上野スタームービー
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上野スタームービー Ueno Star Movie | |
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情報 | |
通称 |
上野スタームービー(1階) 世界傑作劇場、日本名画劇場(2階) |
正式名称 | 上野スタームービー |
旧名称 | 上野スター座 |
完成 | 1952年 |
開館 | 1952年 |
閉館 | 2009年3月1日 |
収容人員 | (3館合計)227人 |
設備 |
ドルビーデジタル(スタームービー) ビデオプロジェクター(日本名画劇場) |
用途 | 映画上映 |
運営 | 大蔵映画株式会社 |
所在地 |
〒110-0005 東京都台東区上野2丁目13-6 |
アクセス | JR上野駅不忍口から徒歩3分 |
上野スタームービー(うえのスタームービー)は、かつて存在した日本の映画館である。東京都台東区上野に所在し、大蔵映画株式会社が経営・運営した。
歴史
[編集]- 1952年 - 「上野スター座」として開業。東京都議会議員の上田令子(みんなの党所属)とその兄である映画監督・松村克弥の実父が勤務していた料亭「丸萬本家江戸店」が東京大空襲で焼失し、その跡地に建てられた。初代の支配人も上田の父が担当している[1]。
- 1976年 - 同館2階に「世界傑作劇場」「日本名画劇場」を新設。
- 1999年11月20日 - 上野スター座が「上野スタームービー」に改称しリニューアルオープン。当時の支配人は佐々木辰雄。また、後に上野オークラ劇場の支配人となる斎藤豪計もスタームービーに勤務していた[4]。
- 2000年4月29日~5月12日 - アニメ映画『ガンドレス』(監督谷田部勝義)の“完成版”が上映される。→「ガンドレス § 未完成での公開」も参照
- 2004年4月17日 - 『チルソクの夏』が封切られ、同作の監督・佐々部清と出演した水谷妃里、上野樹里、桂亜沙美、三村恭代、福士誠治、淳評(現:スズキジュンペイ)が舞台挨拶を行った[5]。
- 2005年7月16日 - クォン・サンウ主演の韓国映画『恋する神父』(監督ホ・インム)が封切られ、日計動員新記録を達成する[6]。
- 2009年3月1日 - 老朽化による改築の為休館する。
- 2010年8月4日 - 同館跡地にピンク映画上映館「上野オークラ劇場」が移転オープン[4]。これにより57年続いた上野スタームービーの名称は消滅した。
各館の特徴
[編集]- 上野スタームービー
- 定員141人。スター座時代は洋画→ピンク映画の上映館だったが、リニューアル以降は丸の内TOEI系の作品をメインに、中規模系の邦画・洋画を多く上映していた。
- 世界傑作劇場
- 定員46人。当初は洋画専門の名画座だったが、1980年代後半からはゲイ・ポルノ専門の映画館に転向し営業を継続した。
- 日本名画劇場
- 定員40人。主にピンク映画を上映。規模の小ささからか、ビデオプロジェクターで上映する機能を持っていた。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “グッドバイからはじめよう”. 上田令子のブログ「お姐が行く!」 (2009年3月29日). 2014年10月1日閲覧。
- ^ 総覧[1955], p.8-9.
- ^ 年鑑[1959], p.282
- ^ a b “さよなら&こんにちは ピンク映画の殿堂「上野オークラ」新たなる旅立ち”. サイゾー (2010年7月27日). 2013年11月21日閲覧。
- ^ “いよいよ初日舞台挨拶!”. チルソクの夏. プレノン・アッシュ (2004年4月15日). 2013年11月21日閲覧。
- ^ “クォン・サンウ主演『恋する神父』”. ポニーキャニオン. 2013年11月21日閲覧。
参考文献
[編集]- 『映画年鑑 1955 別冊 全国映画館総覧』、時事通信社、1955年発行
- 『映画年鑑 1959』、時事通信社、1959年発行
外部リンク
[編集]- 上野スタームービー・世界傑作劇場・日本名画劇場 - 「港町キネマ通り」内の記事(2001年11月取材)