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[[ハーバート・アズベリー]](Herbert Asbury)の同名のニューヨークのギャングたちの社会を、[[1863年]]頃から[[1927年]]まで、アズベリーが新聞記者として働くうちに耳にしたり、目撃したりしたことを書き綴った歴史書が原作。原著は1928年に著された全くの歴史書で、アイルランド移民の徒党からイタリアン・マフィア、チャイニーズ・マフィアなど、ギャングたちの歴史をつぶさに語っていくもの。映画はそのごく一部を歴史というよりはドラマとして再構成しているため、原作そのままの映画化とは異なる。ただし、映画の背景を理解するには、原著を読むことが推奨される。2001年[[ハヤカワ文庫]]から邦訳が出版された。
[[ハーバート・アズベリー]](Herbert Asbury)の同名のニューヨークのギャングたちの社会を、[[1863年]]頃から[[1927年]]まで、アズベリーが新聞記者として働くうちに耳にしたり、目撃したりしたことを書き綴った歴史書が原作。原著は1928年に著された全くの歴史書で、アイルランド移民の徒党からイタリアン・マフィア、チャイニーズ・マフィアなど、ギャングたちの歴史をつぶさに語っていくもの。映画はそのごく一部を歴史というよりはドラマとして再構成しているため、原作そのままの映画化とは異なる。ただし、映画の背景を理解するには、原著を読むことが推奨される。2001年[[ハヤカワ文庫]]から邦訳が出版された。


映画『[[明日に向って撃て]]』の主人公たちも、このギャングの歴史の傍流の人物になり、原作の中にも登場してくる。
映画『[[明日に向って撃て!]]』の主人公たちも、このギャングの歴史の傍流の人物になり、原作の中にも登場してくる。


== あらすじ ==
== あらすじ ==
19世紀半ばの[[アメリカ]]、[[ニューヨーク]]市ファイブ・ポインツ。
19世紀半ばの[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[ニューヨーク]]市ファイブ・ポインツ。


アメリカの地に生まれ育った先住民から成るアメリカン・ネイティブズ連合と、[[アイルランド]][[移民]]を中心としたデッド・ラビッツ。この地で互いの存在を賭けて衝突し合う2つの[[ギャング]]集団は、その長き戦いに決着をつけるべく決闘を行おうとしていた。
アメリカの地に生まれ育った先住民から成るアメリカン・ネイティブズ連合と、[[アイルランド]][[移民]]を中心としたデッド・ラビッツ。この地で互いの存在を賭けて衝突し合う2つの[[ギャング]]集団は、その長き戦いに決着をつけるべく決闘を行おうとしていた。

2007年8月27日 (月) 09:26時点における版

ギャング・オブ・ニューヨーク
Gangs of New York
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ジェイ・コックス
ケネス・ロナーガン
スティーヴン・ザイリアン
製作 マーティン・スコセッシ
アルベルト・グリマルディ
出演者 レオナルド・ディカプリオ
キャメロン・ディアス
ダニエル・デイ=ルイス
音楽 ハワード・ショア
エルマー・バーンスタイン
撮影 ミヒャエル・バルハウス
編集 セルマ・スクーンメイカー
配給 日本ヘラルド映画、松竹
公開 2002年11月9日 アメリカ合衆国の旗
2002年12月21日 日本の旗
上映時間 167分
製作国 アメリカ・ドイツ他
言語 英語
製作費 $97,000,000
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ギャング・オブ・ニューヨーク』(Gangs of New York)は2002年アメリカ映画ミラマックス配給。

概要

ハーバート・アズベリー(Herbert Asbury)の同名のニューヨークのギャングたちの社会を、1863年頃から1927年まで、アズベリーが新聞記者として働くうちに耳にしたり、目撃したりしたことを書き綴った歴史書が原作。原著は1928年に著された全くの歴史書で、アイルランド移民の徒党からイタリアン・マフィア、チャイニーズ・マフィアなど、ギャングたちの歴史をつぶさに語っていくもの。映画はそのごく一部を歴史というよりはドラマとして再構成しているため、原作そのままの映画化とは異なる。ただし、映画の背景を理解するには、原著を読むことが推奨される。2001年ハヤカワ文庫から邦訳が出版された。

映画『明日に向って撃て!』の主人公たちも、このギャングの歴史の傍流の人物になり、原作の中にも登場してくる。

あらすじ

19世紀半ばのアメリカニューヨーク市ファイブ・ポインツ。

アメリカの地に生まれ育った先住民から成るアメリカン・ネイティブズ連合と、アイルランド移民を中心としたデッド・ラビッツ。この地で互いの存在を賭けて衝突し合う2つのギャング集団は、その長き戦いに決着をつけるべく決闘を行おうとしていた。

それから十数年後のニューヨーク。先住民と移民、様々な人種、煮えたぎった溶鉱炉のような町。決闘で勝利を収めたギャングのリーダー、ビル・カッティング(ダニエル・デイ=ルイス)は裏社会を牛耳り、政治的にも影響力を持つ権力者になっていた。

そして一人の青年が少年院を出所する。16年前、ギャング集団のリーダーであった父親を目の前で殺されたアムステルダム・ヴァロン(レオナルド・ディカプリオ)は、単身ファイブポインツを目指す。

スタッフ

キャスト

2002年のカンヌ国際映画祭において。向かって左からレオナルド・ディカプリオ、マーティン・スコセッシ、キャメロン・ディアス

受賞

第75回(2002年)アカデミー賞で10部門にノミネートされたが、何れも受賞はならなかった。監督のマーティン・スコセッシゴールデングローブ賞 監督賞を受賞。ダニエル・デイ=ルイス英国アカデミー賞で主演男優賞を受賞した。

関連項目

外部リンク