博多コネクティッド
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博多コネクティッド(はかたコネクティッド)は、2019年から実施されている福岡市博多区・博多駅周辺の都市開発計画の総称である。
概要
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博多駅から半径約500 m以内(約80 ha)での地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備など、交通基盤の拡充とあわせ、容積率などの規制緩和により、耐震性の高い先進的なビルへと建て替える再開発計画である[1]。
福岡市は、2028年までの10年間に約20棟の建て替えを目標としており、2021年2月末時点で15棟のビルが建て替え完了または進行中である[1]。2018年時点の試算によると、延床面積は約1.5倍の498,000 m2、雇用者数は約1.6倍の51,000人、建設投資効果は2,600億円、経済波及効果は5,000億円/年が見込まれている。
博多コネクティッドの規制緩和第1号となる「博多イーストテラス」が2022年8月5日に竣工した。
沿革
[編集]- 2019年(平成31年/令和元年)
- 1月 - 「天神ビッグバン」に続く博多エリアの再開発事業の名称を「博多コネクティッド」とし、本格始動[2]。
- 3月 - 博多スターレーン閉館。
- 3月 - JR九州が博多駅ビル(JR博多シティ)の拡張計画「博多駅空中都市構想」を発表。在来線の竹下側線路上に建設を予定し、20年代後半の事業を目指す[3]。
- 4月 - 「博多駅前4丁目計画」着工[4]。
- 8月 - 福岡県が2018年より公募を行っていた[5]福岡東総合庁舎敷地有効活用事業の優先交渉権者に、JR九州を代表とするグループが選ばれる[6]。
- 12月 - 西日本シティ銀行は、博多駅前の本店ビル及び、大博通り沿いの別館ビル、事務本部ビルの連鎖的再開発を発表[7]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 3月 - 「福岡東総合庁舎敷地有効活用事業」着工。
- 8月 - 博多イーストテラス竣工(第1号開発)。
- 8月 - 博多駅筑紫口前広場のリニューアルが完了。
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)
- 3月 - コネクトスクエア博多竣工[22](第2号開発)。
主なプロジェクト
[編集]建て替え事業
[編集]博多駅東エリア
[編集]博多駅前エリア
[編集]- 博多深見パークビルディング[注釈 1]
- 西日本シティ銀行本店本館ビル
- 西日本シティ銀行本店別館ビル
- 西日本シティ銀行事務本部ビル
- ANAクラウンプラザホテル福岡
- 中央日土地博多駅前ビル
博多駅中央街エリア
[編集]- 博多駅空中都市プロジェクト(博多駅ビル拡張計画)
名称 | 外観 | 階数 | 延床面積 | 竣工年月 | 事業者 | 建て替え以前 |
---|---|---|---|---|---|---|
博多イーストテラス |
|
29,200 m2 | 2022年8月 | 博多スターレーン | ||
コネクトスクエア博多 |
|
21,535 m2 | 2024年3月 | 福岡東総合庁舎 | ||
中央日土地博多駅前ビル |
|
13,035 m2 | 2025年6月(予定) | 中央日本土地建物 | YJカード本社ビル | |
(仮称)Walkプロジェクト新築工事 |
|
75,678 m2 | 2026年1月(予定) | 西日本シティ銀行本店本館ビル | ||
(仮称)西日本シティ銀行本店別館ビル建て替え計画 | 未定 | 未定 | 2028年9月(予定) | 西日本シティ銀行本店別館ビル | ||
(仮称)西日本シティ銀行事務本部ビル建て替え計画 | 未定 | 未定 | 2028年9月(予定) | 西日本シティ銀行事務本部ビル | ||
(仮称)ANAクラウンプラザホテル福岡建て替え計画 | 未定 | 未定 | 2028年末(予定) | 福岡地所 | ANAクラウンプラザホテル福岡 | |
(仮称)博多駅空中都市プロジェクト |
|
約50,000 m2 | 2028年末(予定) | 九州旅客鉄道 | 博多駅在来線 |
