深江文化村

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深江文化村(ふかえぶんかむら)は、兵庫県神戸市東灘区深江南町にある地区の名称。

概要[編集]

明治後期から昭和初期までの阪神間モダニズムとよばれた時代、阪神間は富裕層の別荘地であった。大正後期、理想とする住環境を創造するために資産家と医師、建築家吉村清太郎(元ヴォーリズ事務所)らが手を組んで芦屋川西岸に建設した西洋館街が後に深江文化村と称されるようになった。

敷地面積は約3000坪、中央に広大な芝生庭園が造られ、それを囲むように13軒の西洋館が配され、そこに9カ国13組の家族が居住した。 当時、現在の芦屋市神戸市東灘区周辺には欧米の音楽家が多数居住しており、深江文化村にロシア革命を逃れてきたルーチンやメッテルらが移り住んだことで、文化村とその南西に建設された長期滞在型オーベルジュ「文化ハウス」は、音楽による国際交流の場にもなった。

その後、西洋館の多くは老朽化や阪神淡路大震災などで喪失した。2009年現在2軒(登録有形文化財)が現存し、わずかに当時の面影を伝えている。

深江文化村に集った主な文化人[編集]

現存する施設[編集]

所在地[編集]

  • 〒658-0022 兵庫県神戸市東灘区深江南町1

交通アクセス[編集]