ケイリン・ホイットニー

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ケイリン・ホイットニー Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Kaylin Whitney
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
生年月日 (1998-03-09) 1998年3月9日(26歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 フロリダ州クレアモント英語版
身長 173cm
体重 64kg
成績
地域大会決勝 パンアメリカン競技大会
200m 優勝 (2015年)
4x100mR 優勝 (2015年)
国内大会決勝 全米選手権
200m 4位 (2015年)
自己ベスト
100m 11秒10 (2014年)
11秒01w (2015年)
200m 22秒47 (2015年)
獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2020 東京 4x400mR
2020 東京 混合4x400mR
パンアメリカン競技大会
2015 トロント 200m
2015 トロント 4x100mR
世界ジュニア選手権
2014 ユージーン 200m
2014 ユージーン 4x100mR
2014 ユージーン 100m
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ケイリン・ホイットニーKaylin Whitney1998年3月9日 ‐ )は、アメリカ合衆国フロリダ州クレアモント英語版出身で短距離走を専門にしている陸上競技選手。2015年北京世界選手権女子4×100mリレーのアメリカ代表。100m200mの元ユース世界最高記録保持者[注 1]、100mの元全米高校記録保持者。

経歴[編集]

父のデュウェイン・ホイットニー(DuWayne Whitney)はアーカンソー大学で競技していた元陸上競技選手で、1993年全米学生(NCAA)選手権にハードルと走高跳で出場した実績を持つ[1]

小中学生時代[編集]

7歳からトラックで走り始め、8歳だった2006年にはAAUジュニアオリンピック (enの100mと200と走幅跳で優勝した[2][3]

12歳の時からデニス・ミッチェル1992年バルセロナオリンピック男子4×100mリレー金メダリスト)と、その妻であるダム・チェリー英語版2008年北京オリンピック女子100mハードル4位)の指導を受け始めた[1]。14歳だった2012年には全米ジュニアオリンピック (en(13-14歳の部)の100mを11秒59(+1.2)、200mを23秒41(+0.5)と、ともに1999年大会でサーニャ・リチャーズが樹立した大会記録(11秒61と23秒63)を更新して優勝した[4][5][6]。また、これは全米エイジグループ記録(13-14歳)にもなった[7]

高校生時代[編集]

イースト・リッジ高校 (East Ridge High Schoolに進学すると、1年生ながら100mと200mの州タイトルを獲得(2013年)。翌年も2年連続で100mと200mの州タイトルを獲得した[6]

2014年7月の全米ジュニア選手権では、5日の女子100m予選で自己ベスト(11秒27)を更新する11秒17(+0.8)をマークすると、決勝では予選のタイムを更に縮める11秒10(+0.9)のユース世界最高新記録(当時)を樹立。1976年にチャンドラ・チーズボローがマークした11秒13を38年ぶりに更新するとともに、1998年にアンジェラ・ウィリアムズ英語版が樹立した11秒11の全米高校記録も16年ぶりに更新した。勢いは止まらず、翌日の女子200m決勝でも22秒49のユース世界最高新記録(当時)を樹立し、1992年にマリオン・ジョーンズがマークした22秒58を22年ぶりに更新した[8][9][10]

2014年7月の世界ジュニア選手権では、カテゴリーが1つ下のユース選手でありながら女子100mと女子200mに今季ジュニア世界ランク1位(11秒10と22秒49)で出場すると、100mこそ銅メダルに終わったが、200mでは優勝し自身初の世界タイトルを獲得。アンカーを務めた女子4×100mリレーも優勝に貢献し、200mとの大会2冠を達成した[11]

プロ転向以降[編集]

2015年の北京世界選手権、そして2016年のリオデジャネイロオリンピック出場を目指しプロに転向した。17歳の誕生日である2015年3月9日にナイキと契約を結んだことを発表した[12]

2015年6月の全米選手権 (enは、女子100mは予選敗退に終わったが、女子200mは準決勝でユース世界最高タイ記録の22秒49(-0.1)をマークして決勝に進出した。迎えた決勝では22秒47(+0.4)のユース世界最高新記録(当時)を樹立したものの表彰台に0秒03届かず、この種目での北京世界選手権アメリカ代表の座を惜しくも逃す4位に終わった[13]

2015年7月のパンアメリカン競技大会 (enでは、女子200mを22秒65(+1.1)で制し初のシニア国際タイトルを獲得すると、アンカーを務めた女子4×100mリレーは42秒58の大会新記録樹立で優勝に貢献し[14]、ユースの選手ながらシニア主要国際大会で2つの金メダルを獲得した。

2015年8月の北京世界選手権女子4×100mリレーアメリカ代表に選出され[15]、17歳の若さでシニア世界大会を経験することになったが、大会で出番は回ってこなかった。

