大久保輝臣

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大久保 輝臣(おおくぼ てるおみ、1928年1月3日 - 1996年6月4日[1])は、日本のフランス文学者翻訳家。元学習院大学教授。

人物・来歴[編集]

父は大久保偵次東京出身[1]。 1952年東京大学仏文科卒業。学習院大学助教授教授。在職中に死去。

翻訳[編集]

  • 『あべこべ人生』(アルマン・サラクルー白水社、現代世界戯曲選集) 1954
  • 『怖るべき親たち』(コクトー鈴木力衛共訳、白水社、コクトー戯曲選集3) 1959
  • 『ペン』(ピェール・バリエ,ジャン・ピェール・グレディ共作、白水社、現代フランス戯曲選集1) 1960
  • 『うらおもて』(ジョルジュ・ヌヴー、白水社、現代フランス戯曲選集2) 1960
  • 『腕ずく』(ジヤツク・ドヴァル、白水社、現代フランス戯曲選集3) 1961
  • 『13の秘密』(ジョルジュ・シムノン創元推理文庫) 1963
  • 『瀕死の王』(ウジェーヌ・イヨネスコ新潮社、現代フランス文学13人集2) 1965
  • 『勝負の終り』(サミュエル・ベケット、新潮社、現代フランス文学13人集3) 1965
  • 『きびしい冬』(レイモン・クノー集英社、世界文学全集 20世紀の文学23) 1965
  • 『ヴァスコの話』(ジョルジュ・シェアデ、豊崎光一共訳、白水社、今日のフランス演劇2) 1966
  • 『山師トマ』(コクトー、中央公論社、世界の文学52 フランス名作集) 1966
  • 猿の惑星』(ピエール・ブール、創元推理文庫) 1968
  • 家なき子』(エクトル・マロ福永武彦共訳、河出書房、少年少女世界の文学) 1968、のち文庫 
  • 『先生』(イヨネスコ、白水社、イヨネスコ戯曲全集1) 1969
  • 『アメデ、あるいはどうやって厄介払いするか』(イヨネスコ、白水社、イヨネスコ戯曲全集2) 1969
  • 『アルマ即興 / 瀕死の王さま』(イヨネスコ、白水社、イヨネスコ戯曲全集3) 1969
  • 『戒厳令』(アルベール・カミュ、新潮社、新潮世界文学49 カミュ2) 1969
  • 『ヴィオルヌの犯罪』(デュラス、竹内書店、デュラス戯曲全集2) 1969
  • 『ノート・反ノート - 演劇論集』(イヨネスコ、白水社) 1970
  • 『自尊心』(M・カモレッティ、小島亢共訳、白水社、現代世界演劇15 風俗劇) 1971
  • 『雑記帳』(イヨネスコ、朝日出版社、朝日現代叢書) 1971
  • 『アストゥリアスの反乱』(カミュ、新潮社、カミュ全集1) 1972
  • 『アントワーヌ』(ジャン・アヌイ、白水社、現代世界演劇16 現代のクラシシズム) 1972
  • 『尼僧への鎮魂歌 / オルメドの騎士 / ギロチン / 文芸評論,時事論文,その他小品』(カミュ、鷲見洋一,松崎芳隆共訳、新潮社、カミュ全集9) 1973
  • 『過去の現在・現在の過去』(イヨネスコ、渋沢彰共訳、朝日出版社、朝日現代叢書) 1974
  • 『リュクサンブール公園のアリス』(ワインガルテン、筑摩書房、筑摩世界文学大系85 現代劇集) 1974
  • 『孤独な男』(イヨネスコ、宮崎守英共訳、白水社、新しい世界の文学) 1976
  • 『発見』(E・イヨネスコ、新潮社、創造の小径) 1976
  • 『南部 / 敵 / 影』(ジュリアン・グリーン、共訳、人文書院、ジュリアン・グリーン全集) 1981.12

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『現代物故者事典 1994~1996』(日外アソシエーツ、1997年)p.107
  2. ^ ただし没年は新聞記事で1996年と確認