エッカート数

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エッカート数(: Eckert number, Ec)とは、連続体力学における無次元数である。ある物体から十分離れた点における流体速度の二乗を、流体の比熱と、物体と流体間の温度差の積で割った値であり、物体周辺における圧縮性流体の挙動の研究に必要な定数である[1]オーストリア=ハンガリー帝国生まれの学者、アーンスト・エッカート英語版(1904 – 2004)に因んで名づけられた。

定義[編集]

以下の式にて定義される;

ここで

  • u は連続体の任意の点における流速
  • cp は連続体の任意の点における定圧比熱
  • 物体と連続体の任意の点間の温度差

脚注[編集]

  1. ^ 法則の辞典(朝倉書店)『エッカート数』 - コトバンク