2016年6-7月の全米オリンピックトライアル (enは、女子100m・女子200mともに準決勝で敗退し、リオデジャネイロオリンピック出場の夢はかなわなかった[16]

人物[編集]

趣味は釣り[3]、料理など[17]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 11秒10 (+0.9) 2014年7月5日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン 元ユース世界最高記録
元全米高校記録
11秒01w (+5.4) 2015年7月9日 スイスの旗 ローザンヌ 追い風参考記録
200m 22秒47 (+0.4) 2015年6月28日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン 元ユース世界最高記録

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2014 世界ジュニア選手権 アメリカ合衆国の旗 ユージーン 100m 3位 11秒45 (-1.0)
200m 優勝 22秒82 (+2.4)
4x100mR 優勝 43秒46 (4走)
2015 パンアメリカン競技大会 (en カナダの旗 トロント 200m 優勝 22秒65 (+1.1)
4x100mR 優勝 42秒58 (4走) 大会記録

全米タイトル[編集]

大会 場所 種目 優勝記録 備考
2012 全米ジュニアオリンピック ボルチモア 100m 11秒59 (+1.2) 大会記録
100m 23秒41 (+0.5) 大会記録
2016 全米ジュニア選手権 ユージーン 100m 11秒10 (+0.9) ユース世界最高記録
全米高校記録
200m 22秒49 (+1.3) ユース世界最高記録

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 現在の名称は「ユース世界最高記録」ではなく「U18世界最高記録」。なお、国際陸上競技連盟はユース(U18)の記録を世界記録と公認していないため、「世界記録」ではなく「世界最高記録」と表記。

出典[編集]

  1. ^ a b Speed zone ahead”. The Register-Guard (2014年7月21日). 2017年8月25日閲覧。
  2. ^ AAUジュニアオリンピックリザルト”. アマチュア運動連合 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  3. ^ a b Kaylin Whitney is going to worlds”. 国際陸上競技連盟・SPIKES (2015年8月11日). 2017年8月25日閲覧。
  4. ^ 2012年全米ジュニアオリンピック女子100m(13-14歳)決勝リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  5. ^ 2012年全米ジュニアオリンピック女子200m(13-14歳)決勝リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  6. ^ a b 30 Years of Honoring The Future: POY Kaylin Whitney turns pro”. USA Today High School Sports (2015年4月2日). 2017年8月25日閲覧。
  7. ^ 全米屋外ユース記録”. 全米陸上競技連盟 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  8. ^ Whitney and Williams in record-breaking form at US Junior Championships”. 国際陸上競技連盟 (2014年7月7日). 2017年8月25日閲覧。
  9. ^ USATF Junior Breakdown: Whitney, Friday lead incredible weekend”. National Scholastic Athletics Foundation (2014年7月8日). 2017年8月25日閲覧。
  10. ^ 2014年全米ジュニア選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  11. ^ 2014年世界ジュニア選手権リザルト 国際陸上競技連盟 (PDF, 10.2 MB) 2017年08月25日閲覧
  12. ^ Kaylin Whitney begins pro track career with global goals”. NBC Sports (2015年3月12日). 2017年8月25日閲覧。
  13. ^ 2015年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  14. ^ アスリート・プロフィール / ケイリン・ホイットニー”. 2015年パンアメリカン競技大会公式サイト (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  15. ^ Returning gold medalists lead Team USA into IAAF World Championships”. 全米陸上競技連盟 (2015年8月10日). 2017年8月25日閲覧。
  16. ^ 2016年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。
  17. ^ Kaylin Whitney”. 全米オリンピック委員会 (2017年8月25日). 2017年8月25日閲覧。

外部リンク[編集]

記録
先代
アメリカ合衆国の旗 チャンドラ・チーズボロー
(11秒13)
1976年6月21日
女子100m
ユース世界最高記録保持者
(11秒10)

2014年7月5日 - 2015年6月20日
次代
アメリカ合衆国の旗 キャンディス・ヒル
(10秒98)
2015年6月20日
先代
アメリカ合衆国の旗 マリオン・ジョーンズ
(22秒58)
1992年6月28日
女子200m
ユース世界最高記録保持者
(22秒49 - 22秒47)

2014年7月6日 - 2015年7月19日
次代
アメリカ合衆国の旗 キャンディス・ヒル
(22秒43)
2015年7月19日
先代
アンジェラ・ウィリアムズ英語版
(11秒11)
1998年6月26日
女子100m
全米高校記録保持者
(11秒10)

2014年7月5日 - 2015年6月20日
次代
キャンディス・ヒル
(10秒98)
2015年6月20日