宇宙忍者ゴームズ
宇宙忍者ゴームズ(The Fantastic Four)は、1967年9月9日から1968年9月21日までABCで放送されたテレビアニメ。マーベル・コミックの同名のヒーローチームを題材としており、ハンナ・バーベラ・プロダクションがアニメーション製作を務めた。日本では1969年8月18日から12月22日までNET系で全19話(全20本)が月曜 19時30分 - 20時00分に放送された[1]。1970年頃には同局で再放送され、後に日本テレビ、東京12チャンネル⇒テレビ東京、ローカル局(テレビ埼玉など)でも再放送された。1990年代にカートゥーンネットワークで再放送された際には全13話で不定期に放送されているが、本放送時のテンポと異なる。日本語版制作には高桑慎一郎が担当した。主題歌には宮内國郎が作曲したものが本放送時に使用されたが、レコード化もされておらず視聴困難の状態にある。カートゥーンネットワーク放送時は原語版のオープニング映像を使っており、ナレーションは愛川欽也が務めた。
キャラクター[編集]
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宇宙忍者のチームたち[編集]
- ゴームズ(Mr.Fantastic)
- 声 - ジェラルド・ムーア / 小林修(日本語吹き替え版)
- 宇宙忍者のリーダー。ゴムのように手を伸ばしたり、身体を伸ばしたりできる超人ヒーロー。
- スージー(The Invisible Woman)
- 声 - ジョー・アン・フラグ、増山江威子(日本語吹き替え版)
- 宇宙忍者のメンバーで、とても魅力的なブロンド女性。隠蔽能力を持っており、秘密を探るときに使っている。
- ファイヤーボーイ(The Human Torch)
- 声 - ジャック・フランダース、前川功人(日本語吹き替え版)
- 炎の身体を持ち、ファイヤー(原語では「発火!」)と空を飛んで悪いやつらをやっつける。
- ガンロック (The Thing)
- 声 - ポール・フリーズ、関敬六[2](日本語吹き替え版)
- とても石頭な男で、戦うときは「ムッシュムラムラ!」と悪いやつらをやっつけたり、物を壊したりする。
ヴィラン[編集]
- 悪魔博士(Dr.Doom)
- 声 - ジョセフ・シローラ、南利明(日本語吹き替え版)
- ゴームズの宿敵。昔は科学で危険な実験をして顔が酷く傷つけられ、ゴームズに復讐するために仮面をつけて悪の道に進むこととなった。
- レッドワル(Klaw)
- 声 - ハル・スミス、大泉滉[3](日本語吹き替え版)
- ハゲチャビーン博士 (Red Ghost)
- 声 - ヴィク・ペリン、相模太郎(日本語吹き替え版)
- ボロボロ (Diablo)
- 声 - レジス・コーディック、トニー谷(日本語吹き替え版)
- モグラ怪人 (Mole Man)
- 声 - ジャック・デ・レオン、谷幹一(日本語吹き替え版)
- スーパーバッド (Super skrul)
- 声 - マーヴィン・ミラー、コロムビア・トップ(日本語吹き替え版)
- ラーマ国王 (Rama-Tut)
- 声 - 牧伸二[4](日本語吹き替え版)
- デコボコ星の王 (Skrull Emperor)
- 声 - /英 - ドン・メシック、コロムビア・ライト(日本語吹き替え版)
- ガンマー博士 (Professor Gamma)
- 声 - ヴィク・ペリン、辻村真人(日本語吹き替え版)
- アンドロ大王 (Kirgo)
- 声 - ドン・メシック、鈴木やすし(日本語吹き替え版)
- アツカマシー (Molecule Man)
- 声 - ヘンリー・コーデン、石川進(日本語吹き替え版)
- ワリーダ (Attuma)
- 声 - ヘンリー・コーデン、由利徹(日本語吹き替え版)
- リッパダー (Prince Triton)
- 声 - マイク・ロード、原田一夫(日本語吹き替え版)
- デッカチー (Watcher)
- 声 - ポール・フリーズ、坊屋三郎(日本語吹き替え版)
- テッカーメン (Galactus)
- 声 - テッド・キャシディ、コロムビア・トップ(日本語吹き替え版)
- クモスケー (Blastaar)
- 声 - 大塚周夫(日本語吹き替え版)
- ハラーグロ(Distant Star)
- 声 - コロムビア・トップ、コロムビア・ライト(日本語吹き替え版)
その他[編集]
- ウツクシー (Lady Dorma)
- 声 - ジャネット・ウォールドー、里見京子(日本語吹き替え版)
- シルバーサーフィン (Silver Surfer)
- 声 - ヴィック・ペリン、原田一夫(日本語吹き替え版)
- 地球へ逃げ込んだテッカーメンを捕まえるために惑星ゼン・ラから追いかけてきたが、テッカーメンに気絶させられる。そこでスージーに助けられ、ゴームズ達の協力によってテッカーメンをやっつけた。
エピソード[編集]
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日本語版サブタイトル[1] | サブタイトル![]() |
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1 | 7 | 3 | 悪魔博士の地球脱出 | The Way It All Began | 1969年 8月18日 |
9月23日 |
2 | 2 | 1 | モグラ怪人の地底王国 | Menace of the Mole Men | 8月25日 | 1967年 9月9日 |
3 | 5 | 4 | 悪魔の帝王惑星ロボット | Invasion of the Super Skrulls | 9月1日 | 9月30日 |
4 | 9 | 6 | アンドロメダ星最後の日 | Prisoners of Planet X | 9月8日 | 10月14日 |
