ガンディー・トゥ・ヒトラー

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ガンディー・トゥ・ヒトラー
Gandhi to Hitler
監督 ラケシュ・ランジャン・クマール英語版
脚本 ラケシュ・ランジャン・クマール
原案 ナリン・シン
ラケシュ・ランジャン・クマール
製作 パルト
アニル・クマール・シャルマ
出演者 ラグビール・ヤーダヴ
ネーハー・ドゥピア
音楽 サンジョイ・チョーダリー英語版
撮影 フワード・カーン
編集 シュリー・ナーラーヤン・シン
製作会社 アムラパリ・メディア・ヴィジョン
配給 アムラパリ・メディア・ヴィジョン
公開 インドの旗 2011年7月29日[1]
上映時間 107分
製作国 インドの旗 インド
言語 ヒンディー語
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ガンディー・トゥ・ヒトラー』(Gandhi to Hitler)は、2011年インド歴史映画ラケシュ・ランジャン・クマール英語版が監督を務め、主要キャストとしてラグビール・ヤーダヴネーハー・ドゥピアが出演している。インドの独立運動家マハトマ・ガンディーナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーに手紙を送った史実を題材にした物語で、第61回ベルリン国際映画祭でプレミア上映されたが批評家からは酷評されている[2][3]

ストーリー[編集]

第二次世界大戦を舞台に、マハトマ・ガンディーが送ったアドルフ・ヒトラーへの手紙と、ヒトラーとエヴァ・ブラウンの関係を軸に物語は進行する。映画はガンディーとヒトラーの思想の違いを通して、ナチズムに対するガンディズム英語版の優位性を主張している。

キャスト[編集]

製作[編集]

企画段階ではアヌパム・カーがヒトラー役で出演する予定になっていたが、ホロコーストの責任者であるヒトラー役を演じることに対してインド国内のユダヤ人団体から抗議の声が挙がったため降板した[4][5]。製作会社はアヌパム・カーが出演料40万ルピーの返金をしなかったことを非難し、彼に対して損害賠償として2500万ルピーの支払いを求める訴訟を起こしたが[6]、これに対してアヌパム・カー自身は「映画の話題作りのための訴訟だろう」とコメントしている[7]。また、映画には武装親衛隊インド人義勇部隊が登場している。

評価[編集]

ザ・タイムズ・オブ・インディア』は2/5の星を与えて「必要性のない歴史劇」と批評し[8]、『デイリー・ニュース&アナライシス英語版』も1/5の星を与えている[9]ニューデリー・テレビジョン英語版はドイツ人キャラクターをインド人俳優が演じ、インドをヨーロッパの代替的立場として描いた点を批判している[10]。『コイモイ英語版』は0.5/5の星を与え、ヒトラー役を演じたラグビール・ヤーダヴの演技は好意的に評価したものの、脚本や演出、音楽、キャストの演技については酷評している[11]

フィルム・ビジネス・アジア英語版』は「挑戦的なタイトルではあるが、映画は総統への賛美は見られない」と批評している[12]。『ガーディアン』は映画について「まったくもって見当違いな内容であり、歴史に対して驚くほど無知であることを示している」と酷評した[13]。また、在イスラエル・インド系ユダヤ人中央機構代表のノア・マッシルも「大統領プラティバ・パティル首相マンモハン・シンに対して、インドのエンターテインメント業界の評判を貶めるようなことがないように要請するつもりだ」とコメントし、これに対して製作会社は「映画はヒトラーを賛美するものではなく、ヒトラーを通してガンディーの平和思想を描いている」と反論している[14]。こうした批判について、プロデューサーのアニル・クマール・シャルマも「この映画はヒトラーの暴力的思想とガンディーの平和的思想がいかに対立しているかを描いているのであり、ヒトラーを賛美しているわけではない」とコメントしている[3]

出典[編集]

  1. ^ “Gandhi to Hitler / Dear Friend Hitler”. The Times of India (The Times Group). (2011年7月4日). オリジナルの2012年9月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120908043926/http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2011-07-04/bollywood/29735049_1_dear-friend-hitler-dear-friend-hitler-cannes-film-festival 2011年8月2日閲覧。 
  2. ^ Entertainment Desk (2011年3月5日). “Berlin cleared misconceptions about 'My Friend Hitler': Scriptwriter”. Banglanews24. 2012年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月18日閲覧。
  3. ^ a b Times News Network (2011年2月22日). “Hitler goes to Berlin”. The Times of India (The Times Group). オリジナルの2012年4月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120405211557/http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2011-02-22/news-interviews/28624655_1_dear-friend-hitler-adolf-hitler-berlin-film-festival 2011年3月18日閲覧。 
  4. ^ Anupam Kher bows out from Dear Friend Hitler”. Bollywood Hungama (2010年6月19日). 2012年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月18日閲覧。
  5. ^ Indian Express Agencies (2011年3月7日). “Anupam Kher's backout hurt Neha Dhupia”. Indian Express (Indian Express Limited). オリジナルの2011年5月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110511154604/http://www.indianexpress.com/news/anupam-khers-backout-hurt-neha-dhupia/758980 2011年3月19日閲覧。 
  6. ^ Anupam Kher” (2011年7月21日). 2021年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月11日閲覧。
  7. ^ “Gandhi To Hitler filmmakers to sue Anupam Kher”. The Hindustan Times (New Delhi: HT Media). (2011年7月21日). オリジナルの2011年7月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110722234854/http://www.hindustantimes.com/Gandhi-To-Hitler-filmmakers-to-sue-Anupam-Kher/H1-Article1-723738.aspx 2011年7月24日閲覧。 
  8. ^ “Gandhi to Hitler”. The Times of India. オリジナルの2013年7月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130702071820/http://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/movie-reviews/hindi/Gandhi-to-Hitler/movie-review/9397125.cms 2011年12月16日閲覧。 2/5stars
  9. ^ Review: Gandhi to Hitler is an assault on senses and cinema”. Daily News and Analysis (2011年7月29日). 2011年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月13日閲覧。1/5stars
  10. ^ Gandhi to Hitler”. NDTV (2011年7月29日). 2012年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月13日閲覧。
  11. ^ Gandhi To Hitler Review”. Koimoi (2011年7月29日). 2012年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月13日閲覧。0.5/5stars
  12. ^ Indian Hitler film gets Berlin launch” (2011年3月24日). 2011年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月24日閲覧。
  13. ^ Tunzelmann, Alex von (2010年6月11日). “Why Bollywood's film about Hitler is profoundly misguided”. The Guardian (London). オリジナルの2013年9月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130915005932/http://www.theguardian.com/film/filmblog/2010/jun/11/bollywood-film-hitler 2011年4月17日閲覧。 
  14. ^ “Planned Bollywood movie 'Dear Friend Hitler' angers Indian Jews”. World Jewish Congress (New York). (2010年6月16日). オリジナルの2015年2月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150215105305/http://www.worldjewishcongress.org/en/news/9396/planned_bollywood_movie_dear_friend_hitler_angers_indian_jews 2011年4月17日閲覧。 

外部リンク[編集]