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宝仙寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宝仙寺

山門
所在地 東京都中野区中央2-33-3
位置 北緯35度41分56秒 東経139度40分46秒 / 北緯35.69889度 東経139.67944度 / 35.69889; 139.67944座標: 北緯35度41分56秒 東経139度40分46秒 / 北緯35.69889度 東経139.67944度 / 35.69889; 139.67944
山号 明王山[1](みょうおうざん)
院号 聖無動院
宗旨 新義真言宗[1]
宗派 真言宗豊山派
本尊 不動明王秘仏
創建年 寛治年間(1087年 - 1093年[1]
開基 源義家[1]
中興 聖永[2]
正式名 明王山聖無動院寶仙寺
札所等 関東三十六不動 第15番
御府内八十八箇所 第12番
公式サイト 宝仙寺
法人番号 5011205000317 ウィキデータを編集
宝仙寺の位置(東京都区部内)
宝仙寺
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宝仙寺(ほうせんじ)は、東京都中野区中央二丁目にある真言宗豊山派の寺院。

中野区でも屈指の広大な寺院で、千年近くの歴史を誇る古刹である。山号は明王山(みょうおうざん)。戦前は当時の中野町役場も置かれていた。また、著名人の葬儀・告別式も多く執り行われることでも有名な寺院である。また、節分の僧兵行列も趣き深い。

歴史

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『武州多摩郡中野明王山聖無動院宝仙寺縁起』によると源義家によって創建された[3]後三年の役の際に護持していた不動明王像を安置するために建立されたといわれ[3]、創建時は現在の杉並区阿佐ヶ谷にあった[4][注釈 1]

また宝仙寺は、同じ杉並区大宮八幡宮別当寺となった。本尊は鎌倉時代には秘仏になった。室町時代に阿佐ヶ谷から当地に移転した[4][注釈 2]

江戸時代には、優れた僧を出し、歴代の将軍から厚い保護を受け発展した。また、当寺院の僧侶が将軍の御前論議に参加することもあった。また将軍家が鷹狩りに出た際の休憩所としても利用された[3]

1906年(明治39年)に中野町役場が境内に建設され、1932年(昭和7年)10月の中野区発足により初代・中野区役所として継続利用された[5]。その後、区役所は1936年(昭和11年)に中野2丁目27番1号(現在の中野郵便局の地)に移転した[5]

太平洋戦争中の1945年(昭和20年)に戦禍により大伽藍を焼失した[3]。戦後再建され、三重塔や本堂を見ることができる。

施設・史跡

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ギャラリー

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アクセス

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  • 〒164-0011 東京都中野区中央2-33-3
  • 丸ノ内線大江戸線中野坂上駅」2番出口より徒歩5分
  • 都営バス「宝仙寺前」より徒歩1分
  • 拝観は日中の時間帯のみ無料。
  • 駐車施設:60台収容(葬儀利用のみ)

関連団体

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出典

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注釈

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  1. ^ 寺領は青梅街道付近から現在の阿佐ケ谷駅付近にまで及んだという。また宝仙寺の名の由来は、源義家が寺を創建しているときに稲荷明神が現れ、『この珠は、希世の珍、宝中の仙である。これを以て鎮となさば則ち武運長久、法灯永く明らかならん。』と言い義家に珠を与えて去っていったことに由来するという。
  2. ^ 移転より、阿佐ヶ谷の地には地元の村民のために子寺として世尊院が建てられ現在に至っている。
  3. ^ 当初は、現在の中野区立中野東中学校(旧・第十中学校)の辺りに建てられていた。

出典

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  1. ^ a b c d 新編武蔵風土記稿 中野村.
  2. ^ 斎藤長秋 編「巻之四 天権之部 明王山宝仙寺」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、491頁。NDLJP:1174144/250 
  3. ^ a b c d 成願寺から宝仙寺周辺へ”. 公益財団法人中野区教育振興会. 2024年4月25日閲覧。
  4. ^ a b 宝仙寺”. 公益財団法人特別区協議会. 2024年4月25日閲覧。
  5. ^ a b 中野区都市計画マスタープランの改定について”. 中野区議会. p. 44. 2024年4月25日閲覧。
  6. ^ 斎藤長秋 編「巻之四 天権之部 明王山宝仙寺 馴象之枯骨」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、494頁。NDLJP:1174144/252 
  7. ^ 象小屋跡 - 中野区公式観光サイト まるっと中野、2020年2月24日閲覧。
  8. ^ 斎藤長秋 編「巻之四 天権之部 明王山宝仙寺」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、492-493頁。NDLJP:1174144/251 
  9. ^ 「中野村 寳仙寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ124多磨郡ノ36、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763995/44 

参考文献

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  • 「中野村 寳仙寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ124多磨郡ノ36、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763995/40 
  • 斎藤長秋 編「巻之四 天権之部 明王山宝仙寺」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、491-497頁。NDLJP:1174144/250 

外部リンク

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