川崎寿彦
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川崎 寿彦(かわさき としひこ、1929年3月30日 - 1989年4月18日)は、日本の英文学者。名古屋大学文学部教授。東京生まれ。弟は作家の川崎彰彦。
17-18世紀英国の詩が専門だったが、のち庭園など文化史において業績を上げ、『庭のイングランド』が話題となった。1986年「英文学における庭園など空間形象の研究」に対して中日文化賞受賞[1]。著作多数あり、没後も遺稿が刊行された。
略歴
[編集]静岡高校[2]、1953年[3]京都大学文学部卒業。ウィスコンシン大学大学院修了。名古屋大学文学部教授を務め、在職中に死去。
著書
[編集]- 「ニュークリティシズム概論」研究社出版 1964
- 「分析批評入門」至文堂 1967
- 「ダンの世界 天上の女と地上の神」研究社出版 1967
- 「マーヴェルの庭」研究社出版 1974
- 「鏡のマニエリスム ルネッサンス想像力の側面」研究社出版 1978
- 「庭のイングランド 風景の記号学と英国近代史」名古屋大学出版会 1983
- 「楽園と庭 イギリス市民社会の成立」中公新書 1984
- 「イギリス文学史入門」英語・英米文学入門シリーズ.研究社出版 1986
- 「森のイングランド ロビン・フッドからチャタレー夫人まで」平凡社 1987 / 平凡社ライブラリー 1997
- 「森と人間 2000年」 日本林業技術協会 1987
- 「英詩再入門」名古屋大学出版会 1990
- 「薔薇をして語らしめよ 空間表象の文学」名古屋大学出版会 1991
- 「楽園のイングランド パラダイスのパラダイム」河出書房新社 1991
共編著
[編集]- 「新しい詩を読む 現代イギリス・アメリカの詩」合評:金関寿夫、橋口稔 研究社出版 1972
- 「T・S・エリオット」編著 山口書店 1981(現代英米文学セミナー双書)
- 「イギリス・ロマン主義に向けて 思想・文学・言語」編 名古屋大学出版会 1988
- 「生と死の文化史 危機の生・豊饒の生」木谷勤共編 名古屋大学出版会 1989
脚注
[編集]- ^ “中日文化賞 受賞者一覧”. 中日新聞. 2022年6月2日閲覧。
- ^ 中三で終戦、旧制三高に進学◆Vol.3 | m3.com ニュース・医療維新
- ^ 川崎 寿彦とは - コトバンク