリスの海外領土の一部で流通しているポンド紙幣である。シンボルは

中央銀行が紙幣の発行権を独占している大部分の国々とは異なり、イギリスでは中央銀行たるイングランド銀行だけでなく、スコットランドの3行と北アイルランドの4行(2行はアイルランド共和国に本店を置く)を合わせた7行のリテールバンク(法人ではない一般消費者向けの銀行)もポンド紙幣の発行権を有している。これは香港ドル紙幣の発行事情と同様である。

歴史[編集]

19世紀の半ばまで、イングランド銀行がポンド紙幣を発行するのみならず、グレートブリテン及びアイルランド連合王国の市中銀行も、イングランド銀行券と交換可能な独自の紙幣を発行することができた。しかし、前世紀から進行していた産業革命に伴う経済発展と貿易の拡大などの影響により、イングランド銀行券の価値を担保するが、増大する海外からの輸入に対する支払いに多く使用されることで不足がちになっていた。この事態を受けて、金の準備高を超えた銀行券の発行はインフレーションを起こすが故に規制されるべきであると主張する通貨学派が台頭する。こうした主張に影響され、1844年には、議会でイングランド銀行に銀行券の発行権を排他的に与えるとするピール銀行条例が成立した。

そして、市中銀行の紙幣発行権は段階的に消滅し、イングランドウェールズにおいては1921年に条例が名実共に実行されることとなった。しかし、スコットランドとアイルランドの銀行に関してはそれぞれ地域における銀行の紙幣発行権が保持されることになり、この状態は現在まで続いている。

ポンド紙幣発行権を持つ銀行の一覧[編集]

カッコ内は本店所在地。

イングランドとウェールズ[編集]

スコットランド[編集]

北アイルランド[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アライド・アイリッシュ銀行は、1929年にポンド発行の認可を受けた6行の一つであるプロヴィンス・バンク・オブ・アイルランドを前身行の一つとして発行権を保有していた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]