「白昼夢 (江戸川乱歩)」の版間の差分
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『[[新青年 (日本)|新青年]]』[[1925年]][[7月]]号に『小品二篇 その一 白昼夢』の題で掲載された。 |
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[[小酒井不木]]から[[屍蝋]]の作り方を聞いたことと当時流行っていた、[[ショーウィンドー]]に蝋細工の[[人体模型]]を展示し、チェーン展開していた薬局を結びつけて本作を創作した。読者の反応は好評だった<ref>光文社文庫『江戸川乱歩全集第1巻 屋根裏の散歩者』(2004年)のp436 - 437、p679。</ref>。 |
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2016年9月24日 (土) 01:18時点における版
『白昼夢』(はくちゅうむ)は、江戸川乱歩の短編小説。
概要
『新青年』1925年7月号に『小品二篇 その一 白昼夢』の題で掲載された。
小酒井不木から屍蝋の作り方を聞いたことと当時流行っていた、ショーウィンドーに蝋細工の人体模型を展示し、チェーン展開していた薬局を結びつけて本作を創作した。読者の反応は好評だった[1]。
あらすじ
晩春の蒸し暑い日、私が道を歩いていると、ある男の演説を群集が笑いながら聞いているのを目撃する。男の演説内容に興味を持った私が男の話に耳を傾けると、それはおそろしい殺人の告白だった。男は浮気性の妻を殺害して、遺体を長期間、水に漬け、屍蝋にしたという。男は「店の中に妻の死体を展示しているので見てみろ」という。男は薬屋の主人だった。私が薬屋に入って店内の人体模型を見てみると、模型は確かに人間の死体だった。私は驚いて店から飛び出すが、群集は誰も薬屋の話を真に受けず、警官すら笑いながら話を聞いていた。
登場人物
- 私
- 何の目的もなく道を歩いている時に薬屋の男の演説に遭遇する。
- 薬屋の主人
- 群集に殺人を告白しているのだが、誰からも相手にされていない。
収録
光文社文庫『江戸川乱歩全集第1巻 屋根裏の散歩者』(2004年)
脚注
- ^ 光文社文庫『江戸川乱歩全集第1巻 屋根裏の散歩者』(2004年)のp436 - 437、p679。