5 | 12 | 10 | 海底魔王ゲジラの復讐 | Demon in the Deep | 9月15日 | 11月11日 |
6 | 6 | 8 | 呪われた三つの予言 | Three Predictions Of Dr. Doom | 9月22日 | 10月28日 |
7 | 19 | 13 | 七つの太陽の未来王国 | Rama-Tut | 9月29日 | 12月9日 |
8 | 13 | 12 | 暗黒のボス・モグラ怪人 | Return Of The Moleman | 10月6日 | 11月25日 |
9 | 1 | 5A | 鉄人レッドと放射能隕石 | Klaws | 10月13日 | 10月7日 |
4 | 5B | The Red Ghost | ||||
10 | 8 | 9 | 銀河系の王者ハラーグロ | Behold a Distant Star | 10月20日 | 10月14日 |
11 | 16 | 15 | 悪魔博士のミニミニ衛星 | The Micro World Of Dr. Doom | 10月27日 | 12月30日 |
12 | 10 | 17 | 原子人間のコンピューター魔法 | The Mysterious Molecule Man | 11月3日 | 1月13日 |
13 | 11 | 11 | 海底魔王ワリーダー | Danger in the Depths | 11月10日 | 11月18日 |
14 | 3 | 2 | ボロボロ古城の幽霊 | Diablo | 11月17日 | 9月16日 |
15 | 14 | 7 | 銀河猛獣王ハゲチャービン | It Started on Yancy Street | 11月24日 | 10月21日 |
16 | 17 | 16 | 惑星原始人クモスケー | Blastaar, the Living Bomb-Burst | 12月1日 | 1968年 1月6日 |
17 | 15 | 14 | 天体反逆児シルバー | Galactus | 12月8日 | 12月16日 |
18 | 18 | 18 | 電子椅子の宇宙死刑囚 | The Terrible Tribunal | 12月15日 | 9月14日 |
19 | 20 | 19 | 地球よサヨウナラ | The Deadly Director | 12月22日 | 9月21日 |
製作[編集]
ハンナ・バーベラの代理取締役であるサイ・フィッシャーによると、自分の息子がファンタスティック・フォーのコミックにハマっているため、このコミックをアニメ化させれば自慢の息子もきっと夢中になると思い、ハンナ・バーベラとマーベル・コミックのタッグでテレビシリーズ化させたことがきっかけとしている[5]。
製作国であるアメリカ合衆国においては土曜 9時30分 - 10時00分にABCのサタデー・モーニング・カートゥーンで放送されていた。しかし、これと同時期にスパイダーマンが放送されていた関係で、ファンタスティック・フォーよりもスパイダーマンの方が視聴率が増えつつ、コミックもスパイダーマンの方に押されていった。ファンタスティック・フォーの原作者でもあるスタン・リーはこのとき、この2作品を「The Amazing Spider-Man」第50号で宣伝したため、本作の視聴者も増えていった。[6]
放送局[編集]
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- NET:月曜 19:30 - 20:00
- 青森テレビ(1972年に放送):木曜 18:00 - 18:30[7]
- 福島中央テレビ:月曜 - 木曜 18:15 - 18:45[8]
- 北日本放送:月曜 17:00 - 17:30[9]
スタッフ[編集]
- 脚本 - フィル・ハーン、ジャック・ハンラハン
- プロデューサー・監督 - ウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラ
- 音楽 - テッド・ニコルス(テーマソング、本編の劇伴BGM)
- 制作 - ハンナ・バーベラ・プロダクション、マーベル・コミックス・グループ (現:マーベル・アニメーション)
脚注[編集]
- ^ a b c 1969年8月18日 - 12月22日 朝日新聞・東京版
- ^ 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、160頁。ISBN 4-87376-160-3。※ファンタスティック・フォー(岩石男)と表記
- ^ 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、53頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ 読売新聞(東京版) 朝刊 1969年9月14日『牧伸二が声の出演、「宇宙忍者ゴームズ」で』
- ^ Fischer, Stuart (June 10, 2014). Kids' TV: The First Twenty-Five Years. Open Road Media. pp. 288. ISBN 978-1497633902
- ^ J・バールマン『Spider-Man on TV! A FULL-COLOR EPISODE GUIDE TO THE GRANTRAY-LAWRANCE ANIMATION SERIES BOOK ONE: THE 1967 CARTOON』2019年、8頁。ISBN 978-1795356152。
- ^ 『河北新報』1972年2月3日 - 6月15日付朝刊テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1970年4月9日 - 5月12日付朝刊テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1970年6月1日付朝刊、テレビ欄。