枝幸中継局

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枝幸中継局(えさしちゅうけいきょく)は北海道枝幸町歌登(旧歌登町域)辺毛内の偉茶忍山(いさしのぶやま)にある中継局である。ここでは枝幸中継局ではカバーできない問牧地区と目梨泊地区に設置されたミニサテライト局・枝幸問牧中継局と枝幸目梨泊中継局についても紹介する。

枝幸テレビ・FM中継局[編集]

枝幸中継局
(NHK)
枝幸中継局
(HBCアナログ)
枝幸中継局
(STVアナログ)
枝幸中継局
(HTB・UHB)
デジタルではHBC・STV・TVhも包含[1]

デジタルテレビジョン放送[編集]

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
1 HBC
北海道放送
19 5W 67W 水平偏波 北海道 約3400世帯 2010年
12月1日
2 NHK
旭川教育
26 85W 全国
3 NHK
旭川総合
28 83W 道北圏
上川留萌
宗谷・北空知
5 STV
札幌テレビ放送
49 66W 北海道
6 HTB
北海道テレビ放送
51 64W
7 TVh
テレビ北海道
44 70W 2014年
11月27日
8 UHB
北海道文化放送
52 63W 2010年
12月1日

アナログテレビジョン放送[編集]

チャンネル
番号
放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
3 HTB
北海道テレビ放送
映像10W/
音声2.5W
映像43W/
音声10.5W
垂直偏波 北海道 不明 1980年
6月4日[4]
4 NHK
旭川総合
映像47W/
音声11.5W
道北圏
(上川・留萌・
宗谷・北空知)
1964年
9月21日[5]
6 STV
札幌テレビ放送
映像49W/
音声12W
北海道 1965年
11月27日[6]
10 HBC
北海道放送
映像48W/
音声12W
1969年
11月10日[6]
12 NHK
旭川教育
映像49W/
音声12W
全国 1964年
9月21日[5]
62 UHB
北海道文化放送
映像50W/
音声12.5W
映像1kW/
音声250W
水平偏波 北海道 1980年
6月4日[4]
60
(割当のみ)
TVh
テレビ北海道
(開局せず)
  • TVhのアナログ放送はチャンネルの割り当て(60ch)がなされていたものの、地上デジタル放送(地デジ)への移行が決まっていたため、中継局は開局されなかった。
  • 地デジは2014年11月27日に開局したTVhを除き、2010年12月1日に開局した(当初は2009年に開局予定だった)。
  • 当初、枝幸中継局の地デジは以下のチャンネル(周波数)が割り当てられていたが、一部チャンネルで網走送信所と混信(夏場におけるダクト現象により)する可能性が出てきたため周波数が変更されることになった(太字は変更された割り当てチャンネル)。
    • (変更前)16・18・20・22・24・26・28→(変更後)19・26・28・44495152
  • HTBは親局がUHFの放送局としては数少ないVHF帯の中継局である。他には、小樽定山渓岩内上川浦河中標津羅臼北桧山の各中継局もVHF帯で送信されていた。

FMラジオ放送[編集]

周波数 放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
89.9MHz NHK
旭川FM
10W 18W 垂直偏波 道北圏
(上川・留萌・
宗谷・北空知)
- -
  • 民放FMの中継局は設置されていない。

枝幸問牧中継局と枝幸目梨泊中継局[編集]

枝幸中継局の電波が受信しにくい両地区に設置されたミニサテライト局。地上デジタルは当初、NHK旭川放送局が開局、TVhを除く民放が自力建設困難となっていたが、2010年に有線放送えさしオプティカルステーション)によるサービスに移行した(当該地域だけでなく、中心市街地及び旧歌登町域を含めた枝幸町内全域でカバーする形式)。

枝幸問牧中継局[編集]

枝幸問牧中継局
チャンネル
番号
放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
36 UHB
北海道文化放送
映像100mW/
音声25mW
映像440mW/
音声110mW
水平偏波 北海道 - -
38 HTB
北海道テレビ放送
40 STV
札幌テレビ放送
42 HBC
北海道放送
44 NHK
旭川総合
道北圏
(上川・留萌・
宗谷・北空知)
46 NHK
旭川教育
全国
(割当なし) TVh
テレビ北海道
(開局せず)

枝幸目梨泊中継局[編集]

枝幸目梨泊中継局
チャンネル
番号
放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
運用開始日
49 NHK
旭川教育
映像100mW/
音声25mW
映像1.95W/
音声490mW
水平偏波 全国 - -
51 NHK
旭川総合
映像1.9W/
音声480mW
道北圏
(上川・留萌・
宗谷・北空知)
53 HBC
北海道放送
映像1.9W/
音声480mW
北海道
55 STV
札幌テレビ放送
57 HTB
北海道テレビ放送
59 UHB
北海道文化放送
(割当なし) TVh
テレビ北海道
(開局せず)
  • 地デジは有線放送でカバーされることになった。

その他[編集]

放送エリア[編集]

放送局の管轄[編集]

  • アナログ放送ではNHK・HBC・STVは旭川放送局の管轄(受信元の中継局は知駒中継局)でHTB・UHBは網走送信所の管轄(受信元の中継局は紋別中継局)の下にあったが、デジタル放送はNHK・民放各局とも旭川送信所の管轄(受信元の中継局は知駒中継局)に統一されている。

テレビ放送での紹介[編集]

  • NHK旭川放送局の道北・北空知地域向けに放送されるローカルニュースで冬場での枝幸中継局の設備保守および送受信アンテナの除雪の様子が紹介されたことがあった。

脚注・参考資料[編集]

  1. ^ https://yamap.com/activities/26925787
  2. ^ 地上デジタルテレビジョン放送局(中継局)の予備免許 ―株式会社テレビ北海道の道北、オホーツク地区の5中継局― 総務省北海道総合通信局 2014年8月25日掲載
  3. ^ 北海道内の地上デジタル放送局の開局状況(2014年11月27日現在) - 総務省北海道総合通信局(2014年11月27日)
  4. ^ a b NHKアイテック/編集; 日本放送協会/監修; 日本民間放送連盟/監修『全国テレビジョン・FM・ラジオ放送局一覧 2004』NHKアイテック、2004年、56頁。 
  5. ^ a b 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'75』日本放送出版協会、1975年、304頁。 
  6. ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、493頁。