ウチワエビモドキ

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ウチワエビモドキ
分類(De Grave et al. (2009)[1]
: 動物界 Animalia
: 節足動物Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: エビ綱(軟甲綱) Malacostraca
: エビ目(十脚目) Decapoda
亜目 : エビ亜目(抱卵亜目) Pleocyemata
下目 : イセエビ下目 Achelata
: セミエビ科 Scyllaridae
亜科 : ウチワエビモドキ亜科
Theninae Holthuis1985
: ウチワエビモドキ属
Thenus Leach1815
: ウチワエビモドキ
T. orientalis
学名
Thenus orientalis (Lund1793)
和名
ウチワエビモドキ
英名
Bay lobster[2]

Flathead LobsterFAO公式)[3]
ほか多数[3][4]

ウチワエビモドキ(団扇海老擬 Thenus orientalis)は、エビ目(十脚目)セミエビ科に分類されるエビの一種。インド洋・西太平洋熱帯域に分布し[3][4][5]混獲されたものが食用に供される[3]

特徴[編集]

成体の体長は15cmほど。背中の正中線がわずかに隆起するものの、体は上から押しつぶされたように平たい。体の幅は前方ほど広く、後ろに行くほど狭くなる。他のセミエビ科のエビ類は複眼が背中側にあるが、ウチワエビモドキの複眼は甲の外縁につくので区別がつく。

背面は全て顆粒状突起に覆われ、甲のくぼみ部分には短毛も密生する。頭胸甲の正中線上に3つの突起、第2触角の縁には鋸状の歯があるが、頭胸甲の縁は複眼の後ろに小さな棘が2つあるのみで、ウチワエビゾウリエビほど棘だらけではない。

日本の南西諸島からオーストラリア東岸までの西太平洋と、インド洋の熱帯域に広く分布し、内湾の砂泥底に生息する。和名はウチワエビと同様に砂泥底に生息し、姿も似ることに由来するが、ウチワエビより熱帯性が強い。沖縄ではスナワラグチャと呼ぶ[6]。英語での地方名の一つ "Moreton Bay bug"[3][4] は、オーストラリア・クイーンズランド州モートン湾に由来する。

近縁種[編集]

ウチワエビモドキ亜科 Theninae にはウチワエビモドキ属 Thenus だけからなる単型科で、5が属するとされる[7]

  • Theninae Holthuis1985 [1][8] - ウチワエビモドキ亜科
    • Thenus Leach1816 [1][7] - ウチワエビモドキ属
      • T. australiensis Burton & Davie, 2007
      • T. indicus Leach1816
      • T. orientalis (Lund1793) - ウチワエビモドキ
      • T. parindicus Burton & Davie, 2007
      • T. unimaculatus Burton & Davie, 2007

利用[編集]

大量に漁獲できるものではない[3]が、地域によっては食用に供され[3]、さまざまな料理に用いられる。肉は美味[6]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Ge Grave et al. (2009)
  2. ^ AFD (2010)
  3. ^ a b c d e f g Holthius (1991)
  4. ^ a b c Chan (2010) WoRMS
  5. ^ 陳天任 台灣物種名錄
  6. ^ a b 琉球新報社 (2003年3月1日). “ウチワエビモドキ”. 沖縄コンパクト事典. 2011年6月18日閲覧。
  7. ^ a b Chan, T. (2011年). “Thenus Leach, 1816”. World Register of Marine Species. 2011年6月18日閲覧。
  8. ^ Chan, T. (2010年). “Theninae”. World Register of Marine Species. 2011年6月18日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]