抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて
『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』 | ||||
---|---|---|---|---|
ローラ・ニーロ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク、1993年 | |||
ジャンル | ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア | |||
プロデュース | ゲイリー・カッツ、ローラ・ニーロ | |||
ローラ・ニーロ アルバム 年表 | ||||
|
専門評論家によるレビュー | |
---|---|
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
オールミュージック | [1] |
ローリング・ストーン | [2] |
『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』(Walk the Dog and Light the Light)はブロンクス出身のシンガー、ソングライター、ピアニストのローラ・ニーロによる9枚目のスタジオアルバム。前作『マザーズ・スピリチュアル』の後、9年以上の間をあけて1993年の晩夏にリリースされた。本作は1989年のニーロのライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ボトム・ライン』に続くもので、その雰囲気は同様にレイドバックして気楽なものとなっている。2001年に『エンジェル・イン・ザ・ダーク』としてリリースされたアルバムのレコーディングを1994年に開始していたが、このアルバムがニーロの生前にリリースされた新曲で構成された最後のアルバムとなった[3]。『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』は好意的な評論をうけ[4][5][6]、そしてニーロはハーモニー・ボーカル・グループとの親密なデートを重ね、アルバムをサポートした。
概要
[編集]『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて』は、ライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・ボトムライン』となった1988年のツアーから生み出された。そのため、音楽は同様にレイドバックしており、1970年代半ばから組んでいるパーカッション奏者二ディア・"リバティ"・マータを含む、ほぼ同じメンバーのミュージシャンをフィーチャーしている[7][8]。
このアルバムはニーロと共にスティーリー・ダンのプロデューサーであるゲイリー・カッツによって制作された[1]。ニーロの豊かでスモーキーな歌声がフェミニズム、動物の権利、ネイティブ・アメリカンの権利などのトピックに関した歌詞を歌い、サウンドはスムースでソウルフルである[6]。
収録曲
[編集]特記あるものを除き、ローラ・ニーロの作詞作曲
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「メイビー・ベイビー - Oh Yeah Maybe Baby (The Heebie Jeebies)」 | ハンク・ハンター、フィル・スペクター | |
2. | 「ウーマン・オブ・ザ・ワールド - A Woman of the World」 | ||
3. | 「月の女神 - The Descent of Luna Rose」 | ||
4. | 「アート・オブ・ラヴ - Art of Love」 | ||
5. | 「ライト・ア・フレイム - Lite a Flame (The Animal Rights Song)」 | ||
6. | 「ルイーズの教会 = Louise's Church」 | ||
7. | 「こわれた虹 = Broken Rainbow」 | ||
8. | 「抱擁~犬の散歩はお願いね,そして明かりはつけておいて - Walk the Dog and Light the Light (Song of the Road)」 | ||
9. | 「トゥ・ア・チャイルド - To a Child」 | ||
10. | 「メドレー:アイム・ソー・プラウド~デディケイテッド・トゥ・ザ・ワン・アイ・ラヴ - I'm So Proud/Dedicated to the One I Love」 | カーティス・メイフィールド / ラルフ・バス、ローマン・ポーリング |
参加ミュージシャン
[編集]- ローラ・ニーロ - リード・ボーカル、ハーモニー・ボーカル、キーボード
- バーナード・パーディ - ドラムス
- フレディ・ワシントン、ジェリー・ジェモット - ベース・ギター
- エリオット・ランドール、マイケル・ランドウ、アイラ・シーゲル - ギター
- バシリ・ジョンソン、エリック・マッケイン - パーカッション
- エレン・ウリエヴィク - ハープ
- ジュリエット・ハフナー、スー・プレイ・ジュリー・グリーン、ジャンヌ・ラ・ブラン、マリリン・ライト、ブレンダ・ホイットニー・バラー、ジョイス・ハマン、ベリル・ダイアモンド、ラニ・ヴァズ、ローラ・シートン、ジーン・オーロフ、サンフォード・アレン、ミンディ・ジョスティン - 弦楽器
- ルー・マリーニ、ロジャー・ローゼンバーグ、ランディ・ブレッカー、ローレンス・フェルドマン - 管楽器
- マイケル・ブレッカー - サキソフォーン独奏
- ルー・マリーニ - フルート独奏
- ローラ・ニーロ、カーロス・フランゼッティ - 弦楽編曲
- デイヴィッド・フランク - 管楽およびフルート編曲、追加の制作補助
ポピュラーカルチャーの中で
[編集]- 「こわれた虹」はアカデミー賞候補となった1985年の同名のドキュメンタリーのために書かれて録音され、ライブ演奏が1989年の『ライヴ・アット・ザ・ボトム・ライン』に収められた[9]。
- 「トゥ・ア・チャイルド」は元々は異なるバージョンが1984年の『マザーズ・スピリチュアル』に収録されている。
書誌
[編集]- Michele Kort's biography Soul Picnic: The Music and Passion of Laura Nyro, St. Martin's Griffin (May 2003) – ISBN 0-312-20941-X
脚注
[編集]- ^ a b AllMusic Review by William Ruhlmann
- ^ Rolling Stone review
- ^ Laura Nyro: Angel in the Dark by George Graham, 2001
- ^ Album review by John McAlley
- ^ Album review on Album of the Year website
- ^ a b Walk the Dog & Light the Light review by Bob Cannon on Entertainment Weekly, October 1, 1993
- ^ Nydia "Liberty"Mata - Afro-Cuban Percussionist
- ^ Nydia ‘Liberty’ Mata on Women Drummers
- ^ "Broken Rainbow" - Directed by Victoria Mudd by Walter Goodman on The New York Times, April 11, 1986