水林章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

水林 章(みずばやし あきら、1951年8月5日 - )は、フランス文学者上智大学名誉教授

来歴[編集]

山形県生まれ。東京外国語大学フランス語科卒、東京大学大学院仏文科博士課程満期退学、高等師範学校 (フランス)ENS Ulm留学。パリ第7大学博士課程修了。第三期課程博士。

明治大学文学部講師助教授、東京外国語大学助教授、教授、2001年「<文明化の過程>と文学のエクリチュール :モリエールからバルザックへ」で東京外国語大学博士(学術)。2006年上智大学教授。2021年退職、名誉教授。

2013年、リシュリュー文学賞を受賞。2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章[1]。2017年、フランスレジオンドヌール勲章シュヴァリエを受章[2]。2022年『壊れた魂』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞[3]

著書[編集]

  • 『幸福への意志 <文明化>のエクリチュール』みすず書房、1994
  • ドン・ジュアンの埋葬 モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会』山川出版社 歴史のフロンティア、1996
  • 『公衆の誕生、文学の出現 ルソー的経験と現代』みすず書房、2003
  • 『『カンディード』〈戦争〉を前にした青年』みすず書房 理想の教室 2005
  • モーツァルトフィガロの結婚》読解 暗闇のなかの共和国』みすず書房、2007
  • 『日本語に生まれること、フランス語を生きること 来たるべき市民の社会とその言語をめぐって』春秋社 2023

仏語著作、共著ほか[編集]

  • Une langue venue d'ailleurs(他者から見た言語:わがフランス語人生)Gallimard、2011
  • アキラ・ミズバヤシ『壊れた魂』水林章訳. みすず書房, 2021.8。著者がフランス語で出版、高い評価を得た小説
  • 『モンパルナス大通り106』水林ミシェル共著 第三書房、1987

翻訳[編集]

  • ロジェ・シャルチエ編『書物から読書へ』泉利明、露崎俊和共訳 みすず書房、1992
  • J.-M.アポストリデス『機械としての王』みすず書房 みすずライブラリー、1996
  • ダニエル・ペナック『学校の悲しみ』みすず書房、2009

脚注[編集]

参考[編集]

  • 『現代日本人名録』2002年

外部リンク[編集]