ショックウェーブ (ゲーム)

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ショックウェーブ
ジャンル フライトシューティングゲーム
実写ゲーム
対応機種 3DO
PlayStation
開発元 エレクトロニック・アーツ
発売元 エレクトロニック・アーツ・ビクター
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 [3DO]1994年9月16日
[PS]1996年7月28日
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ショックウェーブ』(Shock Wave)とは、1994年エレクトロニック・アーツ・ビクターから3DOにて発売されたSFフライトシューティングゲームである。続編として3DOに『ショックウェーブ:オペレーション・ジャンプゲート』などがある。 海外では1995年に3DO以外に、PlayStationセガサターンPCMacintosh向けに続編『ショックウェーブ:オペレーション・ジャンプゲート』も入ったディスク2枚の拡張版『Shockwave Assault』が発売された。PlayStation版は日本でも発売されているが続編とは別々で発売されている。

あらすじ[編集]

西暦2019年、暗黒の宇宙から突如飛来したエイリアンの大艦隊。彼らの圧倒的な攻撃の前に各国の防衛軍は壊滅した。そして地球上の主な都市がエイリアンの支配下にされてしまう。軌道上で唯一生き残った宇宙空母オマハも完全に孤立し、地球との連絡が不能となった。そこで司令官は危機に瀕した地球を救うために、最新鋭の成層圏戦闘機F-177を出撃させて人類生存の最後の望みを託した。プレイヤーは、このF-177の新米パイロットの一人としてエジプト、アメリカ西海岸、ペルーなど世界各地へと飛び、地上を攻撃している異星人軍団を撃退しなければならない[1][2]

概要[編集]

プレイヤーは新人パイロットのワイルドカードとなって、世界各地のエイリアンの侵略地でミッションを遂行する。 ステージにはカイロペルーロサンゼルスイギリスハワイユタ州メキシココンゴヨーロッパなどがある。各ステージの開始前には現在の戦況とそのステージのコースが指示される。ゲームが開始されると、行く手をはばむ敵を撃退しながら画面中央のレーダーに示された飛行コースに従って進み、最終エリアのボスキャラを破壊するとステージクリアとなる[1]。また、ゲームクリア後に隠しステージのミルクランが出現する。

シューティングの部分はすべてCGで作られており、プレイヤーは自由に移動することができる。一つのシナリオごとに目的が設定されており、条件を満たせばクリアとなり次のシナリオに進むことができる[2]

登場人物[編集]

トーマス・クレーン
声 - 小林清志
宇宙空母オマハ司令官かつ准将。第三次世界大戦の戦巧により名誉勲章を授章。軍人としての誇りと博愛の精神を持ち合わせた人物である。また非常に博識で特に戦史に詳しい。万全の備えで敵に立ち向かうタイプの指揮官。彼の真価は逆境の時にこそ発揮される。その指揮は適切かつ大胆。見方の戦力を巧みに活かす卓越した戦術家だ。
ヴァージニア・スチュアート
声 - 戸田恵子
オマハ主席甲板士官かつ少佐。毅然とした美女。パイロットとオマハを結ぶ中枢。戦闘管制を担当し、司令官の作戦と任務を伝達する。感情を出さず無駄口をたたかない、機械のような性格で「アイス・プリンセス」の異名をとる。
アルバート・ローレンス
声 - 大宮悌二
科学者で天才外科医。戦いの当初は、エイリアンと平和的に話し合う道を模索すべきだ、と考えていた。傷ついたパイロットを次々と戦場に送り込まなくてはならず、心を痛めている。
ジョン・イーソン
声 - 麦人
大尉。コールサインはブーマー。テキサス出身。根っからの軍人で実戦の経験も豊富。部隊の要であり、人望も厚い。戦いで生き残るためには、甘えは禁物であることを知っているため、ミスに対しては厳しい。正確に行動し、確実に勝利を手に入れる、頑丈な体つきからは想像できないほどの、繊細な神経の持ち主。
キャシー・ハウザー
声 - 深見梨加
中尉。コールサインはスパイク。外見や口調からは想像できないくらい、冷静で信頼できるパイロット。2034年のオリンピック、槍投げの銅メダリストでもある。英語に加えて、フランス語やロシア語も流暢に操る。イギリスでエイリアンによって撃墜されるも、後に救出された。
ジョージ・アロマー
声 - 江原正士
中尉。コールサインはノーマッド。カリフォルニア出身。攻撃型のパイロット。容赦なく敵を追撃する戦闘スタイルを持つ。外交的で明るい性格。どんな苦戦中もユーモアを絶やさない。12歳の時から、負けを知らないボクサーでもある。
ウォーカー・スコット
声 - 堀内賢雄
中尉。コールサインはヒットマン。ニューヨーク出身。ブロンドの髪に、青い目、よく焼けた肌の典型的なアメリカ青年。パイロットとしての腕は一流だが、遊び感覚ですべてを処理するため、いつも危険が付き纏う。自分の人生さえゲームとして考えている。金のために志願したというが、他のパイロットの必死に戦う姿を目にして、次第に態度を改める。
メアリー・チャン
声 - なし
中尉。コールサインはドラゴンフライ。中国系アメリカ人。普段は無口で毅然としているが、野心的で意志も固い。テコンドーとカンフーの達人で、精神的にも鍛えられている。
フランク・ベッカー
声 - 辻親八
空母ケネディの艦長。ハワイでエイリアンによって窮地に追い込まれ、オマハに航空支援を要請した。クレーンとはかつての同僚だった模様。
ダニエル・バートン
声 - 大塚芳忠
地球の危機を伝え続けるニュースキャスター。リアルタイムで状況を放送することを自分の使命と感じている。真実の報道マン。
通信士
声 - 中村大樹
オマハの通信士。
ICE
声 - 横尾まり
F-177に搭載された人工頭脳のコンピュータ。ナビゲーターかつ副操縦士。飛行中、戦術を練ってパイロットに指示したり、敵の接近を知らせたりする。

脚注[編集]

  1. ^ a b 月刊電撃王9月号. 主婦の友社. (1994年9月1日). p. 176 
  2. ^ a b HIPPON SUPER! 第9巻. 株式会社宝島社. (1994年7月3日). p. 63 

関連作品[編集]