クロッシングス (ハービー・ハンコックのアルバム)

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クロッシングス
ハービー・ハンコックスタジオ・アルバム
リリース
録音 1972年2月15日 - 17日 カリフォルニア州サンマテオ パシフィック・レコーディング・スタジオ[1]
モーグ・シンセサイザー&メロトロン: カリフォルニア州サンフランシスコ Different Fur Trading Company[1]
ジャンル フュージョンアヴァンギャルド・ジャズ
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース デヴィッド・ルービンソン&フレンズ
専門評論家によるレビュー
ハービー・ハンコック アルバム 年表
エムワンディシ
(1971年)
クロッシングス
(1972年)
セクスタント
(1973年)
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クロッシングス』(Crossings)は、アメリカ合衆国ジャズ・ミュージシャン、ハービー・ハンコック1972年に発表したスタジオ・アルバム

背景[編集]

本作ではモーグ・シンセサイザーが使用されており、ハンコックのマネージャーのデヴィッド・ルービンソンは当初、パトリック・グリーソンに機材のセットアップを依頼し、ハンコック自身に演奏させようとしたが、最終的にはグリーソン自身によるモーグの演奏がオーバー・ダビングされた[1]。ハンコック作の「スリーピング・ジャイアント」はアフリカ音楽からの影響が反映された曲で、冒頭ではグリーソンを除く全メンバーによるパーカッションの演奏がフィーチャーされた[1]。なお、ハンコックはコロムビア・レコード移籍第1弾アルバム『セクスタント』(1973年)でも、本作の実験的なアプローチを継承した[1]

反響・評価[編集]

アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで10位に達した[2]。リチャード・G・ギネルはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「より独特のエレクトリック・アヴァンギャルドに突き進んでいった」「パトリック・グリーソンのモーグ・シンセサイザーによる、明確な音程があったりなかったりする電気的な装飾が、バンドの宇宙的なサウンドを強調している」と評している[3]

収録曲[編集]

  1. スリーピング・ジャイアント - "Sleeping Giant" (Herbie Hancock) - 24:38
  2. クエーサー - "Quasar" (Bennie Maupin) - 7:22
  3. ウォーター・トーチャー - "Water Torture" (B. Maupin) - 13:58

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Crossings”. herbiehancock.com. 2023年4月11日閲覧。
  2. ^ Herbie Hancock - Awards”. AllMusic. 2016年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月11日閲覧。
  3. ^ Ginell, Richard S. “Herbie Hancock - Crossings Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年4月11日閲覧。

外部リンク[編集]