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呂号第五十一潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
艦歴
計画 大正6年度計画[1]
起工 1918年8月10日[1]
進水 1919年10月10日[1]
就役 1920年6月30日[1]
除籍 1940年4月1日[1]
その後 1940年4月1日廃潜水艦第10号と仮称[1]
性能諸元
排水量 基準:893トン 常備:886.2トン
水中:1,075.2トン
全長 70.59m
全幅 7.16m
吃水 3.90m
機関 ヴィッカース式ディーゼル2基2軸
水上:2,400馬力
水中:1,600馬力
速力 水上:17kt
水中:10.2kt
航続距離 水上:10ktで5,500海里
水中:4ktで80海里
燃料 重油
乗員 45名
兵装 短8cm高角砲1門
45cm魚雷発射管 艦首4門、舷側2門
魚雷10本
備考 安全潜航深度:60m

呂号第五十一潜水艦(ろごうだいごじゅういちせんすいかん)は、日本海軍潜水艦呂五十一型潜水艦(L1型)の1番艦。竣工時の艦名は第二十五潜水艦

艦歴

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1918年大正7年)4月1日、第二十五潜水艇と命名[2]。同年8月10日、三菱神戸造船所で起工。1919年(大正8年)4月1日、「艦艇類別等級別表」の改正により潜水艇が潜水艦となり[3]第二十五潜水艦と改名し二等潜水艦に類別[4]。同年10月10日進水。1920年(大正9年)6月30日竣工。1924年(大正13年)11月1日、呂号第五十一潜水艦に改称。1940年昭和15年)4月1日に除籍され、廃潜水艦第10号と仮称。

機関のヴィッカース式ディーゼルの信頼性が高く故障も少なかったことから高い評価を受けた[5]

歴代艦長

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※艦長等は『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

艤装員長

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  • 伊藤貞一 少佐:1919年9月10日[6] - 12月1日[7]
  • 沢野源四郎 少佐:1919年12月1日[7] -

艦長

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  • 沢野源四郎 少佐:1920年6月30日[8] - 1921年12月1日[9]
  • (心得)中邑元司 大尉:1921年12月1日 - 1922年12月1日
  • (心得)平岡粂一 大尉:1922年12月1日[10] - 1923年10月15日[11]
  • (心得)寺垣敬三 大尉:1923年10月15日 - 1924年3月4日
  • 道野清 大尉:不詳 - 1924年12月1日[12]
  • 箕輪中五 少佐:1924年12月1日[12] - 1927年3月1日[13]
  • 土井申二 大尉:1927年11月15日[14] - 1929年3月15日[15]
  • 小田為清 少佐:1929年3月15日 - 1930年6月20日
  • (兼)松尾義保 大尉:1930年6月20日[16] - 1930年6月30日[17]
  • 水口兵衛 大尉:1930年6月30日[17] - 1931年12月1日[18]
  • 勝田治夫 少佐:1931年12月1日 - 1932年2月15日
  • 岩上英寿 少佐:1932年2月15日 - 1932年12月27日
  • (兼)遠藤敬勇 少佐:1932年12月27日[19] - 1933年3月15日[20]
  • (兼)後藤汎 少佐:1933年3月15日[20] - 1933年4月1日[21]

脚注

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  1. ^ a b c d e f 『日本海軍史』第7巻、369-370頁。
  2. ^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 384頁。◎「第二十五乃至第三十三潜水艇命名ノ件」大正七年四月一日(内令一〇五) 軍事補充費ヲ以テ製造スヘキ一等潜水艇九隻ニ左ノ通命名ス | 三菱造船株式會社神戸造船所ニテ製造ノモノ六隻 第二十五潜水艇 ※以下略。
  3. ^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 77頁。大正八年三月二十日(達二七) 艦艇類別等級別表中左ノ通改正シ大正八年四月一日ヨリ施行ス | 備考欄内第四號ヲ左ノ通改ム | 四 潜水艦ノ類別等級及稱呼二關シテハ別ニ之ヲ定ム
  4. ^ #海軍制度沿革(巻8、1940) 82頁。◎「潜水艦類別等級」大正八年三月二十日(内令六五) 。
  5. ^ 『日本海軍の潜水艦』27頁。
  6. ^ 『官報』第2132号、大正8年9月11日。
  7. ^ a b 『官報』第2199号、大正8年12月2日。
  8. ^ 『官報』第2375号、大正9年7月2日。
  9. ^ 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
  10. ^ 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
  11. ^ 『官報』第3347号、大正12年10月18日。
  12. ^ a b 『官報』第3684号、大正13年12月2日。
  13. ^ 『官報』第49号、昭和2年3月2日。
  14. ^ 『官報』第266号、昭和2年11月16日。
  15. ^ 『官報』第662号、昭和4年3月16日。
  16. ^ 『官報』第1042号、昭和5年6月21日。
  17. ^ a b 『官報』第1050号、昭和5年7月1日。
  18. ^ 『官報』第1478号、昭和6年12月2日。
  19. ^ 『官報』第1800号、昭和7年12月28日。
  20. ^ a b 『官報』第1861号、昭和8年3月15日。
  21. ^ 『官報』第1875号、昭和8年4月4日。

参考文献

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  • 国立国会図書館デジタルコレクション - 国立国会図書館
    • 海軍大臣官房『海軍制度沿革. 巻8(1940年印刷) info:ndljp/pid/1886716』海軍大臣官房、1940年。 
  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
  • 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集20巻』潜水艦伊号・呂号・波号・特殊潜航艇他、光人社、1998年。