整備事業
[編集]- 地下鉄七隈線延伸
- はかた駅前通り整備
- Fukuoka BRT
- 筑紫口前広場再整備
- 博多駅歩行者デッキ延伸
-
七隈線博多駅
-
はかた駅前通り
-
Fukuoka BRT
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筑紫口前広場・ロータリー
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博多駅歩行者デッキ
その他、再開発に関する動き
[編集]- 2020年1月1日付の毎日新聞によると、日本生命と住友生命が博多駅前に所有するビル2棟について、西日本シティ銀行本店と連携して建て替える方向で協議していると報道。3棟を通路で繋げることも検討中としている[23]。
脚注
[編集]- ^ a b “博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげていく 『博多コネクティッド』本格始動!!”. 福岡市. 2021年9月4日閲覧。
- ^ 博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげていく『博多コネクティッド』始動!! 福岡市 2019年1月4日
- ^ 「博多駅空中都市構想」について JR九州 2019年3月19日
- ^ 福岡市内における三菱地所初のオフィスビル開発「(仮称)博多駅前4丁⽬計画」着⼯ 三菱地所 2019年4月19日
- ^ 福岡東総合庁舎敷地有効活用事業に係る公募について 福岡県 2018年10月
- ^ 福岡東総合庁舎敷地有効活用事業の優先交渉権者に決定! JR九州 2019年8月23日
- ^ 西日本シティ銀行保有ビルの連鎖的再開発のお知らせ 西日本シティ銀行 2019年12月19日
- ^ 博多駅東一丁目敷地(旧博多スターレーン跡地)における開発計画概要について NTT都市開発 2020年3月26日
- ^ (仮称)博多駅東一丁目開発(旧博多スターレーン跡地)新築着工について NTT都市開発 2020年7月15日
- ^ 「博多深見パークビルディング」竣工 三菱地所 2021年2月3日
- ^ 博多駅歩行者デッキが延伸します 福岡市 2021年4月1日
- ^ 博多駅筑紫口駅前広場のリニューアル工事に着手します 福岡市 2021年6月8日
- ^ ≪七隈線延伸事業≫ 新車両が決定しました‼ 福岡市 2021年7月1日
- ^ ≪七隈線延伸事業≫ 新駅の名称が決定しました‼ 福岡市 2021年7月1日
- ^ 福岡市 博多駅前3丁目地区計画/容積率最大1350%に緩和/情報発信、にぎわい機能導入 建設通信新聞 2021年9月13日
- ^ 令和3年9月議会 福祉都市委員会 報告資料(53ページ以降) 福岡市 2021年9月21日
- ^ (仮称)博多駅東一丁目開発(旧博多スターレーン跡地)ビル名称「博多イーストテラス」に決定 NTT都市開発 2021年10月18日
- ^ 『<<七隈線延伸事業>> 七隈線(天神南駅〜博多駅)が令和5年3月27日に開業!!』(PDF)(プレスリリース)福岡市交通局、2022年8月31日。オリジナルの2022年9月2日時点におけるアーカイブ 。2022年9月2日閲覧。
- ^ 西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの概要について 西日本シティ銀行 2023年3月30日
- ^ 福岡東総合庁舎敷地有効活用事業 ビル名称を「コネクトスクエア博多」に決定 ~地域・まち・ひとをつなぐ、エリア再開発の想いがコネクトする場所に~ JR九州 2023年7月27日
- ^ 「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」博多コネクティッドボーナス認定を受け 9 月着工 中央日本土地建物グループ 2023年8月1日
- ^ 福岡東総合庁舎敷地有効活用事業 「コネクトスクエア博多」竣工 ~地域・まち・ひとをつなぐ、エリア再開発の想いがコネクトする場所に~ JR九州 2024年3月15日
- ^ 博多駅前3ビル一体再開発 西シ銀、日生、住生が協議 敷地面積1万平方メートル 毎日新聞 2023年8月10日
注釈
[編集]- ^ プロジェクト内のビルではあるが、博多コネクティッドボーナスは受けていない。