名和靖
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人物情報 | |
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生誕 |
1857年11月24日 美濃国本巣郡十五条村 (現岐阜県瑞穂市重里) |
死没 | 1926年8月30日(68歳没) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 岐阜農事講習所 |
学問 | |
研究分野 | 昆虫学 |
主な業績 | ギフチョウの命名、名和昆虫博物館の開設 |
名和 靖(なわ やすし、安政4年10月8日(1857年11月24日) - 大正15年(1926年)8月30日)は、明治・大正時代の日本の昆虫学者。「昆虫翁」と呼ばれた。
来歴・人物
[編集]- 1857年(安政4年) - 美濃国本巣郡十五条村(現岐阜県瑞穂市重里)に生まれる。幼い頃より昆虫が好きだったという。
- 1878年(明治11年) - 岐阜農事講習所(後の岐阜県農学校、現岐阜県立岐阜農林高等学校)に入学し、1882年には岐阜県農学校の助手となる。
- 1883年(明治16年)4月24日 - 岐阜県郡上郡祖師野村(現下呂市金山町祖師野)にて、新種のチョウを発見。ギフチョウと命名する[注釈 1]。
- 1886年(明治19年) - 帝国大学(後の東京大学)に半年間入学し、中学教諭免許をとる。その後、岐阜県内で旧制中学校、尋常小学校の教師を勤める[要出典]。
- 1896年(明治29年) - 私立名和昆虫研究所(現在の財団法人名和昆虫研究所)を設立。益虫保護、害虫駆除、シロアリ駆除など、応用昆虫学の研究に力をつくす。
- 1907年(明治40年) - 名和昆虫研究所記念館を開館(設計 武田五一、施工 村田組)。
- 1907年(明治40年)4月21日 - 浅草に通俗教育昆虫館を開館。
- 1919年(大正8年) - 名和昆虫博物館を開館(設計 武田五一)。
- 1919年(大正8年) - 還暦を祝って岐阜市大宮町(名和昆虫博物館の近く)に昆虫供養の昆蟲碑が建てられる(設計 武田五一)。
著書
[編集]- 名和靖『昆虫世界 : 薔薇之一株』名和昆虫研究所、1897年。
- 名和靖編『袖珍害虫防除要覧』名和昆虫研究所、1905年。
- 名和靖・木村定次郎『新式昆虫標本製作法』博文館、1909年。
- 名和靖『害虫図解 第1-25』名和昆虫研究所、1899-1909。
- 名和靖『昆虫翁白話』名和昆虫工芸部、1924年。
栄典
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 名和哲夫『ギフチョウ』名和昆虫研究館、1988年5月1日。
- 横田順彌『明治時代は謎だらけ』平凡社、2002年、71-73頁。ISBN 4-582-82986-4。