サラート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

サラート礼拝サラーアラビア語: صلاةṣalāt, 複数形 صلوات ṣalawāt, 古典アラビア語: صلوة ṣalawah)とは、カアバ神殿の方角へ向かって祈ることで、イスラム教五行のひとつである。ペルシア語ベンガル語ウルドゥー語トルコ語南スラヴ諸語の一部では、ペルシャ語による意訳ナマーズ(نماز)に基づいた言葉で呼ばれる(ベンガル文字: নামাজ, ラテン文字: namaz, キリル文字: намаз)。

礼拝の方法には一定の決まりがある。ふだんは家庭などで個人で行ってもいいが、イスラムの祝日である金曜日の礼拝(全5回)のうち、少なくとも1回はモスクに集まってみなで行うことが奨励される。礼拝が始まる時間はムアッジンと呼ばれる人によって告げられるが、これをアザーンという。昔はモスクの尖塔(ミナレット)の上からアザーンが行われたが、現在はスピーカーが取り付けられている。

礼拝は1日5回行う。各礼拝は以下のようになっており、具体的な時間はその場所での日の出と日没の時間によって変わるため場所と季節の影響により時間が細かく変化する。現代では地域ごとの正確な礼拝時間表が数日から一日刻みで精密に作られており、インターネットでも検索することが出来るようになっている。

日の出の1時間以上前には起きて礼拝の準備をしなければならないため、正確に守ろうとするとムスリムは大変な早起きをすることになる。日本の場合では日の出が早い8月ごろの場合には礼拝の時間は4時前となり、日の出が遅い冬場の12月から1月でも5時半前後になる。

名称 時間帯 任意(ファルドゥ前 ファルドゥ(義務) 任意(ファルドゥ後)
スンナ派 シーア派 スンナ派 シーア派
ファジュル (فجر) 夜明け前 2ルクア 2ルクア 2ルクア
ズフル (ظهر) 日の出からアスルまで 4ルクア 2-4ルクア 4ルクア 2ルクア
アスル (عصر) 影が自分の身長と同じ(2倍)になってから1日没まで 4ルクア 2-4ルクア 4ルクア
マグリブ (مغرب) 日没から日がなくなるまで 2-4ルクア 3ルクア 2ルクア 2ルクア
イシャー (عشاء) 4ルクア 4ルクア 4ルクア 2ルクア
3ルクア Witr
2ルクア,8 ルクア (4×2 ルクア) Salat al-Layl3

1イマームによって異なる

関連項目[編集]

  • キブラ - 礼拝の方向
  • 宮城遥拝 - 日本、大東亜共栄圏において、皇居(宮城)の方向に向かって敬礼(遥拝)する行為

外部リンク[編集]