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'''ポンピドゥー・センター'''(''Centre Pompidou'')は、[[フランス]][[パリ]]にある総合文化施設。正式名称は'''ル・サントル・ナスィヨナル・ダール・エ・ドゥ・キュルテュール・ジョルジュ・ポンピドゥー''' (''Le Centre National d'Art et de Culture Georges Pompidou'')、日本語では'''国立ジョルジュ・ポンピドゥー芸術文化センター'''と訳される。ポンピドー・センター、ポンピドゥ・センターなどの表記もある。
'''ポンピドゥー・センター'''(''Centre Pompidou'')は、[[フランス]][[パリ]]にある総合文化施設。正式名称は'''ル・サントル・ナスィヨナル・ダール・エ・ドゥ・キュルテュール・ジョルジュ・ポンピドゥー''' (''Le Centre National d'Art et de Culture Georges Pompidou'')、日本語では'''国立ジョルジュ・ポンピドゥー芸術文化センター'''と訳される。ポンピドー・センター、ポンピドゥ・センターなどの表記もある。


== 概要 ==
== 概要 ==

2007年11月25日 (日) 09:41時点における版

ポンピドゥー・センター

ポンピドゥー・センターCentre Pompidou)は、フランスパリにある総合文化施設。正式名称はル・サントゥル・ナスィヨナル・ダール・エ・ドゥ・キュルテュール・ジョルジュ・ポンピドゥー (Le Centre National d'Art et de Culture Georges Pompidou)、日本語では国立ジョルジュ・ポンピドゥー芸術文化センターと訳される。ポンピドー・センター、ポンピドゥ・センターなどの表記もある。

概要

フランスの芸術文化の重要な拠点。文化省管轄下にあり、センター内には、国立近代美術館/産業創造センター(MNAM/CCI)、音響音楽研究所(IRCAM)、公立図書館(BPI)、文化開発局(DDC)などの重要施設が入っている。

レンゾ・ピアノリチャード・ロジャースジャンフランコ・フランキーニの共同プロジェクトによる前衛的な建築、彩色されたむき出しのパイプガラス面で構成された外観と、ピーター・ライスゲルバー・システムを本格的に導入した柱の無い室内が特徴。

開館当時はパリ市民の間では賛否両論があり、一部の人からは「いつ完成するのですか?」との質問もあったという。

歴史

1969年フランスの大統領ジョルジュ・ポンピドゥーの呼びかけで、第一次世界大戦後間もなくから空き地になっていたボーブール(Beaubourg)という区画を有効利用するための総合文化施設の建設が決定される。

1971年に施設建設のための国際的なコンペティションを行い、44カ国681プロジェクトの応募から、レンゾ・ピアノリチャード・ロジャースジャンフランコ・フランキーニの共同プロジェクトが採択され、翌1972年からアラップの手により建築が開始[1]。約5年をかけて完成。

1977年1月31日マルセル・デュシャン展とともに開館。センター発足当初は国立近代美術館[2](MNAM)、産業創造センター(CCI)、音響音楽研究所(IRCAM)、公立図書館(BPI)の4つの組織から成り立っていたが、1992年に国立近代美術館と産業創造センターが統合、文化開発局(DDC)が創設されるなど大幅な組織改変が行なわれた。

1997年10月から1999年12月まで内部の改修・拡張工事のために休館。この際に国立近代美術館/産業創造センターは国内外で大掛かりな企画展を行なった。

2008年、フランス北東部の都市メス(Metz)に分館としてポンピドゥー・センター・メスが開館予定。設計は日本人建築家坂茂とフランス人建築家ジャン・ド・ガスティーヌのグループに決定している。また、2007年末までに中国上海盧湾区に分館を開設する計画も進行している。

アクセス

参考文献

  • 美術手帖 1997年11月号

注釈

  1. ^ 設計スタッフとして数人の日本人も関わっている。特に岡部憲明が有名。
  2. ^ センター発足時に、国立近代美術館と国立現代美術センター(CNAC)が合併し入所。

外部リンク