グノモン

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この日時計では、直角三角形のグノモンを用いている。

グノモン(Gnomon)は、日時計の一部であり、を落とすものである。グノモンという言葉は、古代ギリシア語で「指示する者」「識別する者」等の意味である。

数学やその他の分野で、様々な目的で用いられる。

日時計のグノモン[編集]

タートル湾の公園にある、この斜張橋カンチレバーの桁は、大きな日時計のグノモンになっている。
クリチバのチラデンテス広場に面した建物の壁にあるグノモン

アナクシマンドロスは、このバビロニアの道具をギリシアに導入したとされている[1]

中国では、2世紀の九章算術の中で、紀元前11年の周公旦によって既にグノモンが使われていたと記述されている。

北半球では、影は通常東を向くため、グノモンは北向きに地軸に平行に置かれる。つまり、グノモンは、地平に対して設置場所の緯度と同じ角度に向けられることになる。現在、そのようなグノモンはほぼ正確に北極星の方角に向いている。

また、地面に垂直にグノモンが立てられる日時計もある。これらはかつて、特に子午線上の太陽の高度を測定するために用いられた。

数学での使用[編集]

ユークリッドの第2巻に描かれるグノモン
  • オエノピデスは、drawn gnomon-wiseというフレーズで、他の直線垂直に引いた直線を表している[2]
  • 後に、この用語は、直角を引くために用いる指矩等のL字型をした道具に対して使われるようになった。
  • ユークリッド原論では、この用語を、大きな平行四辺形の頂点から相似の平行四辺形を切り取ってできる平面図形を表す言葉に拡張している。
  • 三次元のグノモンは、CADコンピュータグラフィックスでポインターとして用いられている。慣例により、X軸方向は赤色、Y軸方向は緑色、Z軸方向は青色である。
  • アレクサンドリアのヘロンは、グノモンを、最初のエンティティ(数や形)に別のエンティティを加えて、最初のエンティティに相似の新しいエンティティを作るものと定義した。
  • この意味で、スミュルナのテオンは、多角形数に加えて同種の次の数を作る数として記述した。
  • この意味で最も一般的な使用は、奇数整数、特に平方数の間の図形数である。

フィクション作品への登場[編集]

出典[編集]

  1. ^ Laertius, Diogenes. "Life of Anaximander".
  2. ^ Heath (1981) pp. 78-79
  3. ^ Sharan Newman, The Real History Behind The Da Vinci Code (Berkley Publishing Group, 2005, p. 268).