「暗峠」の版間の差分
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|画像キャプション = 暗峠の石畳。奥(東側)のガードレールがある道路は[[信貴生駒スカイライン]]。 |
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|標高 = 455 |
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[[ファイル:暗峠 最大斜度地点.jpg|thumb|right|300px|峠に続く国道308号線大阪側の最急勾配37%の場所。]] |
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'''暗峠'''(くらがりとうげ)は、[[奈良県]][[生駒市]]西畑町と[[大阪府]][[東大阪市]]東豊浦町との境にある[[峠]]。古くは'''闇峠'''とも書かれた。現在は[[国道308号]]及び[[大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線]](重複)が通る。 標高は455m。 |
'''暗峠'''(くらがりとうげ)は、[[奈良県]][[生駒市]]西畑町と[[大阪府]][[東大阪市]]東豊浦町との境にある[[峠]]。古くは'''闇峠'''とも書かれた。現在は[[国道308号]]及び[[大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線]](重複)が通る。 標高は455m。 |
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[[暗越奈良街道]]の[[生駒山地]]における難所で、つづら折りの少ない直線的な急勾配が続く。特に大阪府側は、麓から峠まで約2.5kmにわたる勾配である。ハイキングコースとしても有名。 |
[[暗越奈良街道]]の[[生駒山地]]における難所で、つづら折りの少ない直線的な急勾配が続く。特に大阪府側は、麓から峠まで約2.5kmにわたる勾配である。ハイキングコースとしても有名。 |
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峠の頂上には小さな集落があり、茶店もある。また、この付近の路面は江戸時代に[[郡山藩]]により敷設された石畳となっている。国道とはいえ自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭く、頂上付近では民家の軒先をかすめながら通行する箇所も存在する。大阪側ではきつい所で37%{{要出典|date=2014年4月}}の急勾配がS字カーブになっており、慣れないものが走行すると登りきることができず立ち往生する。 |
峠の頂上には小さな集落があり、茶店もある。また、この付近の路面は江戸時代に[[郡山藩]]により敷設された石畳となっている。国道とはいえ自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭く、頂上付近では民家の軒先をかすめながら通行する箇所も存在する。大阪側ではきつい所で37%{{要出典|date=2014年4月}}の急勾配がS字カーブになっており、慣れないものが走行すると登りきることができず立ち往生する。ヤマハ電動アシスト自転車PAS激坂チャレンジNo.1のイントロでのきつい所の傾斜計での簡易測定では、26度 (48.7%) であった。 |
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ヤマハ電動アシスト自転車PAS激坂チャレンジNo.1のイントロでのきつい所の傾斜計での簡易測定では、26度(48.7%)であった。 |
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「暗がり」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来している。 また、「鞍借り」、「鞍換へ」あるいは「椋ケ嶺峠」といったものが訛って「暗がり」となったとする異説もある。上方落語の枕では、「あまりに険しいので馬の鞍がひっくり返ることから、鞍返り峠と言われるようになった」と語られている。 |
「暗がり」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来している。 また、「鞍借り」、「鞍換へ」あるいは「椋ケ嶺峠」といったものが訛って「暗がり」となったとする異説もある。上方落語の枕では、「あまりに険しいので馬の鞍がひっくり返ることから、鞍返り峠と言われるようになった」と語られている。 |
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2015年5月14日 (木) 15:01時点における版
暗峠 | ||||
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暗峠の石畳。奥(東側)のガードレールがある道路は信貴生駒スカイライン。 | ||||
所在地 | 奈良県生駒市・大阪府東大阪市 | |||
座標 | 北緯34度39分57秒 東経135度40分17秒 / 北緯34.66583度 東経135.67139度座標: 北緯34度39分57秒 東経135度40分17秒 / 北緯34.66583度 東経135.67139度 | |||
標高 | 455 m | |||
山系 | 生駒山地 | |||
通過路 |
国道308号 大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線 | |||
プロジェクト 地形 |
暗峠(くらがりとうげ)は、奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町との境にある峠。古くは闇峠とも書かれた。現在は国道308号及び大阪府道・奈良県道702号大阪枚岡奈良線(重複)が通る。 標高は455m。
概要
暗越奈良街道の生駒山地における難所で、つづら折りの少ない直線的な急勾配が続く。特に大阪府側は、麓から峠まで約2.5kmにわたる勾配である。ハイキングコースとしても有名。
峠の頂上には小さな集落があり、茶店もある。また、この付近の路面は江戸時代に郡山藩により敷設された石畳となっている。国道とはいえ自動車で通行するのは困難なほど道幅は狭く、頂上付近では民家の軒先をかすめながら通行する箇所も存在する。大阪側ではきつい所で37%[要出典]の急勾配がS字カーブになっており、慣れないものが走行すると登りきることができず立ち往生する。ヤマハ電動アシスト自転車PAS激坂チャレンジNo.1のイントロでのきつい所の傾斜計での簡易測定では、26度 (48.7%) であった。
「暗がり」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来している。 また、「鞍借り」、「鞍換へ」あるいは「椋ケ嶺峠」といったものが訛って「暗がり」となったとする異説もある。上方落語の枕では、「あまりに険しいので馬の鞍がひっくり返ることから、鞍返り峠と言われるようになった」と語られている。
江戸時代に刊行された『河内名所図会』には、「世に暗峠という者非ならん……(中略)……生駒の山脈続て小椋山という。故尓椋ケ根の名あり、一説尓は此山乃松杉大ひ尓繁茂し、暗かりぬればかく名付くともいう。」と記されている。
井原西鶴の『世間胸算用』にはこの峠の近くで追い剥ぎが出たという記述がある。
1694年10月27日(元禄7年9月9日)、松尾芭蕉が大坂へ向かう途中この峠を通った。このとき「菊の香に くらがり登る 節句哉」という重陽の節句にちなんだ句が詠まれたという。
今西祐行作の絵本『とうげのおおかみ』の舞台。
冒頭の写真のとおり峠のすぐ東側を信貴生駒スカイラインが通っているが、付近に出入口が無いため直接暗峠にアクセスすることはできない。 このため、大阪側からアクセスする際は車で国道308号を利用するか、枚岡駅から歩いて登るしかないが、生駒側からは平日のみ生駒市コミュニティバス「たけまる号」の西畑線が南生駒駅から終点の「暗峠」停留所まで運行[1]しており、それを使うと歩いて登ることなく生駒側の峠直前まで容易にアクセスできる。