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=== プログレッシブ・エイリアン === |
=== プログレッシブ・エイリアン === |
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: ここまでの特徴に加え、更に特異な能力を有したエイリアンを指す。プログレッシブ・エイリアンの襲来は稀だが戦闘能力は通常のエイリアンとは比べ物にならないほど高い。飛来当初は通常のエイリアンと大差ないが外部から刺激を受けるとプログレッシブ反応を示 |
: ここまでの特徴に加え、更に特異な能力を有したエイリアンを指す。プログレッシブ・エイリアンの襲来は稀だが戦闘能力は通常のエイリアンとは比べ物にならないほど高い。飛来当初は通常のエイリアンと大差ないが、外部から刺激を受けるとプログレッシブ反応を示し、その状態から更に攻撃を受けるともう一段階高い能力を発現する第二段階プログレッシブ化を起こす。第二段階プログレッシブ化を起こすと通常の手段では手が付けられなくなるため、プログレッシブ・エイリアンに対してはOne Shot and Killが鉄則となっている。有す能力によってそれぞれアルファベットと数字を組み合わせた名前が付けられている。 |
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; タイプH-2 |
; タイプH-2 |
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: ニューヨークに飛来した作中では始めて登場したプログレッシブ・エイリアン。トート2に転用されていたタイプ。両腕部からプラズマトーチを発生させ周囲のあらゆる物を融解する能力を有する。第二段階プログレッシブ化を起こすと、全身を3万K以上に発熱させ太陽と化す。以前このタイプのエイリアンにハートランド大佐の部隊は全滅させられている。 |
: ニューヨークに飛来した作中では始めて登場したプログレッシブ・エイリアン。トート2に転用されていたタイプ。両腕部からプラズマトーチを発生させ周囲のあらゆる物を融解する能力を有する。第二段階プログレッシブ化を起こすと、全身を3万K以上に発熱させ太陽と化す。以前このタイプのエイリアンにハートランド大佐の部隊は全滅させられている。 |
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; タイプM-1 |
; タイプM-1 |
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: 今まで未確認だったタイプのプログレッシブ・エイリアン。体を局所的に液相に変化させる能力を持ち、通常弾やEX-1の拳も通り抜けてしまう。体を無理に引き裂いても再び結合し元に戻ってしまう。 |
: 今まで未確認だったタイプのプログレッシブ・エイリアン。体を局所的に液相に変化させる能力を持ち、通常弾やEX-1の拳も通り抜けてしまう。体を無理に引き裂いても再び結合し元に戻ってしまう。ダメージを受けないため第二段階プログレッシブ化を起こすことはなかった。 |
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; タイプG-4 |
; タイプG-4 |
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: 外部からの刺激で硬質化する特性を持っており、カラーリングが通常のエイリアンと異なる。膝を抱えた姿勢のままゆっくりと飛行しながら巡礼ポイントへと向かった。安易な攻撃を加えた結果、第二段階プログレッシブ化により電磁防壁も備えたために電子制御の通常兵器や荷電粒子兵器も効果がなくザルクの近接戦闘も不可能となった。共鳴による構造破壊を避けるため身体の分子構造も瞬時に入れ替えることもできる。 |
: 外部からの刺激で硬質化する特性を持っており、カラーリングが通常のエイリアンと異なる。膝を抱えた姿勢のままゆっくりと飛行しながら巡礼ポイントへと向かった。安易な攻撃を加えた結果、第二段階プログレッシブ化により電磁防壁も備えたために電子制御の通常兵器や荷電粒子兵器も効果がなくザルクの近接戦闘も不可能となった。共鳴による構造破壊を避けるため身体の分子構造も瞬時に入れ替えることもできる。 |
2008年12月19日 (金) 05:45時点における版
アルジェントソーマ | |
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ジャンル | SFアニメ |
アニメ | |
原作 | 矢立肇、片山一良(原案) |
監督 | 片山一良 |
脚本 | 山口宏 |
キャラクターデザイン | 村瀬修功 |
メカニックデザイン | 山根公利 |
アニメーション制作 | サンライズ |
製作 | サンライズ、ビクターエンタテインメント |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送期間 | 2000年10月5日 - 2001年3月29日 |
話数 | 全25話+特別編 |
テンプレート - ノート |
『アルジェントソーマ』は、2000年10月5日~2001年3月29日にかけてテレビ東京系で放送されたアニメ。放送時間は毎週木曜25時15分から25時45分まで。未放送の特別編1話を含め全26話。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
- 2054年、地球は謎の金属生命体・エイリアンの襲来を受け続けていた。彼らの襲来により多大の被害を受けた人類は軍隊を再編し対エイリアン特殊部隊「フューネラル」を組織する。主人公であるタクト・カネシロはそんな人類の危機にはまったく関係のない学生生活を送っていたが、ふとしたきっかけで恋人マキ・アガサが師事するアーネスト・ノグチ教授のエイリアンの死体をつなぎ合わせた実験複合体フランクの蘇生実験に立ち会うことになる。実験によりフランクは蘇生したものの施設を破壊して逃亡。マキやノグチ教授は死亡、タクトも重傷を負った。
- 逃亡したフランクはある森でハリエットという少女と出会う。フランクは彼女と意思の疎通を見せ、その場に襲来したエイリアンから彼女を守る。その後助かったとはいえ唯一の肉親である祖父を失ってしまったハリエットは、フランクとともにフューネラルの管理下に置かれることとなる。
- 重傷を負ったタクトは恋人マキを失った悲しみにくれながらフランクへの復讐心をたぎらせていた。そんな彼の前にMr.Xと名乗る男が表れ復讐をする機会を与える。タクトはそれまでの自分を捨て、新たなリウ・ソーマという名を得てフューネラルに配属された。
登場人物(声の出演)
フューネラル
第一次遭遇戦の後エイリアンの襲来に備えて国連が軍を再編し生まれた対エイリアン組織。成層圏でのミサイル攻撃で撃ち漏らし地球に到達したエイリアンは軍とフューネラルで迎撃することになっているが、試験運用中だったザルクを投入してからはほぼフューネラルが一手に担う形になっている。所属は軍だが陸・海・空・宇宙軍のいずれからも独立している。そのため軍人の中にはよく思っていない者も多い。構成は他の軍から選抜されたエリートメンバーということになっているが、ダン曰く「実態ははみ出し者の集まりさ。」とのこと。
- リウ・ソーマ(タクト・カネシロ)(保志総一朗)
- 元アラスカ地区第21辺境方面軍・成層圏迎撃機のテストパイロットという肩書きで、Mr.Xによってフューネラルにスパイとして送り込まれたザルク5のパイロット。階級は少尉。フランク蘇生事故により顔の左頬に大きな傷を負い、また瞳と頭髪が変色している。元々は大学で宇宙飛行士を目指していたがエイリアン来襲により断念した。恋人を失った事故が原因でエイリアン(特にフランク)に対して非常な憎しみを抱いている。ハティやフランクと組んで行動するうちに心境に変化が生じ、復讐心との間で揺れ動いて苦悩する。
- ハリエット・バーソロミュー(桑島法子)
- 通称ハティ。13歳。マキに似た、フランクと意思の疎通ができる少女。その能力のため軍の対エイリアン戦に協力させられる。当初一般人を巻き込む形にマイケルは懸念を示していたが、フランクの必要性ゆえに戦線ではザルク5やミステルに乗り込む。彼女がフランクと意思疎通ができるのは、過去の戦闘の巻き添えでエイリアンの破片が脳内に入り込んだことが原因であり、負傷後から長期間の昏睡状態に陥っていた。このため実年齢に対し思考が幼いが、最終回では成長した姿を見せている。
- フランク(高田祐司)
- エイリアンの破片から復元されその後、フューネラルで兵器として転用される。フューネラルでの呼称はEX-1(エクストラワン)。その戦闘能力はザルクを上回る。唯一ハティのみと意思の疎通が可能である。万が一の暴走に備えて自爆用の核弾頭(しかし、これはフェイクだった)が装備されている。その正体は終盤に明らかになる。
- ラナ・イネス(紗ゆり)
- フューネラル基地司令。国連軍・空軍出身の少佐。夫と子供を事故によって失っている。ハティを娘のように想ってか、同居を始める。フューネラルの面々からはコマンダーと呼ばれており、非常に優れた判断力を持つ女傑である。時には非情な判断を下すこともあるが、部下たちの心情を汲んで融通の利く部分も見せる。
- マイケル・ハートランド(中田譲治)
- ザルク部隊指揮官。陸軍出身の中佐。黒人の巨漢で歴戦の勇士である。かつてタイプH-2との戦闘で部下を失い、その後陸軍第16空中騎兵隊の隊長を勤めている際もダン以外の部下を失っている。そのため部下を失うことを恐れており、イネスからのフランク自爆命令に背いた。薄着のハティにパイロットジャンパーをプレゼントした。
- 戦闘ではフューネラル本部でイネスとともに、もしくはミステルの操縦をしながら部下に指示を送る。プログレッシブエイリアン襲撃の際には、崩れ落ちる本部の瓦礫から身を挺してイネスを守った。
- ギネビア・グリーン(井上喜久子)
- ザルク3のパイロット。空軍出身の中尉で、空軍時代からイネスの部下であった。射撃の名手でダンとコンビを組むことが多い。宇宙での事故により難病で病弱だったが、叔父であるデビット・ロレンスの支援により軍に入隊した。空を飛ぶことを強く願っておりそのためにはまだ死ねない、と病の体を持つ自分自身に言い聞かせている。最終回、2060年7月20日に病気の進行により死んでしまう。
- ダン・シモンズ(子安武人)
- ザルク1のパイロット。陸軍出身の中尉。かつて陸軍第16空中騎兵隊に所属しており、マイケルの部下の唯一の生き残り。ヨーロッパの名門出身で父親のように失脚することを恐れている。妹がおり非常に大切にしている。
- リウがフューネラルに着任した際に彼のパイロットの腕や考え方、行動に疑念を持っており衝突することも少なくなかった。内心では彼を認めており任務ではリウや他のメンバーとの連携を大切にしている。
- スー・ハリス/スー・シモンズ(堀江由衣)
- ザルク4のパイロット。海軍出身の少尉。海軍士官学校を首席で卒業したほど腕は確かだが、一匹狼的性格で協調性に欠ける。フューネラルでは次第に部隊の仲間と打ち解けてくる。父親は優秀な戦闘機パイロットだったが、怪我により名誉除隊した後、交通事故で死亡している。子供っぽい性格のせいかハティと仲がよい。また20世紀時代の物に目がないアンティークコレクターでもあり、古めかしいラジオを大切に使っている。ダンと地上で歩兵戦闘に巻き込まれたのが縁となり後に結婚。娘ギネビアをもうける。現在ではフューネラルのコマンダー。
- スカーレット(榎本温子)
- ジョオン(川澄綾子)
- アイ(有島もゆ)
- ビオレッタ(牧島有希)
- ツィノーバ(山下亜矢香)
- スィーニア
- フューネラルのオペレーター。タイプT-1襲来時に非戦闘員である彼女らには退避命令が下っていたが「私たちの階級章は流行のアクセサリーではありません。」と言い放ち、残ってオペレーティングをすることを願い出る。
- 最終回ではユリシーズ号の発信シークエンスをオペレーティングしているスカーレットが、ユリシーズ号のメンバーにアイと思われる人物が描かれている。
国連軍
この時代の世界の軍隊。陸海空と宇宙軍がある。フューネラルがエイリアン撃退を一手に担っている為作中で大きく取り上げられることはなかった。なお作中では「軍」と呼ばれており、国連軍という呼称は小説にのみしか登場しない。
- ギルゴア大佐(中田和宏)
- 国連軍特殊部隊・トート部隊の指揮官でイネス失脚後にフューネラル司令となった人物。就任後は准将に昇進した。リウ達に対して敵対的な態度を取る。タイプS-1の巡礼ポイント到達を許す大失態を犯したが何故かその積を問われなかった。
- ザルクより高度な機体であるトートを率いているが、彼は司令に着任してから一度もエイリアンを迎撃できていない。
- 准将(岸野一彦)
- イネスの後ろ盾となっていた人物。フューネラル接収時、心臓発作で死亡したとイネスに伝えられた。作中では明らかになっていないが、タイミングから見て謀殺されたものと思われる。
- リック・シュタイナー(三木眞一郎)
- タクトの大学時代の友人。階級は少尉。宇宙への憧れを捨てきれず軍に入隊して成層圏迎撃機のパイロットとなる。フューネラルに緊急着陸した際にリウとなったタクトと再開する。リック自身はハティがマキに似ていることに目がいき、最期までリウとなったタクトに気付くことはなかった。
- かつてタクトの恋人であると知りながらマキに好意を抱いていた彼は、タクトの浮気話を他言はしないと言いながらマキに話してしまう。その事実を謝る前にタクトが(名目上)死んでしまったことを最期まで悔いていた。
- マカロフ議長(嶋俊介)
- 国連議会の議長。しばし政治家と軍人の責任の擦り合いになる議会を進めようと苦心している。オデュッセウス号事件の真実をロレンスに告発されることを恐れていた。最終回の6年後では拳銃自殺を図って既に他界している。
- ドクター・スチュワート(清川元夢)
- フューネラルにてハティの精神カウンセラーを務めた。英語交じりの話し方をする。
- 士官(置鮎龍太郎)
- 再建されたモルグでリウとハティを迎えた軍人。モルグの学者が軍の予算欲しさに志を持たず研究している姿にあきれている。
- 長官(村松康雄)
- 作戦参謀(中嶋聡彦)
その他
- Mr.X(デビット・ロレンス)(竹村拓)
- タクトを「リウ・ソーマ」として情報収集のためフューネラルに送り込んだ人物。リウに対しては持って回ったふざけた態度で接する。本名はデビット・ロレンス。階級は空軍少将だが長い間幽閉されていた。かつてはユーリ・レオノフの親友でオデッセウス号の航海の際は地球でミッション・ディレクターを勤めていた。ギネビアの空軍入隊の手引きをしたり、スーの血縁であったりとリウ以外のメンバーとも接点が多い。オデッセウス号の事故の真実を暴露すると国連側に脅迫するが、発信元を逆探知され(ロレンス自身も時間稼ぎのつもりだったのだろう。)軍部に襲撃され死亡したように見えた。しかし最終回では後姿のみだが生きている姿が描かれている。シェークスピアの劇に詳しく、引用すること多他である。白の上下に左右が赤青の襟付きシャツのノーネクタイ姿が多い。
- なお劇中ではMr.Xの呼称は一度も用いられていない(逆に、エンディングの声優の字幕では徹頭徹尾Mr.Xであった)。
- マキ・アガタ(桑島法子)
- ユニバーサル大学生体工学科の学生でノグチ博士の研究の手伝いをしていた。タクトとは恋人同士だったがフランクを復元する実験中に事故に巻き込まれる。フランクの体内に「あなたのことをもっと知りたい」という問い掛けのプログラムを送り込んでおり、その言葉とハティの存在がフランクが意識を取り戻す上で大きな存在となった。タクトとは楽しく過ごした描写があるものの、一方で想いが強いあまり彼女につらく当たってしまうタクトに黙り込んでつらい表情を見せることも少なくはなかった。
- 第1話で彼女が送ったメッセージが最終回でようやくタクトに届き、タクトと同じように彼女にとってもタクトの存在が大きかったことがわかる。
- ユーリ・レオノフ(高田祐司)
- 伝説の宇宙飛行士。2044年、オデッセウス号にて深宇宙探査に出発。その後消息を絶った。EDに出て来る宇宙飛行士の写真は彼である。ペンローズツイスターホール(超空間の入り口)の調査に向かった際に"妖精の国"を目撃した。
- ノグチ博士(茶風林)
- フランクの再生・再起動実験を行った。宇宙工学科の学生であるタクトとは直接の接点はないが、恋人マキと共にいたいがために積極的にノグチ博士の講義に参加しており、提出されたタクトの論文を評価していた。最終回ではノグチ博士の幻影が「ゼミの生徒でも講習生でもなかったが、私は君を数少ない教え子だと思っている」と言葉を残した。
- 祖父(沢木郁也)
- ハリエットの祖父。筋骨隆々とした逞しい初老の老人。元軍人で中東やアジアでの戦闘経験を持つ。ハリエットに妖精の話をよくしながら二人で山奥でひっそりと暮らしていた。彼の話していた妖精とは亡くなった人間のことだったがハリエットにはその意味は理解できていなかった模様。エイリアンの襲撃でハリエットから注意をそらそうとエイリアンの前に飛び出し殺されてしまう。
- 所長(稲葉実)
- ミス・ステイシー(水原リン)
- 最終回でハティが身を寄せていた孤児施設の関係者。宇宙に赴くハティを子供たちと共に見送る。
- クローカ(矢島晶子)
- ユーリ・レオノフの妻。ユーリが宇宙で行方不明になった後、第一次遭遇戦でのエイリアンの来襲に巻き込まれ死亡。墓碑銘は「栄光の宇宙飛行士の妻、ここに眠る。彼女は愛し、そして愛された。」
- エレイン・シモンズ(笹本優子)
- ダン・シモンズの妹。ドラマCDでは彼女のフューネラル基地見学の際、ダンを良く紹介しようとのメンバーの空回りが描かれている。
- スミス(岡和男)
- スミス夫人(みきさちこ)
- 教育要員(宮田浩徳)
- 保安官(真殿光昭)
- ナレーション(桑島法子)
エイリアン
概要
- 2054年に突如地球に飛来した謎の金属生命体。地球到達後にある地点(巡礼ポイントと呼ばれている)を目指して一直線に進むという性質以外はよくわかっていない部分が多く、地球に飛来する理由は不明であった。
- 2054年の襲来は後に第一次遭遇戦と呼ばれ甚大な被害をもたらし、以来人類はフューネラルを中心とした対エイリアン迎撃体制を整えた。巡礼ポイントにエイリアンが到達することでカタストロフがおこると仮定した人類は、エイリアンの巡礼ポイントに到達する前の速やかな迎撃が急務となっている。
- 実はエイリアンとは、謎の星雲に飲み込まれたユーリ・レオノフが妻のクローカに会うために、自分の心を切り刻んで地球に帰還しようとした姿であった。
特徴
- 体長は20m。ただし若干の個体差もある模様。エイリアンの身体は特殊な金属で構成されており、通常兵器ではダメージを与えることは難しい。シルエットは人間そのもので二足歩行をし黄色掛かった肌をしている。頭部には目のような物が6個備わっており、普段は青いが攻撃を受け戦闘態勢に入ると赤く変色する。局所的な重力をコントロールする能力を有しており飛行能力を備えている。飛行する際は背に天使の輪のような光輪が発生する。地球に飛来する際は両手を広げながら降下し、着地後は歩行により巡礼ポイントを目指す。歩行速度は鈍重で攻撃にも鈍い反応を見せる。
- 先述の通り巡礼ポイントを一直線に進んで目指すことが最大の特徴であり自らの進行を妨害するもの(建造物や人間など)に攻撃を加える。攻撃方法は四肢をつかった打撃と、頭部から発せられるレーザービーム。
- 四肢や胴体を破壊しても迎撃できないが、エイリアンの弱点は頭部でありここを破壊されると全身が黒ずんで停止する。
プログレッシブ・エイリアン
- ここまでの特徴に加え、更に特異な能力を有したエイリアンを指す。プログレッシブ・エイリアンの襲来は稀だが戦闘能力は通常のエイリアンとは比べ物にならないほど高い。飛来当初は通常のエイリアンと大差ないが、外部から刺激を受けるとプログレッシブ反応を示し、その状態から更に攻撃を受けるともう一段階高い能力を発現する第二段階プログレッシブ化を起こす。第二段階プログレッシブ化を起こすと通常の手段では手が付けられなくなるため、プログレッシブ・エイリアンに対してはOne Shot and Killが鉄則となっている。有す能力によってそれぞれアルファベットと数字を組み合わせた名前が付けられている。
- タイプH-2
- ニューヨークに飛来した作中では始めて登場したプログレッシブ・エイリアン。トート2に転用されていたタイプ。両腕部からプラズマトーチを発生させ周囲のあらゆる物を融解する能力を有する。第二段階プログレッシブ化を起こすと、全身を3万K以上に発熱させ太陽と化す。以前このタイプのエイリアンにハートランド大佐の部隊は全滅させられている。
- タイプM-1
- 今まで未確認だったタイプのプログレッシブ・エイリアン。体を局所的に液相に変化させる能力を持ち、通常弾やEX-1の拳も通り抜けてしまう。体を無理に引き裂いても再び結合し元に戻ってしまう。ダメージを受けないため第二段階プログレッシブ化を起こすことはなかった。
- タイプG-4
- 外部からの刺激で硬質化する特性を持っており、カラーリングが通常のエイリアンと異なる。膝を抱えた姿勢のままゆっくりと飛行しながら巡礼ポイントへと向かった。安易な攻撃を加えた結果、第二段階プログレッシブ化により電磁防壁も備えたために電子制御の通常兵器や荷電粒子兵器も効果がなくザルクの近接戦闘も不可能となった。共鳴による構造破壊を避けるため身体の分子構造も瞬時に入れ替えることもできる。
- タイプT-1
- 通常のエイリアンの1000倍もの大質量を持つエイリアン。規格外の大きさを持っておりデザインが多少異なっているがそれ以外は通常のエイリアンとかわらない。再生能力や重力操作能力もサイズに比例して大きいため通常攻撃ではダメージは即座に回復し、またファブニールによる大出力の電磁ビームも重力場変動で捻じ曲げてしまった。
- タイプS-1
- 超高速飛行タイプのプログレッシブ・エイリアン。作中ではトートに四肢を破壊されてから能力が発現していた。音速を超える速度と慣性を無視したような敏捷性を持ち、トートでも追跡はできなかった。
- その他のプログレッシブ・エイリアン
- オペレーターのタイプ照合画面ではこれらの他に、H-1、C-4、A-5、V-1というタイプの存在が確認できるが、作中には登場しないためどのような能力を有しているかは不明。
登場メカ
- ザルク (SARG)
- フューネラル基地に配備されている対エイリアン用可変機動兵器。機体は5つあるが、2番機はパイロットがテスト飛行中に死亡したため空位となっている。戦闘機形態と人型形態の2つのモードを有する。単座式だが5番機のみ複座式になっている。最大の特徴はエイリアンモーターと呼ばれる駆動ユニットで重力慣性制御により従来の戦闘機とは比較にならないほどの機動性を発揮する。操縦席が機体の中心軸ではなく左肩の部分にあり、直視型のキャノピーに囲まれ装甲には覆われていない。ブラックボックスの部分が多く機体が破損した場合は専用の施設(モルグ)でなければ修理することができない。長距離ミッションでは専用の母機「ミステル」に収納されて移動する。
- 液体炸薬式のライフルを標準装備している。炸薬は機体本体から供給されており自由にコントロールが可能で、通常時はFCSで射撃を行う連射可能なスナイピングモードに設定されている。液体炸薬を最大まで装填して単発で弾丸を発射するスラッグモードも用意されているが、高負荷がかかるためライフルが使用不能になることが多い。
- エナーシャルエリミネーターを搭載しておりある程度の機動にもパイロットは耐えることができる。しかし高機動戦闘時には相当の負荷がかかるようで所属不明のトートとの戦闘時には搭乗していたリウとハティは激しい苦痛を感じ、敵機のパイロットにいたっては耐え切れずに死亡したと見られる描写がある。そのためかかなりのパイロットを選ぶ機体であるようだ。ザルクはドイツ語で「棺」の意。
- その正体はエイリアンの死体を転用した兵器である。機体の基幹部分のほとんどはエイリアンであり、それゆえに機体内部や中心軸に操縦席を設置できなかったものと思われる。作中終盤では外部からの刺激によりエイリアンとして再生してしまう。リミッターにはパイロットを負荷から守ると同時に、エイリアンの覚醒を抑える役割も持っている。フランクの喪失と同時に全ての機体が失われたが、後に地球側の技術によってエイリアンモーターをフルコピーし、それを搭載した機体の製造に成功している。
- トート (TOD)
- ザルクの後継機。外見や特性そのものはザルクと変わらず純粋な高性能型機である。機体は全部で3機。より高出力のエイリアンモーターを搭載しており、装甲はザルクの1.5倍でありながら機動はザルク以上の成果を見せる。ただしリミッターを解除してからのパイロットへの負荷も大きく、エイリアン覚醒の時間が極端に短い。ライフルはザルクと同じような炸薬供給パイプがあるが、機体からはがしても使用できる。高出力のエイリアンモーターとはプログレッシブ・タイプのエイリアンを転用していることと思われる。トートはドイツ語で「死神」の意。
- ミステル
- フューネラル実戦部隊の指揮輸送機。三機のザルクを機体後部にぶら下げて輸送できる。ミステルはドイツ語で「やどり木」の意。
- 成層圏迎撃機
- 地上から急発進する、超高高度でのエイリアン迎撃を任務とする機体。主武装は貫徹力強化型核弾頭ミサイル。
- ユリシーズ号
- 地球周回軌道に係留されていた核パルス推進方式の深宇宙探査船。エイリアン来襲にともない半端放棄されていた。同型艦にオデッセウス号があるがペンローズツイスターホール調査の際に喪失している。対超巨大エイリアン用の恒星間弾道弾として転用されるところをあやうく阻止される。
- 最終話で地球に接近するユーリの複製体の集合と思われる星雲の調査のためにリウ、ハティ、マイケル達とともに旅立つ。
- ファブニール
- フューネラル基地に設置されている荷電粒子砲の一種。フューネラル基地地下外周のトンネル内を中性子粒子が周回しながら加速、その後発射される。研究用で開発され放置されていたものを軍が接収し兵器に転用、そのままフューネラルの基地に設置されていたが、兵器として長い間使われることはなかった。タイプT-1の襲来時にマイケルが使用を提案した。発射には膨大な電力を必要とし、基地が攻撃を受けた後は出力は60%まで落ち込んだ。
スタッフ
- 企画:サンライズ
- 原案:矢立肇、片山一良
- メインライター:山口宏
- キャラクターデザイン:村瀬修功
- メカニックデザイン:山根公利
- セットデザイン:佐藤肇
- スペシャルコンセプター:野崎透
- サブメカニックデザイン:沙倉拓実
- メカニックサポート:佐野浩敏
- 美術監督:太田 大
- 色彩設計:岩沢れい子
- 撮影監督:白井久男
- 音響監督:藤野貞義
- 音楽:服部克久、DJ K.HASEGAWA(KH-R)
- 音楽プロデューサー:桜井裕子
- 音楽制作:ビクターエンタテインメント
- プロデューサー:尾留川宏之、小林真一郎、松村圭一
- 監督:片山一良
- 製作:サンライズ、ビクターエンタテインメント
主題歌
放映リスト
サブタイトルは二つの単語を「~と~と」という形で組み合わせ、次回のサブタイトル前部が前回のサブタイトルの後部になっている。テレビ放映最終話の後部が、第1話の前部の「再生」となっており全てのサブタイトルが数珠繋ぎになっている。
- Phase:01 再生と死と
- Phase:02 死と少女と
- Phase:03 少女と出会いと
- Phase:04 出会いと憎悪と
- Phase:05 憎悪と争いと
- Phase:06 争いと逃避と
- Phase:07 逃避と追憶と
- Phase:08 追憶と孤独と
- Phase:09 孤独と哀と
- Phase:10 哀と殺意と
- Phase:11 殺意と裏切りと
- Phase:12 裏切りと絶望と
- Phase:13 絶望と希望と
- Phase:14 希望と混沌と
- Phase:15 混沌と葛藤と
- Phase:16 葛藤と決意と
- Phase:17 決意と過去と
- Phase:18 過去と大罪と
- Phase:19 大罪と戒めと
- Phase:20 戒めと覚醒と
- Phase:21 覚醒と真実と
- Phase:22 真実と破滅と
- Phase:23 破滅と勇気と
- Phase:24 勇気と愛と
- Phase:25 愛と再生と
- 特別編 孤独と孤独(8話から9話迄の間を取った話である)
関連事項
NHK教育テレビで放送された児童番組『うたっておどろんぱ』で本作の挿入歌『素晴らしき我が家へ』がカバーされた。
外部リンク
テレビ東京 木曜25:15~25:45枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
アルジェントソーマ
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