姉様キングス

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姉様キングス(あねさまキングス)は、吉本興業所属の音曲漫才コンビ。結成は1999年。通称「姉キン」。名前はコミックバンド殿さまキングス」に由来する。

メンバー[編集]

概要[編集]

二人とも白塗りの芸者姿で、小唄都々逸阿呆陀羅経など古典的音曲芸を中心とした芸を展開している。音曲漫才の形式をとっており、あやめはバラライカ、染雀は三味線アコーディオンを演奏しながら漫才を進めていくスタイルが基本である。同業者からの評価は高いようで、彼らのブログに名前が登場することがある。

現在は日本国内だけにとどまらず、ロンドンニューヨークでの海外公演も積極的に行っている。あやめがバラライカを弾いていることがきっかけで、ロシアおよびウクライナにも遠征した。舞台での活動が主で、テレビへの出演は上方演芸ホールに出演する程度である。

白塗り化粧のまま洋装に衣装替えをして、シャンソンのカヴァーやオリジナル曲を歌うショー形式もとっている。シャンソンショーでの芸名は、あやめは「マダム・アヤメビッチ」、染雀は「ミス・ジャクリーヌ」。

化粧を整えるのに1時間ほど要する[1]ことから、落語会では開口一番に続いて二人が続けて高座を務め、中トリはゲストに任せることが多い。ゲストの高座および中入りの間に化粧を済ませ、後半は全て姉様キングスの時間に充てる。

2019年12月に、神戸新開地・喜楽館の昼席で、同館では初となる「落語以外のトリ」を務めることになった[2]天満天神繁昌亭ではトリは落語に限定されているため、喜楽館でのトリ挑戦となった[2]

出演[編集]

ライブ[編集]

  • 姉様キングスクリスマスショー(大阪・天満天神繁昌亭[3]、新宿・道楽亭。天満天神繁昌亭では、落語家の桂三金(2019年死去)が「ミツコ・デラックス」として参加していた)

テレビ・ラジオ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ よしもと落語の世界、ヨシモトブックス、ISBN 978-4-8470-1908-1
  2. ^ a b “姉様キングスが20周年で喜楽館で初のトリ務める 落語以外では初めて”. デイリースポーツ. (2019年11月20日). https://www.daily.co.jp/gossip/2019/11/20/0012892529.shtml 2019年11月22日閲覧。 
  3. ^ あやめによると、繁昌亭は落語のための寄席小屋であることから本来は夜席も含めトリは落語が原則だが、姉様キングスに限っては「関係者が見たがっている」という理由で特別に公演が許されている[要出典]

外部リンク[編集]