キスカ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
キスカ島
KiskaMap.jpg
座標 北緯51度57分51秒 東経177度27分36秒 / 北緯51.96417度 東経177.46000度 / 51.96417; 177.46000座標: 北緯51度57分51秒 東経177度27分36秒 / 北緯51.96417度 東経177.46000度 / 51.96417; 177.46000
面積 277.7 km²
海岸線長 35 km
最高標高 1,220 m
所在海域 -
所属国・地域 アラスカ州,ラット諸島
テンプレートを表示

キスカ島(きすかとう:英語: Kiska island)はアリューシャン列島西部のラット諸島に位置し、アメリカ合衆国アラスカ州に属するである。

“キスカ”の名は、この地方に居住していた先住民族であるアレウト族がこの島の呼称として用いていたアレウト語(英字転化:Qisxa)に由来する。

概要[編集]

1-5 ニア諸島 1 - アッツ島 2 - アガッツ島 3-5 - セミチ諸島 3 - アライド島 4 - ニズキ島 5 - シェムリャ島 6 - ブルダー島 7-15 ラット諸島 7 - キスカ島 8 - 小キスカ島 9 - セグラ島 10 - クヴォストフ島 11 - ダヴィドフ島 12 - 小スィッキン島 13 - ラット島 14 - アムチトカ島 15 - セミソポクノイ島

1741年ヴィトゥス・ベーリングによって発見され、1867年アラスカ購入によってアラスカ本土と共にアメリカ領となった。太平洋戦争中の1942年昭和17年)6月7日に日本軍が攻略・占領し、鳴神島(なるかみ-とう)と命名されたが、その後アメリカ軍により奪還された。

現在は定住者はいない無人島であり、島内には各所に戦時の遺構や兵器が残されている。全域がアラスカ国立海洋野生生物保護区(Alaska Maritime National Wildlife Refuge)に指定されており、また1985年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物(National Historic Landmark)に指定され、自然環境及び歴史遺産保護と安全確保の為に、外来者の立ち入りは制限されている。

キスカ火山[編集]

キスカ火山

キスカ火山(英語: Kiska Island volcano:アレウト族の言葉でQisxan Kamgii)は島の北端に位置する成層火山で、底部の幅は5.3 × 4.0 mi (8.5 × 6.4 km)、標高は4,006フィート (1,221 m)である。

1962年1月24日、爆発的な噴火が起き、溶岩の噴出と標高約98フィート (30 m)の噴石丘形成もみられた。この噴石丘はキスカ火山の北側側面にある”シリウスポイント(Sirius Point)”、主火山の頂上から1.9マイル (3.1 km)の地点に形成された(en:Anchorage Daily News、1962年1月30日)。 溶岩流出を伴う2回目の噴火が1964年3月18日に起こったと報告されている(Bulletin of Volcanic Eruptions, 1964)。

火山はその後も小規模な溶岩流に加え、蒸気と火山灰の噴煙を放出している[要出典]

太平洋戦争[編集]

太平洋戦争中の1942年(昭和17年)6月ミッドウェー作戦の陽動作戦として同じアリューシャン列島のアッツ島と共に日本軍に攻略された。

アメリカ軍による奪還作戦が決行され、日本軍守備隊と交戦。物量に勝るアメリカ軍の猛攻と周辺海域をアメリカ海軍艦隊に包囲され、物資の補給は滞り、ついに救出作戦が決定された。

1943年(昭和18年)5月にアッツ島をアメリカ軍が奪還すると、キスカ島でも緊張が高まった。その結果、戦略的意義が再検討され、キスカ島より撤退することとなった。幾度となく日本海軍救援艦隊が派遣されたが、気象状況(濃霧)や米艦隊の展開に阻害され、ようやく木村昌福少将率いる救援艦隊(第五艦隊)により、同年7月、無事救出された。

なお、この救出成功の要因はキスカ島東側より救出に向かうと敵艦隊に狙われるため、霧発生などで危険であったが島を西からぐるりと回り、あらかじめ艦に用意していた「大発」と呼ばれる主に海軍陸戦隊または陸軍上陸用に使用される小型艇で救出し、それを破棄したスペースに兵を乗せたためである。この時期になると物資もかなり不足しており、貴重な資源を破棄するという大胆な行動であった。

また、アメリカ軍は撤退したとは知らず、無人となった島に艦砲による猛攻撃をかけ、多数の陸上部隊を上陸させたが、いたのは軍犬2匹のみだったとのことである。この際、アメリカ軍は同士討ちによる死傷者を多数発生させている。なお、日本軍は悪戯で「ペスト患者収容所」と書かれた立て看板を残し(実は某軍医[誰?]の策略だった)、これを見たアメリカ軍は一時パニック状態に陥り、緊急に本国に大量のワクチンを発注した(ドナルド・キーンの自伝小説『私と20世紀のクロニクル』にもこの顛末が登場する)。

キスカ島救出作戦は、1965年(昭和40年)には、東宝で、『太平洋奇跡の作戦 キスカ』として映画化されている。また、フジテレビ系列放送の『奇跡体験!アンビリバボー』やテレビ朝日系列の『ビートたけしの!こんなはずでは!!』でも紹介された。

キスカ島の登場する作品[編集]

映画[編集]

アニメ[編集]

漫画(フィクション)[編集]

小説[編集]

  • 古川日出男 『ベルカ、吠えないのか?』(取り残された軍用犬が物語の出発点)

ゲーム[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]