「団地妻 昼下りの情事」の版間の差分
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『'''団地妻 昼下りの情事'''』(だんちづま・ひるさがりのじょうじ)は、[[1971年]](昭和46年)および[[2010年]](平成22年)に公開された[[日本映画]]。 |
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団地に暮らす平凡な主婦が日々の生活に欲求不満を募らせた挙句に浮気に走り、さらにそれをネタに売春組織に引きずり込まれ破滅するまでを描く。 |
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2010年、日活ロマンポルノのリメイク版企画'''「ロマンポルノ・リターンズ」'''の一作としてリメイク版が上映された。1971年版の要素を踏まえつつも大胆に現代の「団地妻」を切り取る作品に変貌しており、ストーリーは大幅に異なる。 |
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2021年12月19日 (日) 05:00時点における版
『団地妻 昼下りの情事』(だんちづま・ひるさがりのじょうじ)は、1971年(昭和46年)および2010年(平成22年)に公開された日本映画。
1971年版
団地妻 昼下りの情事 | |
---|---|
監督 | 西村昭五郎 |
脚本 | 西田一夫 |
出演者 | 白川和子 |
音楽 | 奥沢一 |
編集 | 鍋島惇 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
公開 | 1971年11月20日 |
上映時間 | 64分 |
製作国 | 日本 |
製作費 | 750万円[1] |
興行収入 | 1億円[1] |
日活ロマンポルノの第1作である。公開時、連日立ち見が出るほど反響を呼び、当時の金額でわずか750万円の制作費で1億円もの興行収入を叩き出したと言われる。主演の白川和子は、ほどなくして「ロマンポルノの女王」と称され、その後一部メディアでは「白川は日活ロマンポルノの象徴となった」とも言われた[1]。またそれまで監督としていまひとつパッとしなかった西村昭五郎も、ロマンポルノで才能を見出され、その後、日活の顔として活躍[2]。団地妻はシリーズ化され、団鬼六原作のSMものも手掛けるようになり、以降、西村は84作品のロマンポルノを撮った[2]。
団地に暮らす平凡な主婦が日々の生活に欲求不満を募らせた挙句に浮気に走り、さらにそれをネタに売春組織に引きずり込まれ破滅するまでを描く。
キャスト
- 笠井律子 - 白川和子
- 都内近郊の団地に暮らす平凡な主婦。単調な生活や夫との性生活に不満を覚えている。
- 笠井良平 - 浜口竜哉
- 律子の夫。課長昇進をかけて仕事に励んでいる。
- 東山陽子 - 南条マキ
- 笠井家の隣室に住む主婦。夫が海外出張しているのをさいわいに趣味と実益を兼ねて人妻の売春を仲介している。
- 畑中 - 前野霜一郎
- 売春組織の経営者。
- 河野和美 - 美田陽子
- 桐村一郎 - 関戸純方
- 律子の旧友でプレイボーイ。
- 若社長 - 高橋明
- 部長 - 島村謙二(島村謙次)
- 小池 - 大泉隆二
- 笠井の部下 - 氷室政司(氷室浩二)
- マイク・ダニーン
- 裸の男 - 小泉郁之助
2010年版
団地妻 昼下りの情事 | |
---|---|
監督 | 中原俊 |
脚本 | 山田耕大 |
製作 |
(「ロマンポルノ・リターンズ」製作委員会) 日活 スカパー・ブロードキャスティング |
出演者 |
高尾祥子 三浦誠己 白川和子 |
配給 | 日活 |
公開 | 2010年 |
上映時間 | 75分 |
製作国 | 日本 |
2010年、日活ロマンポルノのリメイク版企画「ロマンポルノ・リターンズ」の一作としてリメイク版が上映された。1971年版の要素を踏まえつつも大胆に現代の「団地妻」を切り取る作品に変貌しており、ストーリーは大幅に異なる。
キャスト
- 清香 - 高尾祥子
- 過疎化の進む団地に暮らす専業主婦。多忙な夫との会話もままならず、閉塞的な団地環境に不満を抱いている。
- 哲平 - 三浦誠己
- 浄水器のセールスマン。団地の自治会に飛び込みで販売にやってくる。
- 友次
- 清香の夫。残業続きで遅くまで家に帰ってこない。
関連項目
- 彼女について私が知っている二、三の事柄 - 影響を受けた
- 昼顔 (1967年の映画)
脚注
参考文献
- 安田浩一『団地と移民 課題最先端「空間」の闘い』KADOKAWA、2019年3月。ISBN 978-4041013885。