ウチワエビ

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ウチワエビ属 Ibacus
オオバウチワエビ
販売されるオオバウチワエビ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: エビ綱(軟甲綱) Malacostraca
: エビ目(十脚目) Decapoda
亜目 : エビ亜目(抱卵亜目) Pleocyemata
下目 : イセエビ下目 Palinura
上科 : イセエビ上科 Palinuroidea
: セミエビ科 Scyllaridae
亜科 : ウチワエビ亜科 Ibacinae
Holthuis, 1985
: ウチワエビ属 Ibacus
Leach, 1815
英名
Fan lobster, Sand crayfish
種類
本文参照

ウチワエビ (団扇海老)は、エビ目(十脚目)・セミエビ科・ウチワエビ属 Ibacus に分類されるエビの総称。和名通りうちわのような平たい体型が特徴で、食用に漁獲もされている。

インド洋から西太平洋熱帯温帯域に6種が分布し、日本ではその中の一種 Ibacus ciliatus に「ウチワエビ」の標準和名が充てられる。ただし日本近海にはもう一種 オオバウチワエビ(大歯団扇海老)I. novemdentatus も分布しており、市場ではこの2種を特に区別せず扱う。

目次

[編集] 特徴

体長15cmほどで、体は上から押しつぶされたように平たい。体の前半分が円盤形で、上から見ると和名通りうちわのような形をしている。

体表は堅い外骨格に覆われ、縁にはのような棘が並ぶ。体の前方中央と頭胸甲の左右に大きな切れこみがある。前方中央の切れこみにひげ状の細い第1触角があり、そのつけ根に小さな複眼)がある。複眼より前の円盤部分は厳密には頭胸甲ではなく第2触角で、イセエビの太く長い触角に相当する。歩脚と腹脚は短く、いっぱいに伸ばしても背中側からは見えない。

セミエビゾウリエビウチワエビモドキなど同じセミエビ科の類似種が多いが、セミエビは体の縁に大きな棘がなく大型になること、ゾウリエビは全体のシルエットがうちわ形ではなく楕円形であること、ウチワエビモドキは複眼が体の縁に左右に分かれてつくことなどで区別できる。また、セミエビやゾウリエビは岩礁・サンゴ礁に生息する。

水深300mまでの浅い海の砂泥底に生息する。成体に泳ぐ能力はなく、海底を歩行して生活する。食性は肉食性で、貝類多毛類などの小動物を捕食する。敵は沿岸性のサメエイタコなどで、敵に出会うと尾を使って素早く後ろに飛び退く動作を行う。

産卵期はで、卵はメスが腹脚に抱えて保護する。孵化した子どもはフィロソーマ幼生の形態で、外洋を漂いながら成長する。充分に成長した幼生は着底した後に変態し、エビの姿となる。

[編集] 利用

底引き網などで食用に漁獲される。イセエビ下目は熱帯系の種類が多く日本海側には少ないが、ウチワエビ2種は日本海中部まで広く分布し、漁獲量も多い。西日本では比較的ポピュラーな食材として流通する。

新鮮な身は半透明の白色で、甘みと旨みがあり、刺身、塩茹で、味噌汁など様々な料理に用いられる。イセエビよりも小型で身も少ないが、味わいはイセエビに匹敵するかそれ以上とも言われる。

[編集] 種類

ウチワエビ Ibacus ciliatus Von Siebold, 1824
頭胸甲の縁に11個-12個の棘があり、全体的に棘が小さくて数が多い。山形県房総半島以南、東シナ海沿岸からオーストラリア東岸まで、西太平洋の熱帯亜熱帯域に分布する。
オオバウチワエビ I. novemdentatus Gibbes, 1850
頭胸甲の縁に棘が8個しかないのでウチワエビと区別でき、他の部位の棘も大きくて数が少ない。能登半島駿河湾以南の太平洋岸から香港アフリカ東岸まで広く分布する。

他にも以下のような種類がいる。

[編集] 参考文献

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