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清水純一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清水 純一
人物情報
生誕 (1924-07-23) 1924年7月23日
日本の旗 日本福井県福井市
死没 1988年11月1日(1988-11-01)(64歳没)
出身校 京都大学
学問
研究分野 文学(イタリア文学)
研究機関 広島大学
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清水 純一(しみず じゅんいち、1924年7月23日[1] - 1988年11月1日)は、日本のイタリア文学者。京都大学名誉教授。専攻はイタリアルネサンス期文化(ルネサンス文学哲学史)、特に異端とされたジョルダーノ・ブルーノを研究し、訳・紹介した。

経歴

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1924年、福井県福井市生まれ[2]京都帝国大学に入学するも、学徒出陣経て、1949年京都大学文学部哲学科を卒業。同大学大学院を修了。イタリア・フィレンツェロンドンに留学し、研鑽を積んだ。

帰国後は広島大学助教授に着任。1968年、京都大学文学部イタリア文学科助教授に転任し、1973年に教授昇進。後に文学部学部長として、学園紛争の処理に当たった。多くの後進を育成し、日本でのルネサンス研究をより幅広く多様なものにしたが、1988年に京都大学定年退官後、間もなく病没した。

著書

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翻訳

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原典との対訳、ラファエロカスティリオーネの肖像」で著名

記念論集

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  • 『イタリア・ルネサンス文化 知の饗宴 清水純一教授退官記念論文集』同刊行会編、紀伊國屋書店(販売)、1988

脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典 1988~1990』(日外アソシエーツ、1993年)p.323
  2. ^ 『ルネサンスの偉大と頽廃』著者紹介
  3. ^ エウジェニオ・ガレン (1909-2004) は、ルネサンス思想史研究の第一人者、留学時に師事。
    弟子たちによる以下の訳書がある。
    • 『ヨーロッパの教育 ルネサンスとヒューマニズム』 近藤恒一訳、サイマル出版会, 1974
      • 改訳版『ルネサンスの教育 人間と学芸との革新』 知泉書館, 2002 
    • 小著『ルネサンス文化史 ある史的肖像』 澤井繁男訳、平凡社, 2000、平凡社ライブラリー, 2011
    • 編著『ルネサンス人』 近藤恒一ほか訳、岩波書店, 1990 - 題名論考と「哲学者と魔術者」を執筆担当。