能島武文

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能島 武文(のじま たけふみ、1898年5月15日 - 1978年3月10日)は、日本の演劇評論家劇作家翻訳家

略歴[編集]

大阪府大阪市北区出身。早稲田大学英文科卒。

在学中の1922年(大正11年)市村座脚本部に入り、かたわら「劇と評論」を創刊。同年に戯曲「秋の心」「波紋」を発表。のち「演劇新潮」編集同人となり、劇評・劇論を担当。また第一書房の『近代劇全集』の編集にも従事した。他に「東京小景」「詩人の靴」などの作品がある。

戦後は、主に推理小説などの翻訳などをおこなった。

著書[編集]

  • 『作劇の理論と実際』(新潮社、文芸入門叢書) 1926

翻訳[編集]

フランクリン・ディクスン[編集]

  • 『盗まれた黄金』(フランクリン・ディクスン、保育社、保育社の探偵冒険全集) 1957
  • 『謎の足跡』(フランクリン・ディクスン、保育社、保育社の探偵冒険全集) 1957
  • 『奇怪な扉の暗号』(フランクリン・ディクスン、保育社、保育社の探偵冒険全集) 1958
  • 『深夜の怪事件』(フランクリン・ディクスン、保育社、保育社の探偵冒険全集) 1958

「少年少女世界の旅」[編集]

  • 『少年少女世界の旅 フランス編』(アレクサンダー・ライド、保育社) 1958
  • 『少年少女世界の旅 熱帯アフリカ編』(ウィルフレッド・ロバートスン、保育社) 1958
  • 『少年少女世界の旅 スイス編』(マリアン・メイヤー、保育社) 1958
  • 『少年少女世界の旅 インド・パキスタン編』(ジョッフレイ・トリース、保育社) 1958
  • 『少年少女世界の旅 南アメリカ編』(マーガレット・ファラデイ、保育社) 1961

アガサ・クリスティ[編集]

E・S・ガードナー[編集]

  • 『義眼殺人事件』(E・S・ガードナー、角川文庫) 1963
  • 『奇妙な花嫁』(E・S・ガードナー、角川文庫) 1963
  • 『管理人の飼猫』(E・S・ガードナー、角川文庫) 1964
  • 『ビロードの爪』(E・S・ガードナー、角川文庫) 1965