「ケラトサウルス」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
14行目: 14行目:
'''ケラトサウルス''' (''Ceratosaurus'') は、[[ジュラ紀]]中期から後期にかけて[[北米]]大陸と[[アフリカ]]大陸生息していた[[獣脚類]]の[[恐竜]]の一種。頭の角や体の装甲板などといった特徴的なスタイルから、「怪獣のような恐竜」として様々なキャラクター商品にデザインされている。体長は5~7mであり、実際は中型肉食恐竜である。鼻の上あたりに角のような骨質のこぶがあり、また目の上にもそれらしいものが見られる。かつてアロサウルス科とされ、[[アロサウルス]]と同一種(異なる点は性差によるもの)と考えられていた事もあったが、異なる点が様々あり、近年新たに分類しなおされた。G・ポールによれば、アロサウルスと比較して大きさは劣るものの、歯は薄く切れ味がよく手足のつめはアロサウルスに比べて鋭かったといわれている。
'''ケラトサウルス''' (''Ceratosaurus'') は、[[ジュラ紀]]中期から後期にかけて[[北米]]大陸と[[アフリカ]]大陸生息していた[[獣脚類]]の[[恐竜]]の一種。頭の角や体の装甲板などといった特徴的なスタイルから、「怪獣のような恐竜」として様々なキャラクター商品にデザインされている。体長は5~7mであり、実際は中型肉食恐竜である。鼻の上あたりに角のような骨質のこぶがあり、また目の上にもそれらしいものが見られる。かつてアロサウルス科とされ、[[アロサウルス]]と同一種(異なる点は性差によるもの)と考えられていた事もあったが、異なる点が様々あり、近年新たに分類しなおされた。G・ポールによれば、アロサウルスと比較して大きさは劣るものの、歯は薄く切れ味がよく手足のつめはアロサウルスに比べて鋭かったといわれている。


== フィクションにおけるディロフォサウルス ==
== フィクションにおけるケラトサウルス ==
『[[恐竜100万年]]』では[[トリケラトプス]]と対決するが実際よりも大きく描かれていた。『[[ジュラシック・パークIII]]』では、グラント博士らが衛星電話を回収すべく[[スピノサウルス]]の糞をあさっていたシーンに数秒だけ登場した。しかし実際のケラトサウルスは骨格に厚みがなく華奢であり、目も顔の前方にはついていない。映画に出てきたケラトサウルスの概観は、ジュラシックパークのティラノサウルスをベースに造られたと思われる。
『[[恐竜100万年]]』では[[トリケラトプス]]と対決するが実際よりも大きく描かれていた。『[[ジュラシック・パークIII]]』では、グラント博士らが衛星電話を回収すべく[[スピノサウルス]]の糞をあさっていたシーンに数秒だけ登場した。しかし実際のケラトサウルスは骨格に厚みがなく華奢であり、目も顔の前方にはついていない。映画に出てきたケラトサウルスの概観は、ジュラシックパークのティラノサウルスをベースに造られたと思われる。



2008年4月2日 (水) 07:43時点における版

?ケラトサウルス
Ceratosaurus
分類
界 :動物界 Animalia
門 :脊索動物門 Chordata
亜門 :脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 :爬虫綱 Reptilia
亜綱 :双弓亜綱 Diapsida
下綱 :主竜形下綱
Archosauromorpha
上目 :恐竜上目 Dinosauria
目 :竜盤目 Saurischia
亜目 :獣脚亜目 Theropoda
下目 :ケラトサウルス下目
Ceratosauria
科 :ケラトサウルス科
Ceratosauridae
 :ケラトサウルス
Ceratosaurus

  • C.nasicornis
  • C.dentisulcatus
  • C.magnicornis

ケラトサウルス (Ceratosaurus) は、ジュラ紀中期から後期にかけて北米大陸とアフリカ大陸生息していた獣脚類恐竜の一種。頭の角や体の装甲板などといった特徴的なスタイルから、「怪獣のような恐竜」として様々なキャラクター商品にデザインされている。体長は5~7mであり、実際は中型肉食恐竜である。鼻の上あたりに角のような骨質のこぶがあり、また目の上にもそれらしいものが見られる。かつてアロサウルス科とされ、アロサウルスと同一種(異なる点は性差によるもの)と考えられていた事もあったが、異なる点が様々あり、近年新たに分類しなおされた。G・ポールによれば、アロサウルスと比較して大きさは劣るものの、歯は薄く切れ味がよく手足のつめはアロサウルスに比べて鋭かったといわれている。

フィクションにおけるケラトサウルス

恐竜100万年』ではトリケラトプスと対決するが実際よりも大きく描かれていた。『ジュラシック・パークIII』では、グラント博士らが衛星電話を回収すべくスピノサウルスの糞をあさっていたシーンに数秒だけ登場した。しかし実際のケラトサウルスは骨格に厚みがなく華奢であり、目も顔の前方にはついていない。映画に出てきたケラトサウルスの概観は、ジュラシックパークのティラノサウルスをベースに造られたと思